広島市 トップページへ  広報紙「ひろしま市民と市政」へ戻る

広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和6年3月1日号トップページ区版安佐北区 > 第18回あさきた神楽発表会

第18回あさきた神楽発表会

◆日時:3月10日日曜日午前9時半開演(午前9時開場)
◆会場:安佐北区民文化センター ホール
◆料金など:大人1,500円、子ども(高校生*以下)500円
※入場券は当日午前8時から会場で販売

写真
 今年で18回目を迎えるあさきた神楽発表会では、各神楽団が日々練習に励んだ成果を、地元への感謝の思いを込めて披露します。

◆問い合わせ先:地域起こし推進課(電話819-3904、ファクス815-3906)

地域の幸せを願う舞

 神楽とは、日本古来の伝統芸能で、神の前で行う鎮魂・五穀豊穣(ごこくほうじょう)・災厄の払拭・豊作のお礼のための歌や舞がその発祥と言われています。今でも秋祭りでは、地域の幸せを祈る舞として神楽が奉納されています。
 神楽は、日本各地に伝承されていますが、その形はさまざまです。区内では、高陽地区の6団体が儀式的な性格の強い「十二神祇(じんぎ)神楽」を、白木・可部・安佐地区の8団体が演劇性の高い「旧舞、新舞」と呼ばれる神楽を継承しています。あさきた神楽発表会では、令和4年度からこの2種類の神楽を隔年で上演しており、今回は「旧舞、新舞」が披露されます。


旧舞、新舞

 旧舞、新舞は、どちらも芸北神楽と呼ばれるもので、島根県の石見(いわみ)地方が源流と言われています。新舞は、戦後、連合国軍総司令部(GHQ)により神楽が規制される中で創作されたもので、神道色を薄めた娯楽性の高い神楽です。これに対し、戦前の芸北神楽が旧舞と呼ばれるようになりました。
 演劇性が高いことから人気を集め、定期公演や大会が開かれるほか、各種イベントでも上演されています。

写真 写真

コロナ禍を経て

 飯室(いむろ)神楽団は、昭和57年、「飯室神楽保存会」として発足し、今年で創立42年。現在は、地元飯室の青年を中心に16人の団員が週2回ほど、活動しています。
 コロナ禍では、約2年間活動休止を余儀なくされました。その間練習もできず、基礎体力が低下したため、体力を取り戻すところから始まりました。コロナ禍が明けて、各団員が一生懸命日々の練習に取り組むことで、今までの勘や体力を取り戻してきました。
 今回の発表会で、飯室神楽団は「天岩戸(あまのいわと)」を披露します。この演目は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸にお隠(かく)れになり、暗くなった世の中で八百万(やおよろず)の神々が岩戸の前で神楽を舞うことで、この世は再び明るくなるというあらすじです。


神楽団分布図

写真


演目・タイムスケジュール

時間 演目 出演団体
午前9時半〜9時45分 (開会あいさつ)
午前9時45分〜10時 神降し(かみおろし) 鈴張神楽団
午前10時5分〜10時45分 戻り橋(もどりばし) 亀山子供神楽
午前10時50分〜11時25分 天岩戸(あまのいわと) 飯室神楽団
午前11時半〜午後0時10分 土蜘蛛(つちぐも) 鈴張神楽団
午後1時〜午後1時35分 大森彦七(おおもりひこしち) 綾西神楽團
午後1時40分〜2時25分 牛御前(うしごぜん) あさひが丘神楽団
午後2時半〜3時15分 紅葉狩(もみじがり) 宮崎神楽団
午後3時20分〜4時10分 大江山(おおえやま) 亀山神楽団
午後4時15分〜5時15分 寿永の乱(じゅえいのらん) 宮乃木神楽団
午後5時15分〜5時25分 (閉会あいさつ)

練習の成果を発揮!

写真
飯室神楽団団長 下田 勝行(しもだ かつゆき)さん(54)

 元日には、能登半島地震が発生し、今もなお被災地の方々は大変な状況であることと思いますが、被災地の再生と復興を願い上演させていただきます。
 5年ぶりに、安佐北区民文化センターであさきた神楽発表会を開催できることを大変喜ばしく思います。
 旧舞、新舞系神楽団体一同、日頃の練習の成果を十分に発揮し、来場された皆さんの明日からの活力になるべく頑張ります。


トピックス