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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和5年12月1日号トップページ区版安佐南区 > 今人気の祇園パセリに注目!

今人気の
祇園パセリに注目!

 今年の冬は、お鍋の具材にパセリはいかがでしょうか。近年、話題の市の伝統野菜「祇園パセリ」を紹介します。
◆問い合わせ先:農林課(電話831-4950、ファクス877-2299)

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伝統野菜の「祇園パセリ」を守り育てる

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 ビニールハウスの中に広がる、高さ20センチほどの「祇園パセリ」。その葉は細かく縮れ、密集しているのが特徴で、市の伝統野菜の一つです。

 昭和22年ごろ、パセリ栽培が始まった祇園地区。毎年、各農家が葉の縮みの良い株を選抜し、種を取ることで、代々引き継がれています。

令和2年に「地域団体商標」を取得し、今年5月開催のG7サミットを契機に県内産品に注目が集まったこともあり、近年では飲食店などから「祇園パセリ」を扱いたいとの声が上がっています。


もこもこしていて 思わずなでたくなる
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島本農園の祇園パセリは、「パセリっ子」の名称で県外にも出荷しています

家庭で身近な野菜になるように

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 「祇園パセリ」は、現在、「祇園町農事研究会」に在籍する、およそ25人の農家により栽培されています。今回はパセリ栽培歴30年以上の「島本農園」代表の島本啓司(しまもと けいじ)さん(上写真)に話を聞きました。


試行錯誤の上にたどり着いた

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種子を採るために花を咲かせるようす

 平成元年に農家となった島本さん。重労働の少ない、軽量野菜を作りたいと考え、先代から栽培していたパセリに力を入れました。
 当初は、主に業務用として出荷していましたが、家庭でもおいしく食べてもらいたいと思うようになり、5年以上もの歳月をかけ、種子の選抜を繰り返しました。土づくりも工夫し、現在では、食感がやわらかく、香りと甘みのある理想のパセリを出荷できるようになりました。


定番野菜に向けて

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 「全国的にも珍しいこのパセリは、必ず消費者に喜んでいただける。元々パセリは、ビタミンや鉄分、カルシウムなどが豊富な野菜。皆さんに気軽に手に取ってもらえるような、野菜売場の定番商品にしたい」と語る島本さん。通常、冬から春にかけて旬を迎えるパセリですが、島本農園では、夏場の栽培方法を工夫することで、ほぼ一年中収穫しています。島本さんは、「新たな栽培方法にチャレンジし続け、栽培技術の継承にも力を入れたい」と意気込みを語ります。


島本さんお薦め
「祇園パセリ」の良さを生かした、しゃぶしゃぶ

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 食感が驚くほどやわらかい祇園パセリ。甘味があって、香りもまろやか。さっと湯がくと色が濃くなり、ゴマだれと相性バッチリ。

パセリレシピは
「広島のお宝野菜祇園パセリ」 を検索してみてください!


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