台風に備える
1.湯来町麦谷の水害碑
2.魚切ダム
区には、台風による甚大な被害を受けた歴史があります。過去の災害を忘れず、日頃の備えに取り組みましょう。
◆問い合わせ先:地域起こし推進課(電話943-9704、ファクス943-9718)
ルース台風
昭和26年10月に発生したルース台風による集中豪雨で、区内で八幡川や水内川が氾濫し、旧五日市町全域が浸水しました。土砂災害や高潮による浸水も発生。家屋や耕地の流失、道路の損壊、護岸の決壊など、台風を起因とする一連の災害で、旧五日市町で3人、旧湯来町で40人が亡くなりました。
平成4年に湯来町麦谷に建てられた水害碑には、再び災害が起こらないでほしいという地域住民の祈りが込められています。(写真1.)
被災後の動き
ルース台風による災害以降、区内では河川改修が進められました。八幡川流域に魚切ダム(同2.)、石内川流域に梶毛ダム(同3.)が建設されました。上流域で大雨が降った際、ダムに一定量の水をため込むことで、下流域での洪水被害の発生を抑えています。
3.梶毛ダム
被害を抑えるために
近年、全国各地で記録的豪雨などによる災害が多発しています。区は、市内で唯一洪水調整ダムが所在している行政区であり、洪水の発生しやすい地域であることがうかがえます。これまで被害のなかった地域でも油断することなく、ルース台風など過去の災害を踏まえ、これから起こりうる災害に備えましょう。
日頃の備えを
これから台風の季節を迎えます。いつ、どのような規模の台風が到来するか分かりません。地域起こし推進課から、事前の準備をお伝えします。
高野主事
■ 事前の備え
住んでいる地域の危険区域を調べたり、非常持ち出し品の用意や家庭内備蓄をしたりする必要があります。市では、市防災情報メールや避難誘導アプリ「避難所へGo!」などで、防災情報を提供しています。詳しくは市防災情報サイト(下二次元コード)をご確認ください。
梅川主事
■ 台風が接近したら
・テレビ、ラジオ、インターネットなどで気象情報をこまめに確認する
・危険区域に住む人は、気象情報や避難情報を踏まえ、早めに避難する
・雨風が強まらないうちに、屋外にある飛びやすいものを室内に入れたり、窓ガラスの飛散防止対策をしたりする
・屋外への避難が危険な場合は、自宅2階以上で山から離れた部屋へ避難する