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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和4年12月1日号トップページ区版安佐南区 > 地域猫活動を知ろう

地域猫活動を知ろう

 区内では、地域の活動の一つとして地域猫活動に取り組んでいる団体があります。高取北の団体を紹介します。

◆問い合わせ先:動物愛護センター(電話243-6058、ファクス243-6276)


地域猫活動とは

 地域住民が主体となって、地域の野良猫に不妊去勢手術を行い、餌のやり方やふんの始末などに関するルールを定めて、地域で野良猫を適切に管理する活動。

 高取北の一部では、今年の6月から3人のメンバーで地域猫活動をしています。きっかけは地域の空き家に住みついた猫が繁殖したこと。有志らが集まって、動物愛護センターに相談して、活動を始めました。


活動の手ごたえ

 活動を始めて5カ月、ふん尿対策で設置したトイレの場所を猫が覚え、敷地を汚すことが少なくなったとのこと。メンバーは確実な手ごたえを感じています。メンバーの藤井のり子さんは、「不妊去勢手術をさせるために、野良猫の確保に挑みますが、猫は頭がいいためなかなか捕まえられません。それでも今年、2匹を捕獲し、無事に不妊手術を受けさせることができました」と力強く話します。一方で大きな課題があります。それは、活動について地域住民全体に理解を得るのが難しいことです。


地域住民に周知することの難しさ

 同活動は地域で決めた場所で給餌やふんの始末をするため、地域住民の理解が欠かせません。メンバーの川島伴子(ともこ)さんは「活動をする中で、野良猫に餌を与えているだけと誤解され、トラブルになることもあります。より活動に励み、猫による被害の減少などの成果を日常生活で感じてもらい、周囲の理解を得たいです。同時に、今後も根気強く、直接住民に活動の話をしていこうと思います」と話します。


活動の心の支え

 メンバーは野良猫の数が増えて収拾がつかなくなり、虐待や飼い主のいない不幸な猫が増加することを恐れています。「私たちの願いは、野良猫たちに、健康に一代限りの命を全うしてもらうことにあります。野良猫と地域の共存を目標に今後も活動を頑張っていきたいです」と川島さんは話します。


 区内では多くの団体が地域猫活動に取り組んでいます。活動を始めたいなど、興味のある人は動物愛護センターまでご相談ください。
 地域猫活動の詳細は市ホームページで
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