地元の歴史を知れば、地元がもっと好きになる

　区では、地域の歴史を伝える動画を制作・公開しています。これは、住民の皆さんに地元の歴史を知ってもらい、地元に愛着を持ってもらうことで、地域コミュニティへの参加意欲を高めることを目的としています。地元に長年住む「語り手」が、若者などの「聞き手」に、まちの移り変わりや以前の暮らしぶりを語ります。

故郷吉島の歴史を後世に

　今年3月に、第一弾となる吉島地区の動画が完成しました。
　この動画で語り手を務めるのは、安田茂さん（96歳）と曽谷孝英さん（73歳）。安田さんは生まれも育ちも吉島で、戦前から変わりゆくまちの姿を見つめてきました。曽谷さんは小学校2年生の時に吉島に移住してきました。


左：曽谷さん、右：安田さん

　2人は現在、地元の小学校で「学習ボランティア」として、ものづくり体験の講師や地域の歴史を自作の紙芝居で伝える活動を行っています。「活動を始めたきっかけは、地元の子どもたちに『昔の吉島はどんなだったん？』と聞かれたこと。まちがどのように発展してきたのか、若い人に伝えることで、このまちのいい所をもっと知ってもらえたら」と話します。

あなたの思い出を映像に残しませんか

　　今後、区内の各地域の動画を順次制作します。「語り手」として、戦前・戦後から現在に至るまちの歴史を話してくださる人を募集しています。詳しくは地域起こし推進課（電話、ファクス上記）へ。

動画の視聴はこちらから

市公式YouTube（ユーチューブ）で公開しています。パソコンやスマートフォンでご覧ください。下の二次元コードからもアクセスできます。
地域の知られざる情報が満載で、住む人以外でも楽しく観られます。

わが街ヒストリア

吉島編 動画の一部をお見せします！

04：28 干潟の思い出
元安川ではアサリやハマグリ、シャコ貝などが採れました。なんとカブトガニがたくさんいたそうで、安田さんは子どもの頃、捕まえて遊んでいたそうです。


06：26 天然のプール
夏場になると川には飛び込み台が造られ、多くの子どもたちが水泳を楽しみました。男の子は南大橋から飛び込んで、度胸試しをしていたそうです。


10：32 一面に広がるハス田
吉島地区を南北に横断する現在のバス通りから西側、広島刑務所の南側ではハスの栽培が行われていました。吉島レンコンは、大変おいしいと有名だったそうです。


04：10 「聞き手」の子どもたち
吉島に住む子どもたちが、真剣なまなざしで安田さんと曽谷さんの話に耳を傾けます。