区は住民主体の活動を補助金などで支援しています。今回は補助金を利用した二つの団体を紹介します。
◆問い合わせ先:地域起こし推進課(電話821-4904、ファクス822-8069)
さくら芝桜まつり
川と桜に囲まれた憩いの場所を地域交流の空間へ
補助金の利用期間:平成27年度〜29年度
通常、桜と芝桜の見ごろは少しずれますが、瀬野川に面した「ほことり広場」の桜と芝桜は、珍しくほぼ同時期に咲くため(上写真、4月上旬撮影)、多くの見物客が訪れるようになりました。これをきっかけに、イベントが企画できないかと、立ち上がったのが「瀬野川さくら芝桜まつり実行委員会」。子どもたちの郷土愛を育み、住民の絆を深めるイベントとして、「さくら芝桜まつり」が企画され、今では地域にとってなくてはならないイベントになりました。
事務局長の原田(はらだ)さん(74歳・下写真)は「資金集めに苦労しましたが、区の補助金制度を利用することで広報活動や人員確保もしやすくなりました。おかげで、模擬店や参加団体も増えました。また区役所との連携をきっかけに、会場が『春の瀬野川健康ウオーキング』のゴール地点となったことで、さらに活気とにぎわいが生まれたように思います。祭りの規模も当初と比べて大きくなり、補助金を利用して本当によかったです」と話します。
今後も地域の交流を深め、子どもからお年寄りまで三世代が集う心に残る祭りを開催していきたいとのこと。ぜひ、訪れてみてください。
広島神楽継承事業
伝統文化を継承しより身近な存在へ
補助金の利用期間:令和2年度〜4年度
あおい子ども神楽団は、現在「広島神楽継承事業」として補助金を活用している団体の一つです。
さまざまな地方の神楽が融合して独特の進化をとげた広島神楽の歴史を学び、神楽を後世に継承していくことを目的に活動しています。小学生までの子どもたちが所属しており、地域行事での上演や福祉施設への慰問、公民館で神楽の体験指導などを行っています。
団長の竹下(たけした)さん(37歳・下写真)は「自分の演舞だけを考えるのではなく、全員の動きを『一つの神楽』として舞台の上で完成させられるよう、子どもたちが自主的に相談しながら演目を作り上げています。神楽を通して世代間の交流や地域の活性化につなげ、神楽をやりたいと思う子どもたちが増えてくれたらうれしいです。そのためにも、より大きな舞台で演舞ができるような神楽団にしていきたい」と思いを語ってくれました。
今度はあなたのまちづくり活動を応援します!
事業名 | 補助対象 | |
1 | 区の魅力と活力向上推進事業 | 3人以上で構成される団体が、区が設定した以下のテーマに沿って行う主体的で継続的なまちづくり活動 ●人を育み、安全・安心で地域が支え合いながら健康に暮らせるまちづくり ●豊かな自然と共存したやすらぎのあるまちづくり ●ふれあいと文化の薫る交流のまちづくり ●東部地域をつなぐ活力とにぎわいのあるまちづくり |
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2 | “まるごと元気”地域コミュニティ活性化事業 | 町内会・自治会、子ども会または地区社会福祉協議会が、地域コミュニティの活性化のため、新たに主体的・継続的に行う以下の活動 A地域活性化プランの作成 B空き家などを活用した住民間の交流拠点づくり C空き地を活用した菜園・花壇づくり Dプラチナ世代・リタイア世代などの地域デビュー支援 E交流拠点におけるネットスーパー利用の環境づくり F住民勉強会の開催 G他の地域などとの交流を図る活動の実施 H子どもたちの思い出づくりの取り組み Iその他地域の活性化に役立つ地域独自の取り組み |
補助年度 | 対象経費に対する補助率 | 補助限度額 |
---|---|---|
初年度 | 3分の2以内 | 100万円 |
2年度目 | 2分の1以内 | 70万円 |
3年度目 | 3分の1以内 | 35万円 |
活動 | 年度 | 対象経費に対する補助率 | 補助限度額 |
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A・B | 一括補助 | 全額 | 50万円 |
C〜I | 初年度 | 全額 | 10万円 |
C〜I | 2年度目 | 5分の4以内 | 8万円 |
C〜I | 3年度目 | 5分の3以内 | 6万円 |
C〜I | 4年度目 | 5分の2以内 | 4万円 |
C〜I | 5年度目 | 5分の1以内 | 2万円 |