11月9日月曜日〜15日日曜日の1週間、全国一斉に「令和2年秋季全国火災予防運動」が展開されます。家で過ごすことが増えている今、家や地域など身近な所での「火災の備え」について考えてみませんか。
◆問い合わせ先:中消防署予防課(電話546-3511、ファクス542-7720)
●家庭の主な火災原因
たばこ火災
昨年の市内の火災原因第1位は「たばこ」です(全火災の15.2%)。たばこ火災の初めは、炎を伴わない無炎燃焼で、大量の煙が発生した後、発火します。発火まで数十分から数時間かかることもあり、燃えていないと思っていても、注意が必要です。
注意
□たばこをポイ捨てしない
□寝たばこをしない、させない
□吸い殻をためない
こんろ火災
こんろ火災の多くが「天ぷら油火災」です。油は加熱し続けると約15〜25分で発火温度(約370℃)に達し、発火します。慌てて水をかけたり、鍋を動かして油をこぼしたりすると、さらに火災が拡大し、火傷を負うことなどもあり危険です。
注意
□絶対にこんろのそばから離れない
□こんろの周りに可燃物を置かない
ストーブ火災
ストーブ火災は拡大が早く、死傷者が出る可能性が高い火災です。石油ストーブが危険と思われがちですが、昨年、市内で起こったストーブ火災のうち、8割が電気ストーブによる火災でした。寒くなるこれからの季節、ストーブを使用するときには、ご注意ください。
注意
□寝るときや離れるときはストーブを消す
□燃えやすい物の近くでストーブを使用しない
●住宅用防災機器を備えましょう
住宅用火災警報器
就寝中は、火災に気付くのが遅れてしまいます。火災警報器は煙や熱を感知し、音で火災の発生を知らせます。同警報器は、電池の消耗やセンサーの劣化などがあるため、10年を目安に新品に取り換えましょう。また、日頃から動作確認を行いましょう(ボタンを押す・ひもを引っ張るなど)。
消防庁ホームページより
住宅用消火器
住宅用消火器は通常の消火器より小さくて軽く、家庭でも使用しやすいように開発されています。ホースがないものや、高齢者でも扱いやすいスプレータイプの「エアゾール式簡易消火具」もあり、これらは、炎が天井に届くまでなど、火災の初期段階で有効です。
消防庁ホームページより
消防団員募集
消防団員は、消防職員と連携して消火活動などを行います。他にも、自然災害時の人命救助、支援活動や、防火・防災広報活動も行います。
消防団には、居住要件や定年などがありますが、18歳以上の健康な人であれば、誰でも入団できます。興味のある人は、中消防署警防課(電話546-3503、ファクス542-7720)までご連絡ください。
新入団員にインタビュー
-祖父から母、私の3代で地域を守る-
中消防団女性消防隊・山下ななみさん
地元の大学へ進学するのを機に、母からの誘いで入団しました。団員の中には、元団員だった祖父を覚えている方もおられ、また母と一緒に活動できるとあって、不安はありませんでした。小学生の頃から、学校で行われる防災フェアなどを楽しみにしていた私。少しでも役立てるよう、まずは消防防災知識を身に付けたいです。
体力に自信はありませんが、団員は優しい方ばかりで安心しています。薬剤師を目指しているので、大学と消防団活動との両立は、決して楽ではありません。でも消防団員ならではの経験と、いろいろな方との出会いは、将来、必ず役立つものと考えています。仕事に、団活動にと、生き生きとしている母を見習い、何事にも全力で取り組んでいきたいと思います。
団員辞令交付式を終えた山下さん(左)と母