過ごしやすい季節になってきました。気軽に始められるウオーキングで、健康づくりに取り組んでみませんか? ウオーキングのメリットや効果的に行う方法について、知っておきましょう。
◆問い合わせ先:地域起こし推進課(電話821-4904、ファクス822-8069)、地域支えあい課(電話821-2809、ファクス821-2832)
例年、安芸区と海田町が共催で行っている「瀬野川健康ウオーキング」のウオーキング講習指導者です。
今回は、正しい姿勢や歩き方を中心に、効果的なウオーキングについて教えてもらいました。
大(おお)背(せ)戸(と)まりこ氏
(日本健康運動指導士会広島県支部監事)
まずは、少しでも体を動かしてみることが大切です。動かしていく中で、効果的なやり方や正しい身体の位置を少しでも意識すると、より良い運動になると思います。無理なく継続して行うことができるよう、自分に合ったやり方・回数を見つけて、楽しく笑顔でできる運動を目指しましょう。
1 生活習慣病の予防
血液の循環が良くなり、血圧が正常に維持されます。また、HDLコレステロール(善玉)が増加し、生活習慣病の予防につながります。
2 肥満の解消
息苦しくない程度のウオーキングを20分以上継続することによって、肥満が解消されていきます。
3 老化の予防
足や腰の大きな筋肉を使うため、筋力アップや、骨の密度を増加させる効果があります。また、脳の働きも活性化されます。
4 スタミナのアップ
全身の筋肉が強化され、体に酸素を取り入れる能力が高まります。
5 ストレスの解消
ウオーキングは単に体力をアップさせるだけでなく、仕事や家事、身辺の雑事から離れて、気分転換を図ることができます。
ウオーキングを効果的にするには、1.正しい姿勢になっていること、2.腹圧がしっかりかけられること、3.体の左右のバランスが取れていることが大切です。
初めはうまくできなくても、体幹を鍛えることでできるようになっていきます。
1.姿勢チェック
(1)腰に手を置く
(2)ストンと力を抜いて手を下に下ろす
(3)下ろした手がズボンのセンターラインにあればOK
2.腹圧チェック
(1)いすに浅く座り、両足を手前に引き寄せる
(2)両腕をまっすぐ伸ばし、背筋は伸ばしたままできるだけ前に倒す
(3)そのままあごを引き、つま先が見えればOK
3.片足バランスチェック
(1)腰に手を当てて、片足を上げて立つ
(2)そのまま10秒間静止できればOK
(3)反対の足も同じように行う
正しい姿勢でウオーキングをしないと効果が出にくくなり、けがの原因にもなります。
×
悪い姿勢
・あごが出ている
・膝が曲がっている
・猫背になっている
・重心がつま先、かかとに偏っている
○
良い姿勢
・あごを引く
・耳、肩、足の付け根、膝、くるぶしが一直線になっている
・重心を足の親指、小指、かかとの3点に置く