野生動物によって破られた網
シカやイノシシ、サルなどの野生動物が人里に出没し、農作物などの被害が年々増加しています。野生動物の生態や正しい対策方法を知り、農作物被害を防ぎましょう。
前年度の被害相談件数 計389件
動物 | 件数 |
---|---|
イノシシ | 44 |
シカ | 227 |
サル | 82 |
その他 | 36 |
◆問い合わせ先:農林課(電話819-3932、ファクス819-3964)
1 侵入を防ぐ
田畑の周りを侵入防護柵(電気柵、ワイヤーメッシュなど)で囲み、野生動物から守りましょう。侵入防護柵は定期的に点検・補修することが大切です。
柵には高さが重要だと思っていませんか?
シカはジャンプ力が高く、2メートルの塀を飛び越えることもありますが、田畑に侵入するときは、柵の下から潜り込むことがほとんどです。柵の地際(じぎわ)にもきちんと対策をしましょう。
2 隠れ場所をなくす
動物は茂み伝いに侵入してきます。田畑の周辺は小まめに草刈りを行い、野生動物の隠れ場所をなくすのも効果的です。
3 餌付けをしない
野生動物は、人里で餌付けされるとその場所を餌場として覚えてしまいます。人を怖がらなくなり、餌を求めて山から下りてくるようになります。野生動物に餌を与えないでください。
こんなことも餌付けになっている!
・生ゴミやペットの餌の屋外への放置
・決められた時間外のごみ出し
・果樹の未収穫
・野菜などの残りかすの畑への放置
農林課職員が現場へ出向き、地域の皆さんが野生動物の生態などについて正しい知識を持つためのサポートをします。
鳥獣対策に取り組みたい地域は気軽にご相談ください。
対象 | 個人 | 地域団体(町内会など) |
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内容 | 資材費(電気柵、ワイヤーメッシュ、トタン板、防除網、捕獲柵)の一部を助成 | 資機材※の購入費、講習会受講費などの一部を助成 (※防護柵、追い上げに使用する花火など) |
補助を受ける際には、事前に農林課へご相談ください。
地域団体への補助制度を活用した坊地(ぼうじ)自治会の皆さんに話を聞きました
近年、野生動物による被害が増加し、農作物を安心して育てられない状態が続いていました。そこで地域で協力して山際に設置している防護柵を補修し、新たな防護柵を設置したところ、その後は被害がなく、地域にとって明るい話題となっています。
柵を設置するには、地権者との調整や材料発注、設置作業などが必要ですが、地域の中で役割を分担し、協力して取り組んだことが成功の要因です。
今後は周辺の草刈りや、動物が柵を破ろうとしていないか点検をするなどして、引き続き皆で協力し、楽しく農作物が作れる地域にしていきたいと考えています。
設置したワイヤーメッシュ
(左から)坊地自治会の井上さん、堀川さん、浮田(うきだ)さん
区は、地元の猟友会にお願いして有害鳥獣駆除班を編成し、安全に配慮して銃器などによる駆除を行っています。駆除班は、活動時にオレンジ色のベストと帽子を着用しています(下写真)。