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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和2年2月1日号トップページ区版安佐北区 > 旧街道の往来を静かに伝える この町で想いをつなぐ

旧街道の往来を静かに伝える この町で想いをつなぐ

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可部地区での古民家調査

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古民家についての勉強会

 区は、「区の魅力と活力向上推進事業」として、地域の特性を生かした個性豊かなまちづくりなど、地域の魅力向上につながる住民主体の活動を支援しています。
 今回は、同事業の補助金を活用し、可部の歴史ある古民家や町並みを残すため、活動を行っている団体を紹介します。
◆問い合わせ先:地域起こし推進課(電話819-3904、ファクス815-3906)

 可部地区では、今年度から「可部古民家情報バンク」がスタートしました。これは「区の魅力と活力向上推進事業」の補助金を活用した住民主体の取り組みで、地域の魅力である歴史ある町並みを将来へ残していくため、古民家の管理・維持の悩みを解決し、古民家の有効活用をサポートする活動です。古民家に関する困りごとや、古民家を売りたい、買いたいといった情報を集約し、利活用方法を家主と一緒に考えます。

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 この活動を始めたのは「可部夢街道まちづくりの会」。同会は、毎年10月に「可部の町めぐり」を開催するなど、可部の旧街道を中心とした魅力発信に取り組んでいます。活動をする中で、古民家に関する悩みを耳にし、歴史ある古民家を将来へ引き継いでいく手助けができないかと考えるようになりました。そこで、古民家の知識を持つメンバーが加わり、古民家を有効活用する仕組みづくりとして、「可部古民家情報バンク」を始めました。

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 同会の貴船(きぶね)一樹(かずき)さん(41・上写真)は「空き家になる古民家の数は年々増加しています。一方で、若い人から古民家に住みたい、古民家でお店をしたいといった話をよく聞きます。そんな人と古民家をつなぎ合わせて、将来に可部の大切な町並みを残していき、古民家の管理で困っている人の助けになるような活動にしたいです」と話します。

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かべ空き家古民家応援隊の皆さん

 さらに貴船さんは、地域の悩みごとを発見しやすくするため、「かべ空き家古民家応援隊」を立ち上げ、現在17人で活動しています。定期的に古民家についての勉強会や、町での現地調査を行っており、応援隊の皆さんは「価値観を押し付けるのではなく、それぞれの暮らしに合った古民家の残し方を提案したい」「古民家を残したいと思っている人に頼ってもらえる存在になれたら」と活動への意欲を話します。

 区の魅力と活力向上推進事業は、自立した活動になるよう、3年間補助金を交付し、4年目以降は補助金に頼らないまちづくり活動を支援します。今回紹介した団体は、ホームページやパンフレットの作成に補助金を活用し、広告収入などを活動資金として取り組んでいます。
まちづくりのアイデアをお持ちの人は、地域起こし推進課までご相談ください

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