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新型コロナウイルス感染症については、発生以来、1年が経つ中で、結果として、感染の急拡大と収束が繰り返されている状況にあります。
これは、市民の皆さんに、マスクの着用や手洗い、3密の回避など基本的な感染対策を徹底して頂くことで、一旦は収束に向かうものの、感染が拡大しているとしても「自分は大丈夫」「自分には関係がない」といった、自分にとって都合の悪い情報を意識の中で過小評価する方の行動によって、局面が逆転するということが起こってしまっているからだと感じています。
そのため、ここで改めて、市民の皆さんに、この感染症は、自らも感染し得る強力な感染症であるということを強く意識するとともに、自分や家族が感染すると、どのようなことが起こるのかということに想像力を働かせてみるようにして頂くことが重要と考えます。
特に、感染対策の期間が長期化し、日常生活を送るためにも、人との接触が必要となる中では、どのような行動が感染につながり易いのかということを市民一人一人が意識し、それに該当する行為態様は必ず避けなければなりません。
例えば、歓送迎会などの会食時に
・狭い空間に長時間、大人数が滞在すること
・回し飲みや箸などを共用すること
・マスクを外して大声で会話すること
といった行動は必ず避けてください。
加えて、感染者が多い地域との往来をした場合などは、無症状であっても、県が開設するPCRセンターや薬局を活用したPCR検査を積極的に利用して、他の人への感染を予防するよう心がけてください。
こうした行動を、市民一人一人が徹底し、また、「連帯」して実践していただけるならば、感染の再拡大は抑え込めるのではないかと考えています。
令和3年4月7日
広島市長 松井 一實