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昨日(12月17日)は、過去最多となる97人の感染者の公表をするなど、本市の「感染の新規報告者数」が12月以降、急速に増加し、東京都はもとより、札幌市や大阪市よりも多くなっています。このため、陽性が確認されたものの診察に至らない患者が増えていることから、千田町夜間急病センターを活用するなどして診療体制を強化するとともに、保健センター職員が自宅におられる患者の健康観察を行っているところです。
また、昨日には、広島市民病院でクラスターが発生し、周産期を除き、救急搬送の受入を中止するといった事態も起きるなど、このまま新規感染者の拡大が続き、医療機関でのクラスターが多発すれば、コロナだけでなく通常の医療提供体制が崩壊するおそれがあります。
この切迫した危機を抑え込むには、県と連携して、感染拡大防止を優先して取り組む必要があることから、不特定多数の者が集まることによる感染リスクの低減や接触機会の低減を図るため、本市主催のイベント等を中止又は延期とし、不特定多数の集客が見込まれる本市所管施設を休館としたところです。
市民の皆様には、これまでもお願いしているところですが、マスクの着用や手洗い、3密の回避、換気など基本となる感染対策の徹底を図るとともに、人と人との接触機会を低減するため、外出機会の削減について御協力をお願いします。
市役所としても、感染症対策を担う職場や市民と直接の対応が必要となる窓口業務のない職場などについては、平日の出勤者を減らすため、最大6時間差の時差出勤の実施や、土日も含めた勤務の割り振り、年次有給休暇の取得促進、テレワークの拡充などにより、出勤者数の削減に取り組んでおりますが、改めて、職員には、市民と接する機会が多いことから、市民よりも、より一層の感染への注意を求められていることを自覚するよう指示したところです。
事業者の皆様におかれましても、時差出勤や休暇取得、テレワークなど勤務態様を工夫していただくようお願いします。
これから、年末年始を迎えますが、年末年始、とりわけ正月は、親族や親しい友人との旧交を温めることができる特別な時期ですが、この切迫した危機を抑え込み、穏やかな年明けを迎えるために、市民の皆様には、感染対策の徹底を心掛けていいただくとともに、事業者の皆様には、そうした環境づくりをしていただきたいと思います。
是非とも、市民・事業者の皆様の御協力をお願いします。
令和2年12月18日
広島市長 松井 一實