ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > メールマガジン > 広島市食品安全情報センターニュース 第8号

本文

広島市食品安全情報センターニュース 第8号

メルマガ 発行日時
広島市食品安全情報センターニュース 〜食品事業者向け〜 2023年12月16日 14時45分

 

広島市食品安全情報センターニュース 第8号

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
広島市食品安全情報センターニュース  第8号 12月16日発行
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
登録していただいた方に、「広島市食品安全情報センターニュース 第8号」をお届けします。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 ノロウイルス食中毒が全国で多発しています    
   
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

 ノロウイルスによる集団食中毒が全国で増えてきています。
 ノロウイルス食中毒の発生原因は、調理従事者による食品の二次汚染が8割を占めており、このうち55%が無症状者による汚染が原因になっています(参考:食品安全委員会リスクプロファイル)。
ノロウイルスにはアルコール消毒が効かないため、石けんを使った手洗いが一番の予防方法です。

【事件内容1】
●発生日:令和5年12月2日
●発生場所:愛知県豊橋市
●原因施設:飲食店
●原因食品:仕出し弁当
●概要:当該施設が調理した弁当を食べた244人のうち、82人が嘔気、下痢、嘔吐等を発症。患者20人と調理従事者3人からノロウイルスが検出された。

【事件内容2】
●発生日:令和5年12月4日
●発生場所:静岡県藤沢市
●原因施設:飲食店
●喫食メニュー:前菜、椀物、お造り、牛ヒレ野田焼、蝦夷鮑等
●概要:当該施設が調理した食事を食べた12人のうち、9人が下痢、嘔吐、腹痛等を発症。患者と調理従事者からノロウイルスが検出された。


【事件内容3】
●発生日:令和5年12月7日
●発生場所:栃木県大田原市
●原因施設:飲食店
●喫食メニュー:弁当(ごはん、ハンバーグ、とんかつ、千切りキャベツ、漬物、マリネサラダ)
●概要:当該施設が調理した弁当を食べた1グループ14人のうち、13人が嘔気、嘔吐、下痢等を発症。患者と調理従事者からノロウイルスが検出された。

―――――――――――――
ノロウイルス食中毒の特徴
―――――――――――――
・11月〜2月に流行のピークを迎え、5月頃まで多発する傾向があります
・ウイルスがついた手で調理した食品や、加熱不足の二枚貝を食べることな・どで感染します
・感染すると、1〜2日後に下痢やおう吐などを発症します
・感染力が非常に強く、10〜100個程度でも感染します
・症状の有無にかかわらず、感染した人の便やおう吐物にはたくさんのウイルスが含まれています
・感染すると、2週間〜1カ月程度は便にウイルスが出続けます
・アルコール消毒は効きません

―――――――――――――
予防方法
―――――――――――――

(1)下痢・吐き気・おう吐の症状がある人は調理しない!
●感染した人の便やおう吐物には大量のウイルスが含まれており、ウイルスが少しでも食品につくと、食中毒になる恐れがあります
●自分に症状がなくても、家族に症状があるときは感染している場合があるため、調理作業には従事しないようにしましょう

(2)トイレの後・調理の前は必ず石けんと流水で手洗い
●健康な人でもウイルスをもっていることがあります
●トイレの後、調理の前、次の調理作業に移る前、盛り付けをする前は必ず手洗いをしましょう
●汚れが残りやすい、指先や指の間、親指周り、手首はしっかり洗いましょう(二度洗いが効果的です)。

(3)食品は中心部までしっかり加熱
●特に、汚染の可能性が高い二枚貝は、貝の内臓にノロウィルスが取り込まれていることがあるため、85℃以上で90秒間以上加熱しましょう

(4)調理器具やトイレは塩素系漂白剤で消毒する
●まな板やふきん等の調理器具はよく洗い、塩素系漂白剤や熱湯を使って消毒しましょう
●トイレはノロウイルスに汚染されているものと考え、常に清潔に保ちましょう
●1日1回、業務終了後に、汚染度が低いところから順に清掃・消毒しましょう
●調理衣や調理用の靴を着用してトイレに入らない
●調理器具類の消毒では、市販の塩素系漂白剤(塩素濃度5%)を0.02%に薄めて使用してください(薄め方は下記ホームページを参照)。

☆★☆詳しくはこちらから☆★☆
↓↓「ノロウイルス食中毒に注意!アルコール消毒は効きません」(広島市ホームページ)
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/syokuhin-eisei/363636.html