1989(平成元)年に日本初の公立現代美術館として開館した同館。このたび、開館以来初となる全面改修を行い、装いも新たにリニューアルオープンします。
設計者の黒川紀章(くろかわ きしょう)の意匠を生かしながら、より多くの人に親しんでもらえる美術館になるよう新たに追加したのが、エレベーターや多目的トイレ、授乳室など。車椅子の人や乳児連れの人でも、展示が見やすくなりました。展示室の機能も刷新し、照明をLED化するなどして、環境にも優しく、より細やかな演出が可能になっています。
屋外の彫刻作品を眺めながらくつろげるカフェも、今回増築しました。明るい日が差し込む設計になっており、アートのような美しい料理や飲み物は、見るのも楽しく、テーブルの上がもう一つのミュージアムのよう。至福のひとときを味わえます。
増築された空間には、ワークショップなどを行う多目的スペースも作られ、無料で鑑賞できるパブリックエリアもますます充実したものになっています。
建物丸ごと、訪れる全ての人に優しく、より楽しめる空間に生まれ変わった現代美術館。カフェやミュージアムショップだけでもご利用いただけます。この春は、アートな刺激と自然に癒やされてみませんか。
館内のいろいろな所、例えば、コインロッカーの番号、そんな何気ない箇所にもワクワクできる仕掛けを用意しています。
ぜひ確かめに来てください!
美術館の再開を記念して、全館を用いた「リニューアルオープン記念特別展 Before(ビフォー)/After(アフター)」を開催。美術館のコレクションと本展のための新作を交え、45作家による約100点を紹介します。第6回ヒロシマ賞受賞のシリン・ネシャットの作品が初めて公開される他、靉嘔(あいおう)、岡本太郎、オノ・ヨーコ、キース・へリング、ヘンリー・ムーアなどの収蔵作品に加え、9人のアーティストが新作を披露。会期中はアーティスト・トークやワークショップなど、さまざまなイベントも予定しています。
◆日時:3月18日土曜日〜6月18日日曜日の午前10時〜午後5時 ※入場は閉館の30分前まで
◆料金など:一般1,600円、大学生1,200円、高校生相当年齢・シニア800円、中学生以下無料
◆休み:月曜日
記念特別展、オープニングイベントなどについて、詳しくはホームページで。