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エコライフにちょうせん

ページ番号:0000013486 更新日:2022年2月3日更新 印刷ページ表示

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  1. お手本は江戸時代広島城下にあり
  2. 進め!ごみ減量の道
  3. リサイクルの目印をさがせ
  4. 節約の心で地球と家計をすくえ
  5. 環境なぜなにQ&A

お手本は江戸時代広島城下にあり

お手本は江戸時代 広島城下にありの画像江戸時代(えどじだい)の広島というと、みんなはどんなイメージを持つかな。お城(しろ)?ちょんまげ?
当時、広島の城下町(じょうかまち)には約6万8千人が住んでいたんだ。今とくらべると、車はないし、食べ物や着る物もたくさんはなかった。でも、みんな工夫して、物や資源(しげん)をむだなく大切に使おうと考えてくらしていたから、ごみも少ないし、空気もきれいな、環境(かんきょう)にやさしいまちだったんだ。

今の私たちは、使いすてのくらしになれて、ふえ続けるごみや上昇(じょうしょう)する地球の気温、減少(げんしょう)する資源など、いろいろな環境問題(もんだい)になやんでいる。これから昔のくらしに戻ることはできないけれど、見習うべき点はたくさんあるはず。

「広島城下絵屏風(ひろしまじょうかえびょうぶ)」にえがかれた人々のくらしをお手本に、環境にやさしいくらし「エコライフ」に挑戦しよう。

排気(はいき)ガス、ゼロ!

出かけるときは、歩くか、かごや馬、舟(ふね)などに乗ったりした。
もちろん、当時はエンジンがまだないから、排気ガスは出ないし、二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO2)とも無縁(むえん)だったね。

資源を大切に使おう!

広島城下絵屏風「まきや炭をかつぐ人の絵」左の絵には、まきを運んでいる人もえがかれている。
ご飯はまきや炭などをもやしてたき、夜には菜の花から取れる菜種油などで灯をともしていた。
今は石油やガスなどをどんどん使って便利で快適(かいてき)にくらしているよね。
でも、昔は草木からとれる資源を大切に使っていたんだ。まきをもやした後の灰(はい)も、肥料(ひりょう)や染め物(そめもの)の材料などとして使ったんだよ。

お見事!循環(じゅんかん)システム

公衆トイレの絵左の絵のように城下町の通りには、「公衆(こうしゅう)トイレ」もあったんだ。
そこにたまった排せつ物(はいせつぶつ)は農家に売られ、それを肥料として、米や野菜ができ、さらに、それを食べた人が、また排せつ物を出す。見事な循環(サイクル)だね。

入れ物を持って買い物へ。必要なものだけを買う。

広島城下絵屏風の画像1角だるを持って酒を買いに来た人。買い物には、入れ物を持って行ったから、包装によるごみも出なかった。(右の絵1)

威勢(いせい)良く魚を売る商人と客もえがかれている。昔は、冷蔵庫(れいぞうこ)なども無いので、その日に必要な分量しか買わなかった。だから、余(あま)り物による生ごみはほとんどなかったんだ。生ごみが出ても農作物の肥料や、犬・ねこのエサになったんだ。
(右の絵2)

何でもリサイクル!

広島城下絵屏風の画像2

この絵は今の胡町(えびすちょう)あたり。中央は「古着屋」。当時の布は一枚一枚(いちまいいちまい)手でおられていたから新しい着物はたいへん高かった。普通(ふつう)の人は古着を着ていたんだ。破れたら(やぶれたら)何度もつぎを当てて、ボロボロになったら最後にぞうきんにした。けっして無駄(むだ)にすてることはなかったんだよ。物が貴重(きちょう)で「もったいない。もったいない。」と徹底的(てっていてき)に使ったから、家庭から出るごみは少なかったんだ。

広島城下絵屏風の画像3通りには、こわれた物を直してくれるいろいろなお店があった。右の絵には「かさ屋」がえがかれ、油紙をはったばかりのかさをほしている。(右の絵)

当時のかさは油紙と竹でできていたから、「古かさ買い」の人が、こわれたかさの柄(え)と骨(ほね)を買い集め、油紙をはりかえて売っていたんだ。そのほかにも、なべやかま、おけなどを直してくれる店もあった。(右の絵下)

進め!ごみ減量の道

「昔は、物を簡単(かんたん)にすてるとばち当たりもんと怒られた」

「昔は、物を簡単(かんたん)にすてるとばち当たりもんと怒られた」の画像江戸時代には、徹底的に物を使い回したからごみが少なかった。昔を見習って、家の中から出るごみの量を調べて、ごみをへらす工夫をしよう。

調べ方

  • 1週間続けて、毎日のごみの重さを体重計で量り、もやせるごみ、もやせないごみ、資源ごみ、ペットボトルなど種類ごとの量を調べる。
  • 今、ごみをへらすために工夫していることを下の「ごみ減量(げんりょう)への道しるべ」で確認。やっていないことを家族みんなで実行!
  • もう一度、ごみの重さを量って効果(こうか)を確認(かくにん)。市民一人が1日に家庭から出すごみの量は504グラム(令和2年度)。君の家はこれより多い、少ない?

ごみ減量への道しるべ

実行していることにチェックしよう。ほかの工夫も考えてみよう。

  • 買い物にはマイバッグを持っていく。むだな包装(ほうそう)はことわる。
  • 洗剤(せんざい)やシャンプーなどはつめ替え(かえ)用を買う。
  • お酒や牛乳(ぎゅうにゅう)、ビールなどは何度も使えるビン入りを買う。
  • 野菜や果物などはトレーなどに入っていないバラ売りのものを買う。
  • 野菜など買いすぎない。料理は食べ残しが出ないように作り、全部食べる。
  • ペットボトル、食品トレー、牛乳パック、使い終わった天ぷら油などはスーパーなどにある回収(かいしゅう)ボックスを利用してリサイクルをする。
  • リサイクルショップやフリーマーケットを利用する。
  • 生ごみはしっかり水切りをする。また、生ごみ処理機(しょりき)などを使って、生ごみから肥料を作る。

リサイクルの目印をさがせ

「昔は、かさや紙、ろうそくなど何でもリサイクルしたもんじゃ」

「昔は、かさや紙、ろうそく何でもリサイクルしたもんじゃ」の画像昔は、知恵(ちえ)をしぼってリサイクルをした。
今は、商品にリサイクルしやすくするためのマーク(印)、また、リサイクルされたことを表すマークがついているよ。どんな商品にどんなマークがついているか、何がどんなものに再生(さいせい)されているのか調べてみよう。

調べ方

  • 下の表のマークのついた商品の中身、値段(ねだん)、マークのまわりに書いてある言葉、マークがついているわけなどを調べる。わからないときは、図書館に行ったり、インターネットで検索(けんさく)したりしてみよう。
  • 調べた結果をまとめる。
  • リサイクルを進めるため、何を買って、使った後はどうすればいいか考えてみよう。

マークの例

プラスチック製容器包装識別マーク

このマークは、お菓子(かし)などのプラスチック製(せい)の袋(ふくろ)、マヨネーズの容器(ようき)などについているよ。

リサイクルされると、文房具(ぶんぼうぐ)、日用品などのプラスチック製品(せいひん)になるよ。

ペットボトル識別マーク

このマークは、ジュース、酒、しょうゆなどのペットボトルについているよ。

リサイクルされると、シャツなどの再生衣料(いりょう)、水切りネット、卵(たまご)パックなどになるよ。

スチール缶識別マーク

このマークは、ジュースやコーヒーなどのスチール製の缶(かん)についているよ。

リサイクルされると、スチール缶、鉄筋(てっきん)などになるよ。

アルミ缶識別マーク

このマークは、ジュースやビールなどのアルミ製の缶についているよ。

リサイクルされると、アルミ缶、自動車の部品になるよ。

紙製容器包装識別マーク

このマークは、お菓子の外箱、ティッシュペーパーの箱などについているよ。

リサイクルされると、トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどになるよ。

エコマーク画像

エコマーク

このマークは、環境にやさしい商品、リサイクル品などについているよ。

グリーンマーク画像

グリーンマーク

このマークは、古紙を再生利用(りよう)してつくられた紙、ノートなどについているよ。

アールマーク画像 再生紙使用マーク

このマークは、古紙(再生紙(さいせいし))が何パーセント入っているか表しているよ。左は古紙100%使用の場合。使用率(しようりつ)で数字の部分がかわります。

PETボトルリサイクル推奨マーク画像

ペットボトルリサイクル推奨(すいしょう)マーク

このマークは、ペットボトルを再生利用した商品についているよ。

牛乳パック再利用マーク画像

牛乳パック再利用マーク

このマークは、市民が回収した牛乳パックの再生利用品についているよ。

紙パックのマーク

紙パックマーク

このマークは、アルミを使わずにつくられたジュースなど飲料用の紙パックについているよ。

国際エネルギースタープログラムのマーク

国際エネルギースタープログラム

このマークは、パソコンなどの機器について、待機時(使っていない時)の消費電力に関する環境基準(かんきょうきじゅん)を満たす商品についているよ。

どれだけしっていたかな。

節約の心で地球と家計をすくえ

「昔は、むだ使いをすると、ひどく油をしぼられたものですよ」

傘を持った女性の絵昔は電気やガスなどの代わりに、まきや菜種油などを大切に使っていた。
家庭でできることを年間の節約額(せつやくがく)といっしょに紹介(しょうかい)するので、実行していることをチェックしてみよう。もし、まだならこれからやってみよう。

リビング(居間(いま))では

項目 取組内容 年間節約金額 二酸化炭素の減る量(年間)
冷暖房(れいだんぼう)(2.2キロワット)の温度の調節 冷房を27度から28度に1度上げ、暖房は21度から20度に1度下げる 約2,250円 40.7kg
冷暖房(2.2キロワット)はちゃんと切る 冷房(28度)、暖房(20度)の使用を1日1時間へらす 約1,610円 29.1kg
人のいない部屋の明かりはこまめに消す 蛍光灯(けいこうとう)(12ワット)の使用を1日1時間へらす 約120円 2.1kg
白熱灯(はくねつとう)(54ワット)の使用を1日1時間へらす 約530円 9.6kg
テレビを見る時間をへらす 32型テレビで1日1時間へらす 約450円 8.2kg
電気製品を使わないときには電源(でんげん)を切る デスクトップ型パソコン 約850円 15.4kg
ノート型パソコン 約150円 2.7kg

台所では

項目 取組内容 年間節約金額 二酸化炭素の減る量(年間)
冷蔵庫(れいぞうこ)の温度の調節 冷蔵庫内の温度を「強」から「中」にし、整理整頓(せいりせいとん)をする 約2,850円 51.5kg
冷蔵庫は壁(かべ)からはなす 上と両側が壁に接している場合、片側だけ壁に接するようにする 約1,220円 22kg
冷蔵庫の開け閉め(あけしめ) 冷蔵庫を開ける回数を少なくし時間も短く(20秒間から10秒間に)する 約440円 8.1kg
電気ポットを長時間保温(ほおん)しない 使うたびにわかす。使わないときはプラグを抜く 約2,900円 52.4kg

浴室・洗面所(せんめんしょ)では

取組項目 年間節約金額 二酸化炭素の減る量(年間)
急ぎでない物はまとめてあらう 約4,510円 2.9kg
おふろは家族みんなが続けて入り、追いだきはしない 約6,190円 85.7kg
シャワーを1日1分へらす 約3,210円 28.7kg

車に乗るとき

取組項目 年間節約金額 二酸化炭素の減る量
(年間)
急発進・急加速をしない 約16,140円 262kg
アイドリング(空ぶかし)をしない 約2,480円 40.2kg

※2,000cc普通乗用車で年間走行距離10,000km、平均燃費11.6km/Lの場合。アイドリングストップは30kmごとに4分間の割合とする。

環境なぜなにQ&A

Q なぜ、ごみは分けて出すの?

A 市では、市民のみなさんにごみを出すとき8通りに分けてもらっています。ごみをへらし、リサイクル(ごみをもう一度製品の材料として使うこと)を進めて、環境を守るためです。
例えば、ジュースを飲んだとき、そのアルミの空き缶を、もやせないごみと一緒(いっしょ)にすててしまうと、ごみとしてうめられてしまいます。一方、アルミ缶だけを分けて資源ごみとして出せば、もう一度新しいアルミ缶に生まれかわることができます。
アルミ缶を作るときにかかるエネルギーも節約できます。リサイクルの場合は、材料の石(ボーキサイト)から新品を作る場合の3パーセントですみます。つまり、缶を1個リサイクルすると、40ワットの電球を約10時間ともせる電気が節約できるのです。

Q リサイクルしている量は?

A 広島市では、令和2年度の1年間で、ペットボトル2,116トン、アルミ缶1,226トン、紙16,491トンなどをリサイクルしました。
しかし、それは市内で使われているものの一部にすぎません。

Q リサイクルはなぜするの?

A ごみをへらすことと、もう一つ、このまま使いすてのくらしを続けていると地球から資源がなくなってしまうからです。例えば、紙は木が主な原料なので、紙を作るために世界中でたくさんの木が切られています。木は育つのに何十年とかかるので、このままでは木がなくなってしまうのではと心配されています。平成2年から12年までの10年間で失われた世界の熱帯林の面積は142万平方キロメートル。日本の面積の約3.8倍にもなります。
1トンの紙をリサイクルすると木20本が救えるといわれています。令和2年度に広島市内で集められ、リサイクルされた紙は16,491トンで、約329,820本の木を救った計算になります。

Q リサイクルできないごみはどうするの?

A リサイクルできないごみはもやしたり、うめたりしています。ここ10年間のごみ量は大きく変化していませんが、埋立地(うめたてち)やごみを焼く工場の能力(のうりょく)には限界(げんかい)があるので、もっとごみを減らす必要があります。

Q 一人が出すごみはどれぐらい?

A 市民一人が1日に家庭や会社、お店などから出すごみの量は、約819グラム(令和2年度)。ごみをもやした後の灰も含(ふく)めると広島市全体で1日約1,064トン。半月でマツダスタジアムがいっぱいになってしまうほどの量です。この1日のごみを処理(しょり)するには約3,800万円(令和2年度)ものお金が必要となります。お金がちょっともったいないですね。
だから、市では「『もったいない』の心を大切に」と呼(よ)びかけています。「進め!ごみ減量の道」を実行して協力してください。

Q 地球の気温は上がっているの?

A 2011~2020年の世界平均気温は、1850~1900年の気温よりも1.09度上がりました。すでに、北極圏(ほっきょくけん)の氷がとけたり、農作物への被害があったりと、さまざまなかたちで影響(えいきょう)が現れはじめています。2100年までには、温室効果ガスの排出効果ガスの排出が非常に多い場合、3.3~5.7度も気温が上がると予測(よそく)されています。

Q なぜ気温が上がるの?

A その訳(わけ)は、温室効果ガスと呼ばれる二酸化炭素(CO2)やメタン、一酸化二窒素(いっさんかにちっそ)などが大気の中にふえたから。地球は太陽にあたためられた熱を宇宙(うちゅう)に放出して、気温を調節しています。しかし、温室効果ガスは熱を逃しにくい性質を持ち、熱を放出するじゃまをしているのです。

Q 気温上昇はどうしたらふせげるの?

A 二酸化炭素は、石炭や石油、天然ガスなどをもやしたときに出るので、電気やガス、車などを使うたびに出ます(火力発電所は石油や石炭をもやして電気をつくる)。このため、余分(よぶん)な電気やガスなどを使わない「省エネ」が効果的なのです。
広島市では、市民のみなさんや会社、工場、市役所などが協力して、市内から出る温室効果ガスの量を2050年までに実質ゼロにすることを目指しています。