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オバマ元米国大統領の被爆地訪問から5年が経過したことに対する市長コメント(2021年5月27日)

ページ番号:0000227578 更新日:2021年5月27日更新 印刷ページ表示

5年前のオバマ大統領の被爆地訪問は、長年、現職の米国大統領の被爆地訪問を長崎市と共に働きかけてきた成果であり、オバマ大統領に、被爆の実相とともに、「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という被爆者の願いに直接接していただく絶好の機会になったものと受け止めています。また、オバマ大統領がここ広島から力強い平和のメッセージを発信されたことにより、その後、各国為政者を始め、世界中から多くの人が広島を訪れるようになりました。

それから5年が経ち、核兵器禁止条約が発効し、史上初めて核兵器が全面的に「禁止されるべき対象」であることを明確にする根本規範ができる一方で、権威主義や覇権主義と自由主義の対決が強まる中で、核保有国を中心に、依然として核抑止論に固執するという現状があります。

本市としては、全世界の為政者が核抑止論から解放されるよう環境づくりを進めていくために、引き続き、被爆地訪問を呼び掛けたいと考えており、バイデン大統領にも、オバマ大統領に続く現職大統領として被爆地を訪問していただけるよう努めてまいりたいと考えています。

 

令和3年(2021年)5月27日

広島市長 松井 一實