ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

ラッピングバス・電車について

ページ番号:0000007729 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

ラッピングバス写真

 近年の印刷技術の向上により、車体をラッピングすることで、長期間退色せず、また復旧も容易でデザイン的にも品質の高い車体広告が可能となっています。これらの流れを受けて大半の政令指定都市が広い面積の車体広告を認める基準を設けています。
 本市においても、市内を走行する公共交通機関の車体広告を、街の活性化等を促進する表現媒体の一つと捉え、平成15年度より社会実験を行い、ラッピングバス・電車のあり方について検討してきました。

社会実験の概要

 広島市屋外広告物審議会の意見を踏まえながら、各交通事業者の走行車両の1割を限度とし、社会実験として車体広告の特例許可を行いました。
 その間のアンケート調査では、主に下記のようなことが分かりました。

  1. 「街ににぎわいを与え、活気を感じるので良い。」「デザインのかわいいバスが走ると楽しい。」「しゃれたデザインの広告であれば良い。」といった意見が多数を占め、概ね好意的に見られていること。
  2. 一方で、「お年寄りや障害者などの皆さんには、どの路線バスか分からず、利用しにくいのでは」という声(バス会社の識別性に問題)や、「街が雑然とする」といった"広告の氾濫"を懸念する意見もあること。

 これらのアンケート調査により、ラッピングバスは、概ね好意的に見られていると思われることから、以下の配慮をしながら社会実験を継続することとしました。

  1. 車体前面のデザインは、バス会社を識別するために重要であることから、前面にはラッピングしない。
  2. さらに、視覚障害者・高齢者の方への配慮として、
    • 乗車口付近に見えやすい「バス会社の表示」を行う。
      【乗車口付近のガラス窓の上部及び車体後面のガラス窓の左下部分に、広電バスは緑色、広島バスは赤色の地色に、バス会社名を白抜き文字で表示したシールを貼る。】
    • バス停に人がいれば必ず停車し、乗車口で、行き先の音声案内を行う。
  3. テールランプ周りについては、車体デザインとの調和を図りながら、視認性が確保できるように工夫する。

 その後も、ラッピングバスデザインフォーラムを開催(平成16年12月)するなど、引き続き、ラッピングバスのあり方について検討を進めました。

社会実験の結果

 社会実験のまとめとしては下記のとおりです。

  1. ラッピングバス・電車の試行については、概ね好意的に見られている。
  2. 台数については、一定の歯止めは必要。
  3. 市民が利用する公共交通として、安全性、識別性だけでなく、都市景観向上のためデザインについても配慮すべき。

そのため、平成16年度第5回広島市屋外広告物審議会の答申を踏まえ、平成17年度より下記の方針により取り組むこととなりました。

  1. 台数の上限を定めて(当面は、各交通事業者の走行車両台数の10%)、ラッピングバス・電車の走行を認める。
  2. ただし、当面は特例許可とし、許可にあたっては「ガイドライン」を示すとともに、デザインのレベルアップ・誘導の仕組みづくりを行う。

現在の取組

 車体広告を市民に親しまれ、街並み景観をより引き立たせる、広島ならではの質の高いデザインのものとするためには、表示する広告主や広告代理店と許可をする行政との十分な協議が必要であり、デザインについての専門的、技術的な知見を有する委員の指導・助言を受けながら、広島の広告デザインのレベル向上を図っていくことが重要であるとの考えから、広島市屋外広告物審議会に車体AD専門部会を設置し、その中で車体広告の特例許可に係る広告のデザインに関する事前協議を行っています。

 今後も、ラッピングバスなどの車体広告が、広島の街の風景を構成する一要素としてより良いものとなるよう、広告デザインのレベル向上を図り、本市の良好な景観の形成を進めていきます。

関連情報

広島市景観審議会車体AD専門部会(旧広島市屋外広告物審議会車体AD専門部会)の概要

ダウンロード

車体広告の特例許可に係るガイドライン[PDFファイル/239KB]

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)


屋外広告物の規制
違反広告物対策
屋外広告業
屋外広告物関係法令(法律、例規、告示等
屋外広告物審議会
ラッピングバス・電車について
屋外広告物に関する他の制度について