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安佐動物公園は、豊かな自然環境の中で国内外の貴重な野生動物と出会える場であり、昭和46年に開園し、今日に至るまで、映像や本からは得ることのできない学びや、家族連れで楽しめるレジャーの場として、多くの市民に親しまれています。
また、オオサンショウウオ・クロサイ・グラントシマウマ等の繁殖活動や生態研究により、絶滅危惧種の保護・増殖に大きな成果をあげており、種の保存に貢献する場としても、全国的に高い評価を受けています。
さらに、年間約50万人が来園する集客施設であり、今後も、本市の貴重な観光資源としての役割が期待されています。
こうしたことを踏まえ、同園がこれまで果たしてきた社会的意義を継承しながら、幅広い層に受け入れられる観光資源としての新たな魅力を創出するため、園全体の再整備計画である「安佐動物公園再整備基本計画」を策定しました。
再整備を進めて新たな魅力を創出することで広域的な集客を実現し、平和で豊かな社会の存続に貢献することを基本理念にこれまで果たしてきた社会的意義を継承しながら、幅広い層に受け入れられる観光資源として広島都市圏域の経済活性化を目指します。
将来の下水道接続にあわせ、水生動物等の新規導入や展示強化により、水辺や水中の動物たちの行動を間近で観察できる環境を創り出します。
優先整備メニュー 国内最大規模のアフリカ平原に、大型水生動物のカバを新規導入
少子高齢社会を踏まえ、ゆるやかな勾配の園路や、傾斜地への昇降機付き展示施設の整備により、園内を移動する際の負担を軽減し、回遊性を向上させます。
優先整備メニュー はちゅうるい館の移設とオオサンショウウオ館の新設に併せた、ショートカットルートの整備
動物の生息地ごとの特色を強めた演出により、来園者が世界の大陸を探訪しながら動物の生態を楽しむ空間に再編します。
優先整備メニュー 新設の新世界エリアに、アマゾンの動物等を展示する南アメリカゾーンを整備
全体事業期間は30年、概算事業費約90億円を想定しており、このうち、優先整備メニューは20年後の完成を目途に進めます。
現在の年間入園者数50万人を、第1期整備によって60万人とすることを目指します。
その後も段階的な再整備を進めることによって新たな魅力を創出し、長期的には65万人の実現を目指します。
計画の内容については、下記ダウンロードからご覧いただけます。