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インガー・アンダーセン国連環境計画(UNEP)事務局長及び国連事務次長による本市訪問について(2022年10月1日)
2022年10月1日(土)、インガー・アンダーセン国連環境計画(UNEP)事務局長及び国連事務次長が本市を訪問され、平和記念資料館視察、原爆死没者慰霊碑への参拝・献花を行われた後、市長を訪問されました。
アンダーセン事務局長は、同日、被爆者・若者との対話も行われました。
平和記念資料館視察、芳名録記帳、原爆死没者慰霊碑参拝・献花
市長訪問
市長は、「UNEPが行っている気候・環境問題への取組と核兵器廃絶の取組はどちらも地球環境をこれ以上破壊しないことを目的としており軌を一にするものだ」と述べるとともに、国連ナイロビ事務所敷地内での常設原爆展の実現や平和首長会議の加盟都市拡大に向けた協力を依頼しました。
アンダーセン事務局長は、「気候問題や貧困問題等の様々な危機に直面している現在、持続可能な未来に向けた取組を優先して実施しなければならない。核戦争では何も解決しない」と語り、本市の平和への取組に理解を示されるとともに、本市からの依頼に対して協力を約束されました。
被爆者・若者との対話
今回のUNEP事務局長による本市訪問は、ロシアによるウクライナ侵攻等により世界情勢が不安定さを増す中、国連事務次長でもあるアンダーセン事務局長に被爆の実相を理解していただく機会となりました。また、アンダーセン事務局長の希望により実施された被爆者・若者との対話では、「平和と環境」をテーマに参加した高校生、大学生から活発に質問が出され、事務局長がその一つ一つに丁寧に答えている姿が印象的でした。今回の対話は、参加した学生たちが今後活動をしていく上での大きな励みとなるものと考えます。
今後も本市は、「迎える平和」を掲げ、国内外の為政者や影響力を持つ方々の被爆地訪問を呼びかけていきます。