予算特別委員会(2月27日〜3月26日)の主な質疑

 議長を除く全議員で構成される予算特別委員会(今田良治委員長、原裕治・八條範彦・石橋竜史・山内正晃各副委員長)において、延べ96人の委員が、平成30年度一般会計予算など60議案について活発な質疑を行い、慎重に審査を重ねました。その審査における主な質疑と答弁を掲載します。


審査日程

 2月27日(火) 委員会運営
 3月 1日(木)
 3月 2日(金)
文教関係
 3月 5日(月)
 3月 6日(火)
厚生関係
 3月 7日(水)
 3月 8日(木)
建設関係
 3月 9日(金)
 3月12日(月)
経済観光環境関係
 3月14日(水)
 3月15日(木)
総務関係
 3月16日(金) 総括質疑
 3月26日(月) 討論・採決

※紙面の都合上掲載質問数は、各会派の人数案分 により決定しています。
※質疑の内容は各会派からの提出によるものです。
※質疑・答弁の趣旨を簡潔にまとめているため、実際の発言とは言い回しが異なることがあります。


自民党・市民クラブ

地域と連携した子どもの安全対策

 子どもが自分の身を守るための学習は、どのようなことを行うのか。

 不審者への対応方法などを学ぶ防犯教室や通学路上の危険箇所を描き込む安全意識啓発マップづくりを行っている。

学校における医療的ケアの看護師確保

 看護師確保は全市的な取り組みが必要と考えるが、現在の取り組み状況は?

 広島県看護協会や看護専門学校等に出向き紹介してもらう等、あらゆる手段を講じて看護師確保に努めている。

広島豪雨災害被災地の復興

 教訓伝承・交流拠点施設の検討は、30年度どのように進めるのか。

 地域の皆様と対話を重ねながら、施設の活用方策や必要な機能及び規模、設置場所などについて、検討を行う。

量から質への観光施策

 入込客数や観光消費額を増やす広域連携での観光振興の取り組みは。

 広域都市圏協議会に全市町と民間事業者が参画する観光振興部会を設置し、4つのテーマ別に施策の検討等を行っている。

集合住宅共用部LED照明器具

 同器具交換補助事業の見直しをする必要があると思うが、どうか。

 集合住宅関係団体等を通じて、今後のLED照明器具交換工事の予定や要望を聞きながら見直しを図りたい。

エネルギーの地産地消

 市も「地産地消」を考えるべき。国内の研究事例を把握しているか。

 エネルギーの地産地消の取り組みとして、みやまスマートエネルギー株式会社の事例を把握している。

広島城を第2の観光拠点に!

 堀の浄化施設跡地を有効活用し、物販や飲食施設を作ってはどうか。

 地域の事業者が合意体を作り、広島城を利用して、広島独自のエリアマネジメントができるのではないかと考えている。

女性消防吏員の活躍に向けて

 女性消防吏員の割合を増やすために、どのような取り組みを行うのか。

 就職説明会への参加やインターンシップの受け入れ拡大、情報発信強化等にこれまで以上に取り組んでいきたい。 

サッカースタジアム

 スタジアムの多機能化や周辺を含めた賑わいづくりをどう考えるか。

 スタンド下の活用や周辺の魅力の向上などにより、年間を通じて利活用される魅力あるスタジアムとなるよう検討を進める。

スポーツ施設の充実

 通年使用できるアイススケートリンクやカーリング場建設の検討を。

 専用競技施設が重要な役割を果たすことは認識しているが、競技人口の動向などを見極めながら、慎重に検討する必要がある。

西広島バイパス都心部延伸事業の再開

 官民一体で早期再開に取り組んでいる。この機運をどう事業再開に繋げるのか。

 経済界の整備要望の声を受け止め、関係者が総力を結集して事業再開の機運をさらに醸成し、国を動かす原動力となるよう取り組む。

西広島駅周辺地区交通結節点整備

 自由通路や橋上駅舎の具体的な整備イメージはいつ頃地元に示せるか。

 JR西日本が実施設計に着手したところであり、来年度後半に完成予想図などで地元の方々にお知らせしたい。

保育

 平成30年度予算の、保育園等の運営費にかかる予算額は?

 保育園等運営費の総額は、320億681万5千円で、入園見込児童数で除した一人当たりの額は、月額9万4763円である。

自民党・保守クラブ

知的障害の児童生徒に平等な教育環境を

 特別支援学校の就学区域割について、県と協議するべきではないか。

 県市が協議し就学区域を分担しており、今後も児童生徒の教育内容に大きな差が生じないよう県と連携を図っていく。

待機児童解消に向けて

 小規模保育事業所17園の新設を行うが、公募する地区の選定は。

 平成31年4月における地区ごとの保育需要の推計を精緻に行った上で、整備が必要な地区を選定している。

国民健康保険の今後

 赤字解消に向けた収納率向上、医療費適正化の見通しはどうか。

 口座振替促進等による平成36年度収納率93%の達成と、生活習慣病に対する取り組み等による医療費の適正化を図る。

広島中島線(鶴江工区)、府中祇園線

 鶴江工区の今後のスケジュールと府中祇園線沿線のJRとの用地交渉の進捗は。

 鶴江工区は平成30年代後半の完成を目指す。府中祇園線は平成30年度の用地取得に向け協議を行っている。

広島西飛行場跡地の活用

 交通渋滞や歩行者、自転車に対する安全面の対策は。

 車道の4車線化等により交通量の増加に対応し、幅の広い歩道の設置や、歩行者と自転車の通行を分離することで、安全を確保する。

東部地区連続立体交差事業見通し

 見直し修正案に対する地元の意見をどのように受け止めているか。

 説明会の状況や「市の案を受け入れる」との連合町内会の意向を踏まえ、船越地区の理解が得られたものと考えている。

食品ロス消滅キャンペーンの実施

 製造から賞味期限までの期間の3分の1ルール、商習慣見直しに働きかけを。

 昨年、国に3分の1ルールなどの商習慣の見直しを要望した。今後も、機会を捉えて、働きかけていく。

ユニタール広島事務所との連携

 未だ紛争の続く国や地域の人々のため、より一層の取り組みを求むが。

 効果的な事業の実施に向けて、今後ともユニタールと意見交換をしていきたい。

本気で中小田(なかおだ)遺跡の整備を

 貴重な中小田古墳群の整備を早期に進めるべきではないか。

 整備計画図の作成等の取り組みを着実に進め、速やかに整備に着手できるよう、文化庁や関係部局等と協議しながら進める。

5Gの早期導入を

 5Gが少しでも早く広島地域に導入されるよう、どう取り組むのか。

 各地での実証試験の結果や通信事業者、サービス提供事業者の動向等の情報収集に努めていきたい。

教育

 個別指導と全体指導についてどのように考えるか。

 学校においては、個別指導と集団指導の特性をとらえ、バランスよく児童生徒を指導することが重要だと考える。

公明党

支援の必要な子どもへの対策

 管理職や教員の専門性の向上を図るため、どのような取り組みを行っているか。

 管理職研修会や教育センター及び各校での研修、巡回相談指導の活用等により、教員の専門性向上に努めている。

認知症施策の更なる充実を

 認知症初期集中支援チームを、計画的に全区に設置していくべきではないか。

 現行の2チームに加え、平成30年度から平成32年度までの3年間で2チームずつ増設し、全区に展開したい。

インフラメンテナンス

 土木職員が大量退職しているが技術継承は着実になされているのか。

 土木職員における技術の伝承と技術力の向上を図るため、研修計画に基づき、年齢や経験年数に応じた研修を実施している。

農業の担い手対策の推進を!

 今後、中山間地域・市街化区域の農業の後継者対策をどのように進めていくのか。

 中山間地域では新規就農者の育成・就農支援を、市街化区域では農業経営の継承支援などに取り組む。

漏水の防止

 水道メーターの検針で水漏れ等の異状を確認した場合、どう対応するのか。

 お客さまへ状況をお知らせし、漏水の場合は、職員が漏水修理の完了を確認して料金減額を行う。

学校プール開放日数の確保を!

 地元のプール監視員の確保が困難な場合でも、平均的な開放日数を!

 新設の専門学校への募集依頼などをプール開放推進委員会と協議し、プール監視員の確保に努めていきたい。

中山間地域の活性化を強力に推進!

 空き家確保のための家屋改修や家財整理に対する支援はどうするのか。

 市の支援事業により新規就農者が物件選定や入居準備を行う時期に合わせ、平成31年度からの予算化を検討する。

ひろしま平和の歌」の啓発

 平和教育の一環として小・中学生の教育現場で教えてはどうか。

 教育委員会の行事において取り入れるとともに、各学校の理解を得ながら学校行事での活用も進めていきたい。

市政改革ネットワーク

ネット活用でいじめを発見せよ

 ネットを活用したいじめ通報にさらに取り組むべきではないか。

 市ホームページの「『子どものいじめ』に関する情報提供窓口」について、児童生徒への周知に努める。

事務費が高い高齢者ポイント事業

 2億5千万円は巨額。今後低下するそうだが継続する経費は何か。

 ポイント集計、ポイント手帳やチラシ等の作成・封入封かん等に係る委託経費及び通信運搬費等である。

ワンストップカードになるのか

 広域都市圏地域共通ポイント制度の仕組みは、将来的な使途や機能の拡張性をどう考えているか。

 一枚のICカードで多種多様なポイントを利用でき、新機能を盛り込める拡張性があるシステムを考えている。

中央市場の透明性

 広島市中央市場連合会による手数料は廃止すべきではないか。

 巡回監視や事務局体制強化のため、連合会が総会で合意を得て会員等から徴収するもので、問題ないと考えている。

水道事業の広域連携が動き出す

 連携そのものについて、効果はあると考えているのか。

 現在も県との共同施設を本市が管理運営するなど効率的に連携している。今後、各市町と共に課題を把握し、効果が出るよう取り組む。

会計年度任用職員制度に期待

 平成32年度より非正規職員の待遇が変わる。良い制度設計を求める。

 制度移行に当たっては、市全体の職員体制や職務内容、財源確保の状況等を踏まえ、任用や勤務条件の在り方を検討していきたい。

情報開示を迅速に

 工事設計書の開示は、情報提供に切り替えてはどうか。

 関係課との協議を進めており、できるだけ早い時期に情報提供へ移行できるよう取り組んでいく。

人口減少社会の投資的経費を見直せ

 高齢者人口の増加に伴い、将来不足が見込まれる火葬場の対策はどうか。

 火葬業務が支障なく行われるよう火葬場の増設について、その時期や規模等を検討していきたい。

日本共産党

35人以下学級を中2、中3まで拡大を

 子どもに目が届く35人学級を、中2、中3まで拡大すべきではないか。

 国の少人数学級拡大の動向や、本市の生徒数の推移等を見据えながら、適切に対応していきたいと考えている。

ふくしま第二保育園廃園の撤回を 

 同園の定員は92名。その保育需要がなくなる見通しはあるのか?

 閉園に当たっては、同園の入園状況や周辺の需給状況、保育需要の伸びを踏まえ推計し、必要な受入枠を確保していく。

専用のカーリング場の整備を!

 ビッグウェーブの製氷やプールへの転換費用は毎年いくら必要か。

 スケートリンクへの切替工事費用は約1800万円、プールへの切替工事費用は約1500万円である。

核兵器禁止条約の日本語訳を

 市のホームページに核兵器禁止条約の日本語訳を載せたらどうか。

 条約の翻訳は、専門的な見地から単語や条文の解釈を慎重に行う必要があり、独自で日本語訳を行うことは考えていない。

国保の県単位化

 統一保険料になった場合でも、一部負担金減免は残すべきではないか。

 県や他市町との協議において、一部負担金減免は当面統一せず、引き続き検討していくことになっている。

市民連合

障害者スポーツ選手の支援を!

 選手の資金調達できる仕組みづくりを市で考えてみてはどうか?

 市障害者スポーツ協会を通じて、チームのクラウドファンディングの活用について必要な助言等を行っていきたい。

安芸矢口駅前をロータリーに

 駅利用者の安全確保のため、ロータリーとして整備することが必要ではないか。

 ロータリーを含む駅前広場の整備は必要と考えており、地元の意見も聞きながら、検討を行っていく。

商店街の振興

 商店街と地域団体で「街づくり協議会」を作ってみてはどうか。

 「街づくり協議会」のアイデアを、商店街の活性化を支援するアドバイザーに提供し、地域に適った商店街の活性化を支援する。

「広島・長崎講座」の開設拡大を

 県内全ての大学で「広島・長崎講座」を開設してもらいたいがどうか。

 広島の大学生の誰もが平和について考える環境づくりが必要であることから、大学を訪問して直接開設を呼び掛けたい。

広島創生クラブ

落ち着いた給食時間の確保を!

 温品中学校の会食時間を20分間に見直すべきではないか。

 温品中学校の会食時間は15分から20分に変更された。各学校には生徒の思いを踏まえ適切な配慮を行うよう改めて伝えていく。


予算の編成方針

 財政調整基金の使い道は限定されているか。上限額は法律等の定めがあるか。

 財政調整基金は、特定の事業に充当しなければならないものではなく、また残高について定められた上限額はない。


〔用語解説〕

小規模保育事業所
 民間事業者が事業主体となる、定員が6〜19人の比較的規模が小さい施設。

3分の1ルール
 製造から賞味期限までの期間を3等分して、小売店への納品を3分の1までの期間とし、小売店は3分の2を過ぎれば店頭から退けるという商習慣。

5G(第5世代移動通信システム)
 現在、規格の標準化が進められている次世代の通信技術。高速・大容量化、接続可能端末数の増加(現状の100倍以上)、超低遅延、超高信頼性、省電力、低コスト等が可能になると考えられている。

インフラメンテナンス
 生活や産業の基盤となる公共設備を維持、整備、保守すること。

ひろしま平和の歌
 広島市を世界平和の原点にしようという願いから昭和22年8月6日に行われた、「第1回広島平和祭」で合唱され、以後、昭和25年を除いて、毎年の平和記念式典で歌い継がれている曲。

広域都市圏地域共通ポイント制度
 ICカードを活用して圏域内での買い物、イベント参加、ボランティア活動など様々な行為に対しポイントを付与し、その貯まったポイントにより、圏域内で商品やサービスの購入をしてもらう制度。

会計年度任用職員制度
 非常勤・臨時職員の適正な任用・勤務条件を確保することなどを目的とした地方公務員法、地方自治法の改正を受け、平成32年4月1日より実施される制度。

広島・長崎講座
 被爆者の「他の誰にも同じ思いをさせてはならない」というメッセージに込められた平和への「思い」を学問的に整理・体系化し、普遍性のある学問として若い世代に伝えるため、世界の大学での開設・普及に取り組んでいる。 

財政調整基金
 社会経済情勢の変動があった場合の年度間の財政調整や災害などの不測の事態に対応できるよう、財政の健全な運営に資するために設けている基金。