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平成22年度PRTRデータの集計結果について
平成22年度の広島市における化学物質の排出量・移動量の集計結果がまとまりましたので、公表します。
1 PRTR制度について
PRTR制度は、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法)」に基づいて、一定量以上の化学物質を取り扱う事業所について、化学物質の大気や公共用水域への排出量と廃棄物や下水道への移動量を事業者自らが届け出し、国がそのデータを集計して公表する仕組みです。これにより、事業者の自主的な管理の改善を促進し、環境保全上の支障を未然に防止することを目的としています。
注 人の健康や生態系に有害なおそれがある等の性状を有する462物質が届出対象化学物質とされています。
2 広島市の集計結果の概要
(1)届出事業所数
254事業所(昨年度比:27事業所減)
(2)排出量及び移動量
- ア 排出量 1,302トン(全国の0.71%、昨年度比:32トン増)
- イ 移動量 189トン(全国の0.10%、昨年度比:49トン減)
- ウ 排出量・移動量の合計 1,491トン(全国の0.39%、昨年度比:17トン減)
(3)主な届出物質
排出量・移動量の多かった上位物質は、トルエン、キシレンで、この2物質で全排出量・移動量の約70%を占めていました。以下、エチルベンゼン、塩化メチレンでした。
注 トルエン、キシレン、エチルベンゼンは合成原料や溶剤などで使用、塩化メチレンは洗浄剤や溶剤などで使用されています。
なお、事業所ごとの届出データについては、全国の集計結果とあわせて、経済産業省と環境省のホームページに掲載されています。
- 化学物質排出把握管理促進法>PRTR制度(経済産業省)<外部リンク>
- PRTRインフォメーション広場(環境省)<外部リンク>
区分 |
平成22年度 |
平成21年度 |
---|---|---|
届出事業所数 |
254事業所 |
281事業所 |
区分 |
平成22年度 |
平成21年度 |
|
---|---|---|---|
1 |
大気への排出量 |
1,281トン/年(0.77%) |
1,252トン/年 |
2 |
公共用水域への排出量 |
21トン/年(0.24%) |
18トン/年 |
3 |
土壌への排出量 |
0(0%) |
0 |
4 |
事業所における埋立処分量 |
0(0%) |
0 |
排出量計(1~4) |
1,302トン/年(0.71%) |
1,270トン/年 |
|
5 |
下水道への移動量 |
0.1トン/年(0.01%) |
0.2トン/年 |
6 |
廃棄物としての移動量 |
189トン/年(0.10%) |
237トン/年 |
移動量計(5~6) |
189トン/年(0.10%) |
237トン/年 |
|
排出量・移動量の合計 |
1,491トン/年(0.39%) |
1,508トン/年 |
注( )内の数値は、全国の集計結果に対する割合。
区分 |
平成22年度 |
平成21年度 |
||
---|---|---|---|---|
物質名 |
排出量・移動量 |
割合(%) |
排出量・移動量 |
|
1 |
トルエン |
539トン/年 |
36.1% |
544トン/年 |
2 |
キシレン |
528トン/年 |
35.4% |
519トン/年 |
3 |
エチルベンゼン |
173トン/年 |
11.6% |
171トン/年 |
4 |
塩化メチレン |
77トン/年 |
5.2% |
119トン/年 |
その他 |
174トン/年 |
11.7% |
156トン/年 |
|
計 |
1,491トン/年 |
100% |
1,508トン/年 |
注 排出量と移動量は、各事業所から届け出られたデータの集計結果について、小数点第一位で四捨五入し、整数表示したものです。このため、割合や合計等が、表の数値を計算したものとは異なる場合があります。