本文
平成29年 広島市食中毒発生状況
目次
1 概要
2 病因物質別にみた発生状況
3 月別にみた発生状況
4 原因施設別にみた発生状況
5 原因食品別にみた発生状況
1 概要
食中毒発生状況の年次推移
平成29年より、原因施設が家庭もしくは不明の事例(病因物質が自然毒及び寄生虫のものを除く)については集計から除外することとした。
平成28年と比較すると、事件数は4件(対前年比50.0%増)、患者数は272名(対前年比353.2%増)増加していた(図1)。
図1 年次別にみた食中毒の総事件数・総患者数
※ 病因物質が自然毒・寄生虫以外で、原因施設が家庭・不明のものを除く
食中毒事件の概要
食中毒事件の概要は表1のとおり。6月に患者数200名を超えるノロウイルス食中毒が発生したため、患者数が前年に比べ大幅に増加した。
表1 食中毒事件の概要
2 病因物質別にみた発症状況
総事件数12件のうち、ノロウイルスとカンピロバクターによるものが各5件(41.7%)と全体の8割以上を占めた。
総患者数349名のうち、ノロウイルスによるものが292名(83.7%)と8割以上を占め、次いでカンピロバクターが33名(9.5%)であった(図2)。
図2 病因物質別にみた総事件数・総患者数
3 月別にみた発生状況
月別の事件数は12月(4件)が最も多かった。また、患者数はノロウイルス食中毒の発生により、6月(212名)が最も多くなった(図3)。
図3 月別発生状況(平成29年 総数)
病因物質別に月次推移をみると、カンピロバクター、ノロウイルス食中毒ともに年間を通してみられ、特定の季節に偏りは見られなかった(図4)。
図4 病因物質別事件数の月別推移
4 原因施設別にみた発生状況
総事件数12件のうち、事件数は飲食店が9件(75.0%)と最も多く、患者数は旅館が228名(65.3%)と最も多かった(表2)。
表2 原因施設別にみた発生状況(平成29年 総数)
5 原因食品別にみた発生状況
総事件数12件のうち、魚介類(かき、フグ、ヒラメ)を原因としたものが3件(25.0%)、食事のみ特定したものは9件(75.0%)であった(表3)。
表3 原因食品別にみた発生状況(平成29年 総数)
このページに関するお問い合わせ先
健康福祉局 保健部 食品保健課
電話:082-241-7434/Fax:082-241-2567