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平成27年 広島市食中毒発生状況

ページ番号:0000139263 更新日:2020年3月11日更新 印刷ページ表示

目次

1 概要
2 病因物質別にみた発生状況
3 月別にみた発生状況
4 原因施設別にみた発生状況
5 原因食品別にみた発生状況
6 患者数2名以上の集団食中毒事件
7 患者数1名の散発食中毒事件

1 概要

 平成27年に市内で発生した食中毒の総事件数は47件、総患者数は447名であった。平成26年と比較すると、事件数は34件(前年比42.0%)減少し、患者数は241名(前年比35.0%)減少した(図1)。

年次別にみた食中毒の総事件数と総患者数のグラフ

図1 年次別にみた食中毒の総事件数・総患者数

 総事件数47件のうち、患者1名の散発事例は36件であり、全事件数の76.6%を占めていた。患者数2名以上の集団事例は11件(23.4%)であり、このうち患者50名以上の集団事例は2件であった(表1)。

表1 年次別にみた食中毒発生状況
総事件数 (再掲)
患者1名の
散発事例
患者2名以上の
集団事例
患者50名以上の集団事例
平成23年 100件 73名(73名) 27名(176名) 0名(0名)
平成24年 92件 71名(71名) 21名(2,342名) 3名(2,182名)
平成25年 63件 50名(50名) 13名(153名) 1名(61名)
平成26年 81件 54名(54名) 27名(634名) 1名(301名)
平成27年 47件 36名(36名) 11名(411名) 2名(344名)

2 病因物質別にみた発症状況

 総事件数47件のうち、カンピロバクターによるものが40件(85.1%)と8割以上を占め、次いでノロウイルスが3件(6.4%)であった。
 総患者数447名のうち、ノロウイルスによるものが368名(82.3%)と約8割を占め、次いでカンピロバクターが52名(11.6%)であった(図2)。

病因物質別にみた総事件数と総患者数のグラフ

図2 病因物質別にみた総事件数・総患者数

3 月別にみた発生状況

 月別の事件数は5月(9件)が最も多く、次いで4月(8件)が多かった。また、患者数は大規模ノロウイルス食中毒の発生により、11月(230名)及び2月(119名)が多くなった(図3)。

月別発生状況のグラフ

図3 月別発生状況(平成27年 総数)

 病因物質別に月次推移をみると、カンピロバクターによる事件は春から夏を中心に年間を通してみられ、5月が8件と最も多く、次いで4月に6件発生した。また、ノロウイルスによる事件は2月、5月及び11月と比較的ウイルスが流行する時期に発生した(表2)。

表2 病因物質別事件数の月次推移(平成27年 総数)
病因物質 総数 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
総数 47件 4件 4件 3件 8件 9件 4件 3件 4件 - 4件 3件 1件
細菌(総数) 41件 4件 3件 3件 7件 8件 3件 3件 3件 - 4件 2件 1件
(内訳) カンピロバクター 40件 4件 3件 3件 6件 8件 3件 3件 3件 - 4件 2件 1件
その他細菌※ 1件 - - - 1件 - - - - - - - -
ウイルス(総数) 3件 - 1件 - - 1件 - - - - - 1件 -
(内訳) ノロウイルス 3件 - 1件 - - 1件 - - - - - 1件 -
その他(総数) 3件 - - - 1件 - 1件 - 1件 - - - -
(内訳) 寄生虫※ 1件 - - - - - 1件 - - - - - -
化学物質※ 1件 - - - - - - - 1件 - - - -
動物性自然毒※ 1件 - - - 1件 - - - - - - - -

 ※その他細菌はカンピロバクターとサルモネラ属菌、寄生虫はアニサキス、化学物質はヒスタミン、動物性自然毒はフグ毒による食中毒

4 原因施設別にみた発生状況

 総事件数47件のうち、原因施設が判明したものは8件(17.0%)、不明であったものは39件(83.0%)であった。原因施設別の事件数は、飲食店、家庭及び旅館が2件ずつとなった。患者数は、旅館252名、仕出屋116名の順に多かった(表3)。

表3 原因施設別にみた発生状況(平成27年 総数)
原因施設 事件数(件) 割合(%) 患者数(名) 割合(%)
飲食店 2件 4.3% 10名 2.2%
仕出屋 1件 2.1% 116名 26.0%
家庭 2件 4.3% 6名 1.3%
旅館 2件 4.3% 252名 56.4%
給食施設 1件 2.1% 21名 4.7%
不明 39件 83.0% 42名 9.4%
47件 100% 447名 100%

5 原因食品別にみた発生状況

 総事件数47件のうち、原因食品が判明したものは8件(17.0%)、不明であったものは39件(83.0%)であった。また、原因食品が判明したもののうち、食品を特定したものは2件、食事を特定したものは6件であった(表4)。

表4 原因食品別にみた発生状況(平成27年 総数)
原因食品 事件数(件) 割合(%) 患者数(名) 割合(%)
食品特定 2件 4.2% 23名 5.1%
食事特定 6件 12.8% 382名 85.5%
不明 39件 83.0% 42名 9.4%
47件 100% 447名 100%

6 患者数2名以上の集団食中毒事件

 平成27年に発生した集団食中毒事件は11件であった。原因施設別にみると、飲食店、旅館、家庭がそれぞれ2件(18.2%)ずつであった。病因物質別でみると、カンピロバクター5件(45.5%)、ノロウイルス3件(27.3%)の順に多かった。また、2月に患者数116名、11月に患者数228名のノロウイルスを病因物質とした大規模食中毒が発生した(表5)。

表5 患者数2名以上の集団食中毒事件

患者数2名以上の集団食中毒事件の表

 月別事件数でみると、1月、4月及び5月が2件(18.2%)となった。なお、事件数が最も多いカンピロバクターを病因物質とするものは、1月、5月、10月及び12月に発生した(図4)。

集団食中毒における病因物質別事件数の月次推移のグラフ

図4 集団食中毒における病因物質別事件数の月次推移

7 患者数1名の散発食中毒事件

 散発食中毒36件のうち、35件(97.2%)がカンピロバクター、1件(2.8%)が寄生虫を病因物質とするものであった。カンピロバクターによる散発食中毒は5月の7件をピークに、ほとんどの月で発生した(図5)。

散発食中毒における病因物質別事件数の月次推移のグラフ

図5 散発食中毒における病因物質別事件数の月次推移

 カンピロバクター散発食中毒患者を年齢階級別にみると、35名のうち10~14歳が12名(34.3%)と最も多く、次いで20~29歳が7名(20.0%)、5~9歳が6名(17.1%)の順に多かった。また、0~19歳までの未成年者が23名(65.7%)と全体の6割以上を占めていた。性別では、男性が20名(57.1%)、女性が15名(42.9%)であり、大きな差は見られなかったが、50歳以上の患者3名は全て男性であった(図6)。

散発食中毒における病因物質別事件数の月次推移のグラフ

図6 カンピロバクター散発食中毒の年齢階級・性別患者数

このページに関するお問い合わせ先

健康福祉局 保健部 食品保健課
電話:082-241-7434/Fax:082-241-2567