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平成26年 広島市食中毒発生状況

ページ番号:0000139244 更新日:2020年3月11日更新 印刷ページ表示

目次

1 概要
2 病因物質別にみた発生状況
3 月別にみた発生状況
4 原因施設別にみた発生状況
5 原因食品別にみた発生状況
6 患者数2名以上の集団食中毒事件
7 患者数1名の散発食中毒事件

1 概要

 平成26年に市内で発生した食中毒の総事件数は81件、総患者数は688名であった。平成25 年と比較すると、事件数は18件(前年比28.6%)増加し、患者数は485名(前年比238.9%)増加した(図1)。

年次別にみた食中毒の総事件数・総患者数のグラフ

図1 年次別にみた食中毒の総事件数・総患者数

 総事件数81件のうち、患者1名の散発事例は54件であり、全事件数の66.7%を占めていた。患者数2名以上の集団事例は27件(33.3%)であり、このうち患者50名以上の集団事例は1件であった(表1)。

表1 年次別にみた食中毒発生状況
総事件数 (再掲)
患者1名の
散発事例
患者2名以上の
集団事例
患者50名以上の集団事例
平成22年 138件 115名(115名) 23名(233名) 0名(0名)
平成23年 100件 73名(73名) 27名(176名) 0名(0名)
平成24年 92件 71名(71名) 21名(2,342名) 3名(2,182名)
平成25年 63件 50名(50名) 13名(153名) 1名(61名)
平成26年 81件 54名(54名) 27名(634名) 1名(301名)

2 病因物質別にみた発症状況

 総事件数81件のうち、カンピロバクターによるものが67件(82.7%)と約8割を占め、次いでノロウイルスが9件(11.1%)、黄色ブドウ球菌が2件(2.5%)であった。
 総患者数688名のうち、ノロウイルスによるものが513名(74.6%)と約7割を占め、次いでカンピロバクターが114名(16.6%)であった(図2)。

病因物質別にみた総事件数・総患者数のグラフ

図2 病因物質別にみた総事件数・総患者数

3 月別にみた発生状況

 月別の事件数は5月(13件)が最も多く、次いで7月(11件)、6月(10件)の順に多かった。月平均事件数は6.8件であった。また、患者数は大規模ノロウイルス食中毒の発生により、1月が326名と最も多く、次いで2月(126名)が多かった。月平均患者数は57.3名であった(図3)。

月別発生状況のグラフ

図3 月別発生状況(平成26年 総数)

 病因物質別に月次推移をみると、カンピロバクターは春から夏を中心に年間を通して発生し、月平均事件数は5.6件であった。また、ノロウイルスは冬から春にかけて発生した(表2)。

表2 病因物質別事件数の月次推移(平成26年 総数)
病因物質 総数 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
総数 81件 3件 6件 5件 7件 13件 10件 11件 9件 3件 3件 8件 3件
細菌(総数) 70件 1件 3件 5件 6件 11件 10件 11件 9件 3件 3件 6件 2件
(内訳) サルモネラ 1件 - - - - - - - - - 1件 - -
黄色ブドウ球菌 2件 - 1件 - - - - - - - - 1件 -
カンピロバクター 67件 1件 2件 5件 6件 11件 10件 11件 9件 3件 2件 5件 2件
ウイルス(総数) 9件 2件 3件 - 1件 1件 - - - - - 1件 1件
(内訳) ノロウイルス 9件 2件 3件 - 1件 1件 - - - - - 1件 1件
その他(総数) 2件 - - - - 1件 - - - - - 1件 -
(内訳) 動物性自然毒 1件 - - - - - - - - - - 1件 -
植物性自然毒 1件 - - - - 1件 - - - - - - -

4 原因施設別にみた発生状況

 総事件数81件のうち、原因施設が判明したものは23件(28.4%)、不明であったものは58件(71.6%)であった。原因施設別の事件数は、飲食店が17件と最も多く、患者数は、仕出屋325名、飲食店253名の順に多かった(表3)。

表3 原因施設別にみた発生状況(平成26年 総数)
原因施設 事件数(件) 割合(%) 患者数(名) 割合(%)
飲食店 17件 21% 253名 36.8%
仕出屋 2件 2.5% 325名 47.2%
家庭 2件 2.5% 3名 0.4%
旅館 1件 1.2% 28名 4.1%
給食施設 1件 1.2% 15名 2.2%
不明 58件 71.6% 64名 9.3%
81件 100% 688名 100%

5 原因食品別にみた発生状況

 総事件数81件のうち、原因食品が判明したものは23件(28.4%)、不明であったものは58件(71.6%)であった。原因食品別の事件数は、宴会料理が14件と最も多く、患者数は、給食316名、宴会料理196名の順に多かった(表4)。

表4 原因食品別にみた発生状況(平成26年 総数)
原因食品 事件数(件) 割合(%) 患者数(名) 割合(%)
魚介類(フグ) 1件 1.2% 1名 0.1%
肉類及びその加工品
(豚生レバー)
1件 1.2% 15名 2.2%
穀類及びその加工品
(炊き込みご飯)
1件 1.2% 28名 4.1%
野菜及びその加工品
(バイケイソウ(推定))
1件 1.2% 2名 0.3%
その他 19件 23.5% 578名 84%
(内訳) 弁当 2件 2.5% 39名 5.7%
給食 2件 2.5% 316名 45.9%
宴会料理 14件 17.3% 196名 28.5%
その他の料理 1件 1.2% 27名 3.9%
不明 58件 71.6% 64名 9.3%
81件 100% 688名 100%

6 患者数2名以上の集団食中毒事件

 平成26年に発生した集団食中毒事件は27件であった。原因施設別にみると、飲食店が17件(63.0%)と最も多かった。病因物質別でみると、カンピロバクター14件(51.9%)、ノロウイルス9件(33.3%)の順に多かった。また、1月にノロウイルスを病因物質とした患者数301名の大規模食中毒が発生した(表5)。

表5 患者数2名以上の集団食中毒事件

患者数2名以上の集団食中毒事件の表

 月別事件数でみると、5月が7件(25.9%)と最も多く、次いで2月の4件、6月及び11月の3件の順であった。最も多いカンピロバクターを病因物質とするものは、5月から9月と11月に発生した(図4)。

集団食中毒における病因物質別事件数の月次推移のグラフ

図4 集団食中毒における病因物質別事件数の月次推移

7 患者数1名の散発食中毒事件

 散発食中毒54件のうち、53件(98.1%)がカンピロバクター、1件(1.9%)が動物性自然毒を病因物質とするものであった。カンピロバクターによる散発食中毒は7月の9件をピークに、1年を通して発生しており、月平均事件数は4.4件であった(図5)。

散発食中毒における病因物質別事件数の月次推移のグラフ

図5 散発食中毒における病因物質別事件数の月次推移

 カンピロバクター散発食中毒患者を年齢階級別にみると、53名のうち10~14歳が14名(26.4%)と最も多く、次いで20~29歳が11名(20.8%)、5~9歳が9名(17.0%)の順に多かった。また、0~19歳までの未成年者が30名(56.6%)と全体の約半数を占めていた。性別では、患者全体の約7割(39名)が男性であった(図6)。

カンピロバクター散発食中毒の年齢階級・性別患者数

図6 カンピロバクター散発食中毒の年齢階級・性別患者数

このページに関するお問い合わせ先

健康福祉局 保健部 食品保健課
電話:082-241-7434/Fax:082-241-2567