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広島平和記念資料館 学習ハンドブック 原子爆弾(原爆)の開発

ページ番号:0000009490 更新日:2023年2月17日更新 印刷ページ表示

●原爆の原理 

私たちが生きている世界の全ての物は「原子」と いう目では見えないとても小さな粒でできています。 原子の中心には、「中性子」という粒と「陽子」という粒が結びついてできた「原子核」があります。

ウランの原子核に外から人工的に中性子をぶつけると、原子核は分裂します(これを「核分裂」といいます)。核分裂が起こると放射線などのエネルギーが発生します。この核分裂がごく短い間に連続して起こると、一瞬で非常に大きなエネルギーが発生します(これを「核分裂連鎖反応」といいます)。

この現象を兵器に利用したのが、原子爆弾(原爆)です。

●広島に投下された原爆(リトル・ボーイ) 

核分裂連鎖反応を起こし、非常に大きなエネルギーを発生させるためには、ある決まった量(臨界量)以上の核分裂を起こすウランやプルトニウムのような物質が必要です。

広島に投下された原爆は、ウラン235を臨界量より少ない2つのかたまりに分けて爆弾に入れておき、爆薬を使ってかたまりを一つに合体させ、一瞬で臨界量以上になるように作られました。ウラン235が臨界量以上になると、100万分の1秒というごく短い間に核分裂連鎖反応が起こり、膨大なエネルギーが一度に放出されました。

アメリカは原爆をつくるため、1942年(昭和17年)から「マンハッタン計画」というプロジェクトを始めました。このプロジェクトにはたくさんのお金が使われ、多くの優れた科学者が参加しました。また、他の国に知られないよう秘密のうちに進められました。