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広島市スポーツ振興計画 ~ 新しい「スポーツ王国広島」を目指して ~ 【改定版】
新しい「スポーツ王国広島」の創造に向けた取組をより一層効果的・効率的に推進するため、平成28年3月に広島市
スポーツ振興計画を改定しました。
今後は、関係部局等と連携し、この計画に盛り込んだ施策を着実に推進していきます。
計画の概要
1 計画の位置付け
- スポーツ基本法に基づく広島市のスポーツ振興に関する計画です。
- 第5次広島市基本計画の部門計画です。
2 計画期間
平成23年度(2011年度)から平成32年度(2020年度)までの10年間とします。
3 基本理念
新しい「スポーツ王国広島」を目指して ~ スポーツが好き 仲間が好き 広島が好き ~
「スポーツ・フォア・オール」の理念にのっとり、子どもから高齢者、障害者や健常者、初心者からトップアスリートまで全ての市民が様々なスポーツに関わり、生きがいを感じることのできる明るく活気あふれる平和なまちづくりに取り組むことにより、スポーツや仲間、広島が好きな市民の笑顔であふれる新しい「スポーツ王国広島」を目指します。
4 計画の見直し
この計画は、計画策定から5年が経過し、中間年に当たる平成27年度(2015年度)に、計画の進捗状況の検証、市民意識調査結果の分析及びスポーツを取り巻く環境の変化等を踏まえて見直しを実施しました。
この計画の見直しは、主に次の視点により行っています。
(1) 健康寿命の延伸の必要性
広島市の平均寿命は、男女ともに全国よりも長く、健康寿命は、男女ともに短くなっており、結果として、広島市の平均寿命と健康寿命の差は、全国よりも大きくなっています。
こうした状況を広く市民に周知し、市民一人一人が、生涯を通じて心身ともに健康で自立した生活を送ることができるよう、スポーツ・レクリエーションに親しむことを習慣づける取組が必要となります。
今後は、健康福祉部局等と連携して、日常生活において健康増進につながるラジオ体操の普及・促進や自転車利用の促進を図るなど、これまで以上に健康寿命の延伸につながる取組を効率的かつ効果的に推進します。
(2) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催決定
この計画の目標年度が、折りしも、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催年に当たることから、同大会の開催を契機として、出場国・地域の事前合宿等の誘致を行い、スポーツに対する市民意識の高揚を図るとともに、同大会終了後も継続的にスポーツに親しむ市民が増加する取組やジュニア選手の競技力向上への意識高揚につながる取組などを積極的に実施し、広島市のスポーツ振興を図ります。
(3) 障害者スポーツに対する市民意識の高揚
東京2020パラリンピック競技大会を控え、障害者スポーツに対する市民意識が高まっていることから、競技団体等と連携して、国際大会や全国大会などで活躍できる資質・能力のある選手の発掘・育成を推進するとともに、障害者スポーツ指導員の養成や競技団体の組織化など体制整備を図り、競技力向上に繋がる取組を行います。
5 基本方針及び目標年度の数値目標
基本方針 |
目標年度の数値目標 |
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地域におけるスポーツ・レクリエーション活動の振興 |
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学校における体育・スポーツの充実 |
全国体力・運動能力、運動習慣等調査(高等学校は新体力テスト)の結果において広島市の平均値が全国の値以上となる種目の割合 ⇒ 小学校は7/8種目以上、中学校・高等学校は7/9種目以上 |
競技力の向上 |
国民体育大会に出場する広島県選手に占める広島市選手(ふるさと選手を含む。)の割合 ⇒ 65%以上 |
まちの活力創出に向けたスポーツの振興 |
トップス広島に加盟するチームの試合を年1回以上会場で観戦した市民の割合 ⇒ 50%以上 |
6 推進施策
(1) 地域におけるスポーツ・レクリエーション活動の振興
- ア 市民が気軽にスポーツに親しむことのできる機会の提供と環境づくり
- 総合型地域スポーツクラブの設立支援及び運営協力
- スポーツ施設やスポーツイベント等に関する情報提供
- スポーツ施設の利用促進
- スポーツセンター等でのスポーツ教室等の開催
- 各種クラブやサークル、指導者やボランティアなどの紹介・あっせん
- 身近にある海や川、山を利用したアウトドアのスポーツ・レクリエーションイベントの実施
- 広島のスポーツに関する資料等の展示会の企画・開催
- イ 健康寿命の延伸のための健康づくり・体力づくり
- ライフステージに応じた健康づくり・体力づくりのための事業等の実施
- 健康づくり・体力づくりに関するスポーツセンターの相談機能の強化
- ウ 障害者のスポーツ・レクリエーション活動の促進
- 障害者・健常者が共に楽しむことのできる行事の開催
- 障害者スポーツの普及・振興
- エ 地域における子どものスポーツ活動の促進
- 地域スポーツ振興担当コーディネーターによる子ども会や児童館の事業への支援
- 広島市スポーツ少年団や広島市小学生体育連盟の活動への支援
- オ 地域コミュニティの活性化や国際交流の推進に向けたスポーツの振興
- 地域スポーツ振興担当コーディネーター等によるスポーツセンターを拠点とした地域コミュニティの活性化
- スポーツセンターの特色を生かした事業展開
- 市民が主体となって行うスポーツイベントや市民団体と連携したイベントの実施
- スポーツを通じた国際交流事業の推進
- カ スポーツ・レクリエーション活動を支える組織や人材の育成
- 学区体育協会の活性化
- スポーツ推進委員活動の活性化
- スポーツボランティアの登録・派遣
- 地域スポーツ活動の功労・功績者の顕彰
- キ スポーツ・レクリエーション活動の場の整備・充実
- スポーツ施設の整備・充実
- 学校体育施設の開放
- 環境保全の視点に立ったスポーツ施設の運営や管理方法の見直し
- 未利用地等のスポーツ活動の場としての活用の検討
(2) 学校における体育・スポーツの充実
- ア 子どもの体力向上等に向けた運動・スポーツ活動の促進
- 子どもの体力向上に向けた取組
- 運動部活動の活性化
- トップス広島に加盟している各チームとの連携推進
- 異校種間によるスポーツ交流の実施
- 「広島市立学校スポーツ活動支援人材バンク」の充実
- イ 学校体育施設の整備・充実
多様で魅力あるスポーツ環境の整備
(3) 競技力の向上
- ア ジュニア選手の育成・強化
- ジュニア選手の強化練習・指導の充実
- 成長期のジュニア選手のサポート
- イ 選手強化に向けたサポート体制の構築
- 指導者の養成・確保
- 競技団体の練習場所の確保
- ウ 障害者スポーツの競技力向上の支援
- 障害者スポーツ選手の育成
- 障害者スポーツの体制整備
(4) まちの活力創出に向けたスポーツの振興
- ア 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催を契機としたスポーツ振興に関する事業の推進
- 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会出場国・地域の事前合宿の誘致
- 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催を契機としたスポーツに対する市民意識の高揚等
- イ 国際的・全国的なスポーツ大会等の開催・誘致等
- 国際的・全国的なスポーツ大会の誘致
- トップアスリートの強化合宿の誘致と合宿中における市民との交流事業の実施
- 広島開催が定着している国際大会、全国大会に対する支援
- 市民レベルの全国的なスポーツ大会等の開催・誘致
- スポーツと平和に関する調査・研究
- 環境保全の視点に立ったスポーツ大会等の運営
- ウ トップス広島等との連携によるプロスポーツ・企業スポーツ等の振興
- 地域スポーツ振興担当コーディネーターによるスポーツセンターを拠点としたトップス広島の応援気運の醸成
- 地元スポーツチーム、地元出身選手の試合開催や成績等についての情報提供
- にぎわいの創出に向けた地元スポーツチームや観光部局等との連携事業の実施
- トップス広島を始めとする地元スポーツチーム等と協働したスポーツ教室等の実施
- プロスポーツチームや企業スポーツチーム等が実施するイベントへの支援
- サッカースタジアム整備の検討
7 計画の推進
- スポーツ振興を担う組織間の連携・協働により、施策の一体的な展開に取り組みます。
- 広島市スポーツ推進審議会を通じ、計画の実効性を確保します。
※ 広島市スポーツ振興計画【改定版】の本書及び参考資料は、以下の「ダウンロード」からご覧ください。