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原爆ドーム第3回保存工事
原爆ドームの経年による劣化を軽減し、現在の姿を維持させるため、平成14年度(2002年度)に第3回保存工事を実施しました。工事では、原則として原爆ドームのオリジナルな部分には直接手を入れず、過去の保存工事において補加された部材に施工範囲を限定しました。
雨水対策
壁体頂部・窓台に対する保存措置
原爆ドームの壁体頂部・窓台から雨水が壁体内に浸透しないよう、壁体頂部・窓台を鉛板で覆いました。ただし、1階部分はメンテナンスが容易であることから、浸透性吸水防止剤を散布し、防水しました。
内壁に対する保存措置
ドーム下部分の内壁に残る様々な痕跡を雨水から守るため、過去の保存工事で設置された既存鉄骨を使用してポリカーボネート板の庇を設置しました。
旧倉庫の屋根に対する保存措置
旧倉庫の屋根の防水を確保するため、片流れステンレスシート防水の置屋根を設けました。
旧倉庫に対する保存措置
旧倉庫内に外周から雨水が流入するのを防ぐため、コンクリートブロックによって堰をかさ上げしました。また、旧倉庫内の湿潤状態を解消するため、エアー搬送ファン装置を設置しました。
地下室に対する保存措置
地下室は外周からの雨水、土砂の流入を防ぐため、コンクリートブロックの堰を設けました。
鉄材に対する保存措置
補強鉄骨とオリジナルな鉄骨(被爆まで遡ることのできる鉄骨)の区別をつけるため、補強鉄骨の色を塗り替えました。
旧倉庫天井スラブに対する保存措置
旧倉庫天井の漆喰の剥落を防ぐため、旧倉庫内に単管にて架台を組み鋼板にて受けるようにしました。また、剥離が顕著にて緊急を要する範囲に限り、特別に剥落止めによる補修を施しました。
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