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広島市の農業
1 広島市の農業の概要
本市は、大都市でありながらも豊かな自然を有しており、こうした環境を生かして、市民に新鮮で安全・安心な農産物を供給しています。
具体的には、農業振興地域では、農業生産条件の不利な中山間地域を多く抱えている一方で、ほ場整備地区を中心に、水稲や野菜の生産が効率的に行われています。また、若い新規就農者の増加により、こまつななどの葉物野菜の生産が拡大しています。
デルタ周辺部など都市的地域では、太田川沖積土の野菜栽培に適した土壌の下、高度な栽培技術を有する認定農業者等により、特産の広島菜を始め、ホウレンソウやエダマメなどの野菜等が生産されています。
また、農地は新鮮で安全・安心な農産物を生産するだけでなく、防災や憩いの場、農業体験の場など多様な役割を果たしています。
このように、本市の農業は健康で豊かな市民生活を維持する上で重要な役割を果たしています。
(1)地勢 (令和3年1月1日現在)
本市は、広島県の西部に位置し、広島湾に面しています。市の北端は安佐町鈴張北部で山県郡北広島町に接し、南端は広島湾内の似島南端で、南北およそ35キロメートルあります。市の東端は白木町井原東部で安芸高田市向原町に接し、西端は佐伯区湯来町多田地区の大谷で廿日市市に接し、東西およそ45キロメートルあります。面積は90,669ヘクタールです。
(2)農地の概要 (令和3年1月1日現在)
本市の農地面積は、3,438ヘクタールであり、市域面積の約3.8パーセントです。
なお、市街化区域や農業振興地域等の農地面積は下記のとおりです。
○ 農地の内訳
・ 市街化区域内農地 645ヘクタール
・ 市街化調整区域内農地 690ヘクタール
・ 農業振興地域内農地 2,122ヘクタール
・ 都市計画区域外かつ農業振興地域外の農地 264ヘクタール
※ 市街化調整区域と農業振興地域の重複面積が283ヘクタールあります。
○ 土地利用計画図
2 広島市の農地面積、農家戸数等の推移
項目 |
平成22年 |
令和2年 |
|
農地面積 |
4,118ヘクタール |
3,521ヘクタール |
|
|
利用集積面積 |
152ヘクタール |
235ヘクタール |
農家戸数※1 |
9,645戸 |
8,930戸 |
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農業振興協議会会員 |
1,503人 |
1,202人 |
認定農業者等 |
103人 |
126人 |
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研修修了就農者 |
122人 |
299人 |
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農業出荷額 |
55億円 |
53億円※2 |
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“ひろしまそだち”認知度 |
77パーセント |
80パーセント※2 |
※1 1,000平方メートル以上の農地を耕作している農家等の戸数
※2 農業出荷額はR元、“ひろしまそだち”認知度はH30のデータ
3 広島市の農業振興に係る施策体系
第6次広島市基本計画に基づき、各種事業を円滑に運用するために必要となる本市農業振興の施策体系を下記のとおり整理しました。
今後、この施策体系に沿って各種事業を展開していきます。