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G20愛知・名古屋外務大臣会合開催時における被爆地訪問を求める要請(EU外務・安全保障政策上級代表宛)(2019年2月13日)

ページ番号:0000010197 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

被爆地広島・長崎の訪問について(要請)

謹啓 向春の候 貴台にはますます御清祥のことと心からお喜び申し上げます。

貴台におかれては、2016年4月に開催されたG7広島外相会合の際に、被爆地広島を訪問していただき、「核のない世界」の実現に向けた力強いメッセージを出していく必要性を強調し、「広島宣言」を発出していただいたことに感謝申し上げます。

御存じのように、1945年8月の原爆の投下により、広島と長崎の街は、一瞬のうちに廃墟と化し、多くの尊い命が失われました。辛うじて生き残った被爆者は、平均年齢が82歳を超える中、放射線による後障害や差別・偏見に苦しみながらも「核兵器のない世界」の実現を強く願い、「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」と自らの辛い体験を語り続けています。

世界にいまだ1万4千発を超える核兵器がある中、意図的であれ偶発的であれ、核兵器が炸裂したあの日の広島・長崎の姿を再現させ、人々を苦難に陥れる危険性は核兵器が存在する限りなくなりません。このような被爆者の平和への切なる願いを受け止めていただいている貴台には、本年11月、我が国で開催される「2019年G20愛知・名古屋外務大臣会合」の機会に、是非とも欧州連合の関係者の皆様とともに被爆地広島・長崎を訪問していただき、「核兵器のない世界」に向けて更なるアピールをしていただくことを心から望んでおります。

被爆地の両市民は、貴台の再訪を心から歓迎いたしますとともに、欧州連合の皆様と共に「核兵器のない世界」を目指して取り組んでいくことを希望しています。

末筆ながら、貴台のますますの御活躍と御健勝を心からお祈りいたします。

謹言

2019年2月13日

広島市長 松井 一實

長崎市長 田上 富久