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プーチン・ロシア大統領の被爆地訪問を求める要請(2016年9月15日)

ページ番号:0000010123 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

ロシア連邦大統領
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン 閣下

被爆地広島・長崎の訪問について(要請)

 

謹啓 早秋の候 貴台にはますます御清祥のことと心からお喜び申し上げます。

この度、日露両政府により、本年12月の貴台の日本への訪問が発表されました。是非、この機会に広島・長崎を訪問していただきますようお願いいたします。被爆地市民は、貴台の被爆地訪問を心から歓迎いたします。

御承知のとおり、広島と長崎では、1945年の原爆の投下により街は一瞬のうちに廃墟と化し、その年の終わりまでに両市合わせて約21万人の尊い命が失われました。原爆投下から71年が経ち、平均年齢が80歳を超えた被爆者は、放射線による後障害に苦しみながらも、世界の誰にも二度と核兵器による惨禍を体験させてはならないと自らの辛い体験を語り続けています。被爆地の願いはただ一つ、「核兵器のない世界」の実現にほかなりません。それは、核不拡散条約(NPT)体制を強力に支持し、包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准している貴国にも御理解いただけるのではないでしょうか。

核超大国の大統領である貴台が、広島・長崎において、被爆の実相に触れ、核兵器廃絶へのゆるぎない決意を被爆地から世界へ発信していただければ、今後の「核兵器のない世界」の実現に向けた動きを大きく前進させることができると信じています。

被爆地市民は、貴台と共に「核兵器のない世界」を目指して取り組んでいくことを希望しています。

末筆ながら、貴台のますますの御活躍と御健勝を心からお祈りいたします。

謹言

2016年9月15日

広島市長 松井 一實
長崎市長 田上 富久