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3月1日(月曜日)~3月7日(日曜日)に、春季全国火災予防運動が実施されます。
この運動は、火災が発生しやすい時季を迎えるにあたり、火災予防思想の一層の普及を図り、火災の発生を防止し、高齢者を中心とする死者の発生の減少や財産の損失を防ぐことを目的に実施します。
火災の発生を防止し、命や財産を守るためには、日頃からの防火意識が大切です。この運動を機会に、ご家庭の火災危険を確認するなど、火災予防について考えてみましょう。
・住宅防火対策の推進
・乾燥時及び強風時の火災発生防止対策の推進
・特定防火対象物における防火安全対策の徹底
出火原因 | 件数 | |
---|---|---|
1位 | こんろ | 19件 |
2位 | たばこ | 16件 |
3位 | 配線器具 | 7件 |
※放火・放火の疑いを除く。
●こんろ火災の原因や特性●
・調理中に来客や電話があり、火の元を離れたことによる出火等のヒューマンエラーに起因していることが多い。
・魚焼きグリルへ残った油かすなどに火がつき出火する場合がある。
・こんろの先にある調味料を取ろうとして、着衣に着火する場合がある。
〇対策〇
・火の元を離れる場合は必ず火を消す。
・こんろ周りやグリル、ダクトなどはこまめに清掃し、清潔な状態を保つ。
・防炎エプロンなどを使用する。
●たばこ火災の原因や特性●
・寝たばこや完全に消火しないままゴミ箱に捨てる等のヒューマンエラーに起因していることが多い。
・寝たばこをした際に火種が布団等に接触し、布団等が無炎燃焼することにより発生する一酸化炭素を吸い込み、避難行動障害が生じる場合がある。
〇対策〇
・寝たばこは絶対にしない。
・布団や枕、パジャマなどに防炎品を使用する。
・「住宅用火災・CO警報器」を設置する。
・蓋付きの灰皿や水を入れた灰皿を使用し、たばこの確実な消火を行う。
●配線器具による火災の原因や特性●
・たこ足配線等により、コンセントや延長コードの定格容量を超えた電気機器を使用したことにより、出火する。
・ほこりなどの異物が付着して絶縁性が低下することで、※トラッキング現象が生じて出火する。
〇対策〇
・たこ足配線をしない。
・コンセントプラグ付近のほこりをこまめに清掃する。
・コードを束ねない。
●ストーブ火災の原因や特性●
・石油ストーブに比べ、電気ストーブは火を使わないため、火災になりにくいと思われがちであるが、電気ストーブ火災の方が多く発生している。
・洗濯物や布団などの可燃物が接触して出火する場合が多いため、燃え広がるスピードが早く被害が拡大しやすい。
〇対策〇
・ストーブの周りに可燃物を置かない。
・就寝、外出する際には、必ず電源を切る。
・石油ストーブに給油する際には、必ず電源を切ってから給油する。
※トラッキング現象~コンセントに差しっぱなしのプラグに溜まったほこりに湿気などの水分が付着し、電流が流れることで発火すること。
上記の対策を読まれて、皆さんはどう感じましたか?
既に普段から行っている項目も多かったのではないでしょうか?
火災を発生させないための対策は、決して特別な対策が必要な訳ではありません。
住宅火災は、市民の皆さん一人ひとりの意識で減らすことができます!!
住宅火災を減らす近道は、『当たり前のことを着実に!』です。
皆さんと皆さんの大切なご家族を火災から守るためにも、住宅火災予防対策をお願いします。
住宅等火災警報器は、火災が起こってしまった際に、早期にお知らせして被害を最小限に抑えるための大切な機器です。
詳細については、下記リンクをご覧ください。