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北朝鮮の核開発及び砲撃に対する抗議文(2010年12月28日)

ページ番号:0000009627 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

朝鮮民主主義人民共和国
国防委員長 金正日 様

抗議文

先月、貴国は、新たに建設したウラン濃縮施設の存在を明らかにするなど核開発の事実を表明する一方で、韓国・大延坪島を砲撃し一般市民や市街地をも巻き込み甚大な被害を与えた。

取りも直さず、貴国が核計画を進行させることは、2005年の6カ国協議における共同声明、2006年と2009年の国連安保理決議に違反するだけでなく、核兵器廃絶を求める被爆地ヒロシマの願い、さらには核兵器廃絶に向けた世界的な大きなうねりに逆行するものである。

さらに、大延坪島を砲撃し無辜の市民を含む犠牲者を出したことは、朝鮮戦争の休戦協定はもとより、国連憲章等にも反する無法行為であるばかりか、北東アジアの非核兵器地帯化等に向けた信頼醸成に水を差し、これまで関係国間で積み上げてきた対話と協調による外交努力を無にする許し難い暴挙である。

貴国のこうした挑発的な行為が、北東アジアの平和と安定を脅かす取り返しのつかない事態を招くことを強く危惧する。厳重に抗議するとともに、韓国を始め関係国との対話と協調により平和的解決に努めるよう強く求める。さらに、6カ国協議や核不拡散条約(NPT)に復帰し、核抑止力に頼らず国際人道法に則った外交努力を行うよう強く要請する。

2010年12月28日

広島市長 秋葉 忠利