本文
在本邦中華人民共和国大使館
特命全権大使 陳 楚 閣下
抗議文
被爆都市の市民を代表して、ヒロシマ・ナガサキ両市の市長が、国連の場において、原爆被害の実態を証言し、核兵器の廃絶と全面軍縮を訴えようとしている直前、またも貴国政府が核実験を強行されたことは遺憾に耐えない。強い憤りをもって抗議する。
被爆都市の市民は、どのような理由があろうとも、核実験に反対するものである。
貴国政府は、原爆被害の深刻さを深く認識され、全人類的視野に立って、核兵器の廃絶に最大の努力をされるよう強く求める。
1976年11月18日
広島市長 荒木 武