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アメリカの核実験に対する抗議文(1982年5月8日)

ページ番号:0000009387 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

駐日アメリカ合衆国大使館 特命全権大使
マイケル・マンスフィールド閣下

抗議文

「核兵器は人類が作った最も恐るべき、かつ残虐な兵器である。この核兵器こそ直ちに地球上から廃絶しなければならない」この一致した世界の世論を無視して、貴国がまたも核実験を強行したことに、われわれは強い憤りをおぼえる。ここに市民を代表して厳重に抗議する。

ヒロシマは今日まで一貫して、あらゆる国の核実験に対して抗議を続けてきたが、これはまさに「我々人類の地球を廃墟と化してはならない」という被爆市民の心からの叫びにほかならない。核兵器の開発が続く限り、世界恒久平和の確立はあり得ない。

貴国は、人類の未来を洞察し、核実験を即時全面停止するよう、重ねて強く要求する。

1982年5月8日

広島市長 荒木 武