本文
駐日アメリカ合衆国大使館 特命全権大使
マイケル・マンスフィールド閣下
抗議文
核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を願うヒロシマの心が世界に浸透し、国際平和年にあたる本年こそ、核軍縮への大きな転換の年となるよう願う国際世論が盛り上がる中、貴国が依然として、核実験を強行したことに、強い憤りを覚える。ここに、広島市民を代表して厳重に抗議する。
貴国は、核超大国の責務として、止まることを知らない核軍拡競争に歯止めをかけるため、直ちに核実験を停止するとともに、核軍縮に向け、対決ではなく対話をもって粘り強く、その実現に全力を傾けられるよう強く求める。
1986年12月14日
広島市長 荒木 武