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フランスの核実験に対する抗議文(1998年11月2日)

ページ番号:0000009377 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

駐日フランス大使館
特命全権大使ベルナール・ドラン閣下

抗議文

広島の願いである核実験の即時全面的禁止と核兵器の廃絶は、今や世界の声となっている。

米ソINF全廃条約の調印から1年が経過しようとする今、世界の良識は、米ソ両国間の核軍縮交渉の進展や、他の核保有国の動向に強い関心を示している。

こうしたなか、貴国が核実験を強行したことは、世界の期待を裏切り、人類自滅の危機を高める暴挙であり、極めて遺憾である。

ここに世界最初の被爆地広島の市民を代表し、貴国の度重なる核実験に対し、重ねて厳重に抗議する。

貴国は、核兵器の無い、真に平和な国際杜会の実現を求める国際世論を真摯に受けとめ、即時全面的に核実験を停止するとともに、核兵器廃絶に向けて先導的役割を果たされるよう強く要請する。

1988年11月2日

広島市長 荒木 武