本文
フランス共和国大統領
ジャック・シラク 閣下
抗議文
核保有5か国の合意のもとに、先月、核拡散防止条約(NPT)再検討・延長会議において、包括的核実験禁止条約(CTBT)の1996年中の締結と、同条約発効までの核実験の自制などが決定されたにもかかわらず、貴国が核実験の再開を決定したことは、核保有国が行うべき核軍縮努力を自ら破棄するものであリ、強く抗議する。国際的な核軍縮の潮流を理解し、核抑止の考え方ではなく、核廃絶に向けて積極的な取り組みを進めるよう強く求める。
1995年6月15日
広島市長 平岡 敬