本文
駐日フランス共和国大使館
特命全権大使
ジャン・ベルナール・ウーブリュ 閣下
抗議文
国際世論の強い非難を無視して、また、伊藤長崎市長とともに先般貴国外務省を訪ね、核実験の中止を要請したにもかかわらず、貴国が三たび南太平洋で核実験を強行したことに対し、怒りを込めて厳重に抗議する。
核保有国の責務である核軍縮努力を怠り、核の力の増強を図るため、繰り返し核実験を実施する貴国の行為は、国際社会の信頼を裏切る暴挙である。
世界最初の被爆都市広島の市民を代表し、核実験の即時全面中止を求める。
1995年10月28日
広島市長 平岡 敬