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パキスタンの核実験に対する抗議文(1998年5月29日)

ページ番号:0000009333 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

パキスタン・イスラム共和国
首相 ムハンマド・ナワズ・シャリフ 閣下
駐日パキスタン・イスラム共和国大使館
臨時代理大使 ドゥ-レイ・シャ-ワ-ル・クレシ 閣下

抗議文

 インドの一連の核実験に対して、国際社会から強い非難の声が上がり、貴国に対しても、本市をはじめ国の内外から実験の自制を求める要請があったにもかかわらず、貴国が実験を強行したことは、核兵器廃絶を願う国際社会の声を無視した暴挙である。ヒロシマの名において厳重に抗議する。
 核兵器で国の安全を守ろうとする貴国やインドの行動が、南西アジアの緊張を高め、核兵器開発競争に拍車をかけ、ひいてはNPT体制の崩壊につながることを危惧する。貴国は、核廃絶を求める国際社会の声を重く受け止め、即時に実験を中止するとともに、核兵器によって力を誇示する政策を捨て、インドとの信頼関係の醸成に努力するよう強く求める。

平成10年(1998年)5月29日

広島市長 平岡 敬