決算審査
市長から審査に付された決算及び附属書類について、関係法令に適合して作成されているかを確認するとともに、証書類と照合することなどにより、予算の執行等が適正に行われているか審査しました。
1 各会計歳入歳出決算(令和6年9月20日審査意見書提出)
令和5年度各会計歳入歳出決算(一般会計及び20特別会計)及び政令で定める書類は、重要な点において、いずれも関係法令に適合して作成されており、かつ、その計数は正確であり、予算執行は、おおむね適正であることを認めましたが、今後の財政運営に当たり、以下の意見を付しました。
意見
今後の財政運営に当たっては、本年2月に策定された「財政運営方針(令和6年度~令和9年度)」に掲げる目標の達成に向けて、財政運営の基本方針及び基本方針に基づく取組を着実に推進するとともに、物価高騰等の影響も注視しつつ、引き続き、的確な予算編成と適切かつ効率的な予算執行に意を用いながら、「世界に誇れる『まち』広島」の実現に向けて努力されたい。
2 公営企業会計決算(令和6年9月5日審査意見書提出)
令和5年度公営企業決算(水道事業・下水道事業・安芸市民病院事業)並びに事業報告書及び政令で定めるその他の書類は、重要な点において、いずれも関係法令に適合して作成されており、かつ、その計数は正確であり、経営成績と財政状態を明瞭に表示していることを認めましたが、各事業を取り巻く経営環境は依然として厳しいものと予測されることから、以下の意見を付しました。
水道事業に対する意見
中期経営計画(令和4年度~令和7年度)に基づき主要施策を推進するとともに、工事費の削減や水道料金等徴収業務の包括委託に係る委託範囲の拡大等による維持管理費の削減といった経営の効率化を図り、併せて企業債の借入額の抑制及び着実な残高の削減などによる財務体質の強化等に引き続き積極的に取り組まれたい。
下水道事業に対する意見
- 中期経営プラン(令和6年度~令和9年度)に掲げた整備計画を着実に推進するとともに、収入確保策及び支出削減策に積極的に取り組み、純利益を確保することにより、持続可能な経営基盤の確保を図られたい。
- 近年、全国的に頻発する豪雨災害の経験から、市民の安全・安心への関心がますます高まっている中で、合流式下水道で整備している中心市街地では、都市化の進展による雨水浸透域の減少や局所的な豪雨に下水道の排水能力が対応できていないため、今後とも浸水被害の発生が懸念される。これまでも浸水対策は実施されてきたが、浸水被害の軽減に向け、中期経営プランに基づき、引き続き浸水対策を着実に推進されたい。
安芸市民病院事業に対する意見
- 安芸市民病院は、平成18年度から指定管理者制度を導入し、一般社団法人広島市医師会が指定管理者として運営している。現在、老朽化した施設の建替えに取り組んでいるが、指定管理者と連携し、将来にわたって安定した経営が継続できるよう引き続き経営の効率化に取り組むとともに、収益の確保に努められたい。
- 安芸市民病院と地方独立行政法人広島市立病院機構に属する4つの病院とが引き続き連携し、市民に信頼され、必要とされる質の高い医療を継続的かつ安定的に提供し、多様化・高度化する市民のニーズへの的確な対応に努められたい。
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