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ページ番号:0000000259更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

感染症情報/新型インフルエンザ

※このサイト内で「新型インフルエンザ」と記載しているものは、基本的に新型インフルエンザ(A/H1N1)を指しており、掲載している情報も主に発生当時から2011年3月31日までのものであることにご注意ください。また、2011年3月31日以降、この新型インフルエンザ(A/H1N1)は、通常の季節性インフルエンザとして取扱い、4月1日から、名称は、「インフルエンザ(H1N1)2009」となりました。

新型インフルエンザと豚インフルエンザ

 人に感染するインフルエンザウイルスはA型、B型、C型に大きく分類されます。B型とC型のインフルエンザウイルスは、人だけに感染しますが、A型インフルエンザウイルスは人を含む哺乳類や鳥類の間に広く分布しており、鳥類のほか豚、馬、犬、アザラシ、クジラなどの感染事例があります。
 このうち、A型インフルエンザウイルスが豚に感染したものを豚インフルエンザといいます。豚の間で定期的に流行しており、人の場合と同様に晩秋から冬にかけて流行します。豚に感染すると、人間と同様に発熱、咳、くしゃみなどの症状をおこしますが、死亡することはほとんどありません。

 現在確認されている豚インフルエンザウイルスの亜型は、H1N1、H1N2、H3N2、H3N1ですが、最近検出された亜型は、ほとんどがH1N1亜型です。
 通常は豚から人へは感染しませんが、まれに、感染した豚に直接接触した場合に人へ感染することがあります。米国では、1~2年に1人の発生がありますが、2005年12月から2009年2月にかけては12人の感染事例が報告されています。

 これまでに、豚インフルエンザの人から人への感染は、散発的な事例が報告されているのみでしたが、今回メキシコ、米国などを中心に流行している豚由来と考えられるインフルエンザは、世界各国で患者が増加しており、ウイルスが人から人に感染しやすい構造に変異していると考えられます。

 これを受けて、国は豚インフルエンザが変異したと考えられる新しいウイルスを感染症法における「新型インフルエンザ等感染症」に位置づけました。(名称:新型インフルエンザ)

 この新しいウイルスは、Aソ連型インフルエンザウイルスと同じH1N1亜型ですが、遺伝子構造が異なっているため、ほとんどの人が免疫を持っていないと考えられます。

新型インフルエンザウイルスの発生における豚の関与

 豚は、豚インフルエンザウイルスだけでなく、鳥インフルエンザウイルスと人のインフルエンザウイルスの両方にも感染します。豚が両方のウイルスに同時に感染した場合、ウイルスの再集合(遺伝子交雑)が起って両方の遺伝子を含んだ新しいウイルスをつくり、新型インフルエンザウイルスの発生に関与すると考えられています。

 OIE(国際獣疫事務局)は、今回の新型インフルエンザウイルスは、通常のインフルエンザウイルスと異なり、その性状においてブタ型、トリ型、ヒト型のウイルス構成要素を含んでいるウイルスであると指摘しています。

感染経路

 季節性インフルエンザと同様に、感染した人の咳やくしゃみによって、唾液などの飛沫とともに放出されたウイルスを、吸い込むことによって感染します(飛まつ感染)。

 また、手指を介した接触感染も考えられます。

 なお、新型インフルエンザは豚肉や豚肉の加工品を食べることによって感染するものではありません。適切に扱われ、調理された豚肉製品を食べても安全です。中心温度71℃での豚肉の調理により、他の細菌やウイルスと同様、新型インフルエンザウイルスは死滅します。食中毒予防の観点からも、生の豚肉に触った手や調理器具はしっかり洗い、食品は十分に加熱しましょう。

症状

 これまでの各国からの報告では、通常の季節性インフルエンザと同じような症状で、発熱、咳、のどの痛み、体の痛み、頭痛、悪寒、倦怠感などがあります。米国からは下痢、嘔吐などの消化器症状も報告されています。

 ほとんどは軽症ですが、中には重症化して肺炎を起こした事例や死亡した事例も報告されており、特にメキシコで多くの重症例、死亡例が報告されています。また、季節性インフルエンザ患者の年齢分布と異なり、比較的若い10歳代から20歳代の年齢層の患者が多く報告されています。
 しかし現時点では、このウイルスの感染力や毒性などについて不明な点も多く、WHOは各国と協力して、さらに詳細な調査を行っています。

治療方法

 CDC(米国疾病管理センター)は新型インフルエンザの治療や予防に、抗ウイルス薬であるオセルタミビル(商品名:タミフル)またはザナミビル(商品名:リレンザ)の使用を推奨しています。
 リマンタジンとアマンタジンは効きにくいという報告があります。

予防方法

 新型インフルエンザの予防方法は、基本的には季節性インフルエンザの予防方法と同様で、手洗い・うがいの励行、マスクの着用のほか、バランスの取れた食事をし、十分な睡眠をとることが大切です。流行地域では、人込みを避けるべきです。

 なお、新型インフルエンザウイルスは、Aソ連型インフルエンザウイルスと同じ亜型ですが、遺伝子構造が異なっているため、季節性インフルエンザのワクチンは有効ではないと考えられています。

消毒方法

 一般的にインフルエンザウイルスは薬剤に弱いため、ほとんどの消毒薬が有効です。

 手の消毒には、アルコールを成分に含んだ消毒薬が扱いやすく効果的です。

 床や机、ドアのノブなどの消毒は、消毒薬を十分に浸した布、ペーパータオル等で当該箇所をまんべんなく拭きます。この場合消毒剤の噴霧は、不完全な消毒やウイルスの舞い上がりを招く可能性があるため、実施するべきではありません。

 なお、CDC(米国疾病管理センター)や国立感染症研究所によると、インフルエンザウイルスの環境中における生存期間は2~8時間程度とされており、患者が使用した施設等の消毒については、患者がいた直後であればともかく、一定時間(国立感染症研究所によると半日以上)を経過した後であれば、環境中にウイルスが残存していることを心配しての消毒の必要はありません。

参考

厚生労働省など

国立感染症研究所など

その他

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