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インフルエンザ流行状況(2008/09シーズン)

ページ番号:0000000133 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

*このサイト内で「新型インフルエンザ」と記載しているものは、基本的に新型インフルエンザ(A/H1N1)を指しており、掲載している情報も主に発生当時から2011年3月31日までのものであることにご注意ください。また、2011年3月31日以降、この新型インフルエンザ(A/H1N1)は、通常の季節性インフルエンザとして取扱い、4月1日から、名称は、「インフルエンザ(H1N1)2009」となりました。

※患者数は、インフルエンザ定点医療機関(市内37か所)からの報告数です。
 週と対応する期間の日付との関係については、国立感染症研究所ホームページ「報告週対応表<外部リンク>」を参照してください。
 インフルエンザの1シーズンは9月から翌年の8月までです。2008年/2009年シーズンは、2008年第36週(2008年9月1日-7日)~2009年第35週(2009年8月24日-30日)です。

流行の推移

 第42週(10月13日~19日)に、市内の定点医療機関から今シーズン初めての患者が1人報告されたあと、散発的に報告されていましたが、第47週(11月17日~23日)以降増加して、第49週(12月1日~7日)に、流行開始の目安とされている定点当たり1.00人を超えました。

 流行開始が最も早かった昨シーズンより2週遅いですが、例年と比較すると早い流行開始となりました。

 その後、12月中はそれほど増加しませんでしたが、年明けから急増し、第2週(1月5日~11日)に注意報レベル(定点当たり10.0人)を超え、第4週(1月19日~25日)には、警報レベル(定点当たり30.0人)を超えました。警報レベルを超えたのは、2006年1月以来、3シーズンぶりのことです。

 第5週(1月26日~2月1日)にピーク(定点当たり36.7人)となった後は、前週比0.6程度で減少を続けていましたが、第9週(2月23日~3月1日)以降減少率が鈍り、第12週(3月16日~22日)は逆に増加しました。

 学校が春休みに入った第13週(3月23日~29日)以降は減少していましたが、第16週(4月13日~19日)は増加しました。第17週(4月20日~26日)以降は減少し、第21週(5月18日~5月24日)に定点当たり1.00人を下回り、終息傾向となりました。

 しかし、7月下旬以降、低いレベルですが、例年終息しているこの時期としては多い状態が続いていましたが、徐々に増加して、第34週(8月17日~23日)に49人(定点当たり1.32人)となり、流行開始の目安とされている定点当たり1.00人を超えました。
 広島市衛生研究所の検査結果では、7月以降は大部分が新型であることから、7月以降のインフルエンザ定点からの報告のほとんどは新型インフルエンザと考えられます。

【グラフ】

【表】

年齢階層別報告数

 これまでに報告された患者の5歳間隔の年齢構成比を昨シーズン(2007年/2008年シーズン)と比較すると、10歳以上の高い年齢層の占める割合がやや大きくなっています。

 7月以降の年齢階層別構成比をみると、季節性インフルエンザでは比較的少ない10歳代がほぼ半数を占めており、新型インフルエンザの特徴を示しています。

【グラフ】

インフルエンザウイルス検出情報

 広島市衛生研究所の検査で、360人の患者からインフルエンザウイルスが検出され、その型別内訳は、Aソ連型が76人(21%)、A香港型が119人(33%)、B型が68人(19%)、新型(H1N1)が27人(23%)でした。

 今シーズンは、前半はAソ連型と、A香港型がほぼ同時に流行し、これらが減少した2月以降はB型が増加しました。4月下旬以降は、主にA香港型が検出されました。新型(H1N1)は、6月下旬以降に検出され、7月中旬以降はすべて新型でした。

【補足】検査結果は、感染症発生動向調査における病原体定点においてランダムに採取された検体のほか、新型インフルエンザ疑いのある患者の診断のため検査されたものも含まれています。

 基幹病院2か所による迅速診断キット検査結果では、ウイルス検出数は1月下旬をピークに2月以降減少し、6月にはほとんど検出されなくなりました。しかし、7月以降は再び増加しました。

 型別検出状況は、シーズン全体ではA型陽性が3,241人(83%)、B型陽性が678人(17%)と、A型が大部分を占めていますが、患者のピークを過ぎた2月から3月にかけてB型の割合が上昇しました。

 7月以降はA型陽性のみ188人となっており、新型インフルエンザの影響が考えられます。

 なお、今シーズン広島市衛生研究所で分離したAソ連型インフルエンザウイルス11株について、遺伝子の解析を行ったところ、11株すべてオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性遺伝子を保有していました。

【参考】薬剤耐性のインフルエンザウイルス

 薬剤耐性のインフルエンザウイルスとは、本来有効である薬剤が効かない、あるいは効きにくくなったウイルスのことです。今シーズン日本で検出されたAソ連型インフルエンザウイルスの98%が、オセルタミビル(商品名:タミフル)の効きにくい耐性ウイルスであることが、国立感染症研究所の調査で分かりました(1月19日公表)。

 このウイルスについては、現在のところ、ザナミビル(商品名:リレンザ)の耐性の問題は生じていません。 また、A香港型ウイルス、B型ウイルスについては、現在のところ、オセルタミビル(タミフル)耐性は確認されていません。なお、薬剤耐性のウイルスは、ワクチンの効果に影響はないと考えられています。

【グラフ】

【表】

学級閉鎖等の「集団かぜ」の状況

 1月13日(第3週)、広島市で今シーズン初めての「集団かぜ」による学級閉鎖が報告され、その後も1月中は多発しました。2月に入って減少傾向となりましたが、3月も発生が続きました。

 4月に1件報告された後は、しばらく報告はありませんでしたが、6月30日以降夏休みまでに、新型インフルエンザによる休校(休園)が12件報告されました。
 また、夏休み後、第35週(2009年8月24日~30日)に新型インフルエンザによるとみられる休校等が3件報告されました。

 今シーズンの累計は48件となり、1999年/2000年シーズン以降では最も多くなりました。

【表】

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