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広島市公文書館開催の展示会のWeb版です。
会場での展示は、
開催期間 令和6年(2024年)3月11日(月曜日)から令和6年(2024年)6月28日(金曜日)まで
開催場所 広島市公文書館7階ロビー 入場無料
みづま工房写真コレクションとは 、昭和20(1945)年10月に水馬義輝氏が広島市で創業した広告代理店みづま工房が、その業務を通じて撮りためてきた、市内の街並みを中心とする写真約35万点ものコレクションです。
そこには、店舗のディスプレイに始まり、広島復興大博覧会などイベントの設営、フラワーフェスティバルをはじめとする祭りの企画など、広島の街とともに歩んできた、広告会社ならではの視点で写し取った写真の数々が収められています。
このたび、そのコレクションを広島の戦後の歩みをたどる歴史資料として活かしたいという思いから、当館に寄託されました。
本展は、寄託記念第一弾として昭和30年代の写真を中心に構成しています。会場では、ここで紹介するものを含め、50点の写真を展示します。
ぜひ会場にお越しいただき、写真を通じて、広島の街がにぎわいを取り戻し、活気づいていく当時の熱気を感じていただけると幸いです。
※整理中のため、コレクション点数は概算です
本通りアーチ看板設置作業 昭和34(1959)年
本通商店街 昭和33(1958)年4月
鯉城通り側(本通電停)から少し本通商店街に入ったあたりからの様子
八丁堀交差点 昭和34(1959)年2月
八丁堀かいわいは百貨店、映画館、銀行などが集まる繁華街としてにぎわいを取り戻した。
「モスラ対ゴジラ」上映中の広島東宝 昭和39(1964)年5月
映画は市民の娯楽として人気で、早くも被爆翌年2月の新聞に、施工中の映画館が7館、既存利用2館、新規4館が計画中と掲載されている。
職人が描く映画看板も多彩で、「モスラ対ゴジラ」では飛び出す怪獣たちが道行く人の目を引いた。
広島まつり 昭和32(1957)4月
昭和27年、観光客を呼び込もうと広島まつりが始まった。
この祭りをきっかけにできた「広島音頭」に合わせて仮装行列のパレードが繁華街を練り歩き、各商店街も景品付きの大売り出しなどで盛り上げた。
えびす講のこまざらえ 昭和38(1963)年
毎年11月18日から20日まで行われる胡子大祭は、えびす通り商店街を中心に誓文払いといわれる大売り出しや、こまざらえ(熊手)を求める人でにぎわい、「えびす講」「えべっさん」と呼ばれて親しまれている。
七夕まつり 昭和36(1961)年頃
仙台七夕まつりを参考に、昭和34年から始まった。各店がそれぞれ趣向を凝らした飾りをつるし、どの店の飾りがいいか投票が行われた。
広島市民球場落成 昭和32(1957)年7月22日
落成当日は15,000人の観衆が球場に集まった。
完工式の後は南海とカープの2軍によるオープン戦が行われ、日が傾いた六回表、試合を中断して渡辺市長がピッチャーマウンドで照明塔のスイッチを入れた。
広島市民球場落成 昭和32(1957)年7月22日
スタンドの向こうに見える原爆ドームの姿とは対照的に、まばゆいばかりのカクテル光線に包まれて、地元球団の野球観戦に興じられる平和をかみしめた人も多かったことだろう。
広島市民球場でプロレス 昭和37(1962)年4月
イベントホールがあまりなかった時代、市民球場はさまざまな催しに利用された。プロレスも何度か開催されており、人気レスラー力道山の試合に沸いた。リングサイドまで詰め寄せて食い入るように見つめる観客の熱気が伝わる1枚。
象のパレード 昭和34(1959)年3月
3月27日~5月5日に開催された木下大サーカス。開幕前の25日、6頭の象が興味津々の子どもたちを引き連れて広島駅から会場となる護国神社前広場までパレードした。
楽々園 パラダイスプール 昭和39(1964)年8月
楽々園遊園地は、海水浴場も備えた娯楽施設として昭和11年に開業した。30年代には、観覧車やジェットコースター、ウォーターシュート、プラネタリウムなどが整備され、年間約60万人の入園者を記録した。
37年に海水浴場が埋め立てられ46年に閉園したが、その名は現在も地名や宮島線の駅名として残っている。
広島遊園地 昭和34(1959)年7月
南区本浦町(現半べえ庭園)にあった広島遊園地は、つつじの名所として知られ、1日に2万人もの人出でにぎわうこともあった。小さな子ども向け遊具もあり、市内の手近な行楽地として家族連れの憩いの場だった。
広島バスセンター 昭和32(1957)年
30年代に入るころには、バスの路線も増え利用者数は電車を上回った。バス会社ごとに発着所が異なっており、不便だったことから、32年7月、基町にバスセンターが開業した。
東洋工業生産累計100万台記念セレモニー
昭和38(1963)年3月9日
戦後、三輪トラックを主軸に再出発した東洋工業は、四輪トラック、乗用車へと生産を展開し、この日、生産累計100万台を突破した。
記念すべき100万台代目のキャロル600は金色に塗装され、シャンパンファイトで迎えられ社内をパレードした。
・二度と見られない街の風景、懐かしいです。貴重な昔の街の様子、生活、ずっと残していってほしいです
・幼いころの記憶がおぼろげながら蘇ってきました
・今まで見たことがない写真が多く、当時の世相、街の様子、人々の姿が見られ、貴重なひと時でした
・展示にあった広島東宝劇場の「モスラ対ゴジラ」のひとつ前のモスラの映画を見に行きました
・博覧会建設中を見て、当時毎日のようにその場所で遊んでいたころを思い出しました
・次回の展示も楽しみに待ちます
など、たくさんの感想や次回へのアイデア、期待の声をお寄せいただきました。
また、この展示会を機に初めて当館に足を運ばれた方も多く、広島市公文書館の知名度アップにもなりました。
こうしたみなさんの声を励みに、Part2の開催(来年3月予定)に向けて、現在整理作業を進めています。
乞うご期待!
広島市公文書館では、ほかにもさまざまなテーマで展示を開催しています。
これまでの展示会については、展示会・イベントからご覧いただけます。
展示関連資料
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