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ページ番号:0000009480更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

昭和23年(1948年)

平和宣言

3年前のこの日、この朝、我等の父祖の都市は一瞬にして暗黒の死都と化し10数万の市民は尊い生命を捨てた。その惨状は今尚我等の脳裡を去らない。

然しながら、この戦禍は将来の戦争が如何なるものであるかを示唆し、戦争に因る人類絶滅の危険を警告すると同時に戦争の為に傾注せられた人類の努力と創意とを以てすれば、世界平和の建設が決して不可能でないことを確信せしめた。この教訓を生かすことこそ、地下に眠る犠牲者の犠牲を意義あらしめる唯一の道であり、世界人類に対する最大の貢献でなければならない。

我等広島市民はここに厳かに平和式典を営み、敢てこの教訓を全世界に伝え、再び第二の広島が地上に現出しないよう誠心こめて祈念するものである。

惟うに歴史は終局に於て自由と人道との発展の過程であり、神意実現の過程に外ならない。我等は神意を信じ歴史を信じ「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」し原子力時代をして恒久平和と新なる人類文化創造の輝かしい時代たらしめねばならない。

この地上より戦争と戦争の恐怖と罪悪とを一掃して真実の平和を確立しよう。

永遠に戦争を放棄して世界平和の理念を地上に建設しよう。

戦災3周年の歴史的記念日に当り、我等はかくの如く誓い平和を中外に宣言する。

1948年(昭和23年)8月6日

広島平和協会長・広島市長 浜井 信三