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請願第10号
児童館・放課後児童クラブの「公設・公営・無料」を守り、さらに充実させることについて
(要旨)
広島市の子育て施策において児童館は重要な役割を果たしており、その充実がますます求められている。学童保育(放課後児童クラブ)は、就労等により、日中、家庭に保護者のいない子どもが、放課後及び学校休業日に安心・安全に過ごすことのできる「毎日の生活の場」である。広島市の学童保育は、半世紀以上にわたる市民の支持と保護者・指導員の努力によって、「公設・公営・無料」が守られてきた。
未来を担う子どもたちの健全な成長にとって、児童館も学童保育も、市が直接責任を負い、誰もが安心して利用できる「公設・公営・無料」での運営は不可欠である。しかし、広島市は、国の意向に沿って児童館の民営化、学童保育の有料化を検討している。
指導員の欠員状態が数年にわたって続いている。最大の要因は処遇の悪さであり、市も認めている。今日、虐待やいじめ、貧困など子どもをめぐる状況は複雑である。指導員体制の充実が必要である。
授業等で活用されている部屋での開設は、場所が度々変更されるだけでなく、子どもたちにとっては落ち着いた「生活の場」にはなり得ず、子どもにも指導員にも負担を強いることになる。また、児童館は中学生も利用し、学童保育が6年生までとなる中、 トイレの問題は深刻である。―刻も早い解決が求められる。
広島市が長きにわたり維持してきた「公設・公営・無料」を守り、更に充実させていただきたい。
ついては、下記の事項について連署をもって請願する。
記
1 児童館への指定管理者制度を導入せず、児童館本来の機能を充実させること。
2 放課後児童クラブの保育料を現状のままとし、負担を増やさないこと。
3 指導員の欠員を直ちに解消すること。大幅に処遇を改善し、放課後児童クラブ・児童館共に、正規指導員による3人体制を確立すること。
4 校舎内の増設は、授業等で使用されず長期間利用できる真の「専用施設」にすること。
5 プライバシーが守られる男女別の洋式トイレにし、十分な数の便器を設置すること。