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ページ番号:0000123568更新日:2020年2月21日更新印刷ページ表示
請願第9号
8月6日の拡声器規制条例の制定に関することについて
(要旨)
要旨
広島市は、拙速に条例を制定するのではなく、8月6日の拡声器使用の是非や平和記念式典の在り方について、誰もが参加できるオープンな形での話合いの場を設けるよう、連署をもって請願する。
理由
広島市は2020年(被爆から75年目)の平和記念式典に向けて、会場周辺での拡声器使用を規制する条例を作ろうとしている。市は「厳粛な雰囲気の中で祈りの場を提供したい」と説明している。
確かに市民の中には「式典中は静かに」という意見もあるだろう。しかし、祈っているだけで核廃絶・恒久平和が実現されるわけではない。「過ちは繰返しませぬから」と誓ってきた被爆地広島から、核兵器禁止条約にさえ反対し、自衛隊の憲法明記を進める現政権に抗議行動が起こるのは、当然のことである。
こうした相異なる意見が混在する状況に対し、行政は市民同士の対話の場を設けるのがその本来的役割である。しかし広島市はそうした話合いの場を設けないばかりか、デモの当該団体に対し「拡声器の音を下げなさい」「デモコースを変えなさい」等の要求ばかりで、意見の違いについて真剣に耳を傾け、問題の原因がどこにあるかを探り、話合いによって解決しようという姿勢が見られない。
ついては、広島市は、拙速に条例を制定するのではなく、8月6日の拡声器使用の是非や平和記念式典の在り方について、市民の誰もが参加できるオープンな形での話合いの場を設けるよう求める。