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ページ番号:0000123565更新日:2020年2月21日更新印刷ページ表示
請願第7号
放射線副読本を使用しないことについて
(要旨)
要旨
今回の再改定版(2018年版)の放射線副読本は、復興大臣主導の「風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略」の指示により発行されたものである。内容は、事故被害者支援の打切り・原発推進を意図したものであり、放射線が便利で健康に被害がないことを強調していて、放射線の安全性だけを児童生徒に教えることになっている。
よって、広島市教育委員会においては、各学校での学習には使わず、配布の撤回及び回収、そして使用を中止していただくよう請願する。
理由
2018年版の放射線副読本は次のような問題点がある。
1 「いじめ防止」目的とされているが、電力会社や政府による「事故責任のごまかし」に使用されている。
2 学校を通じての「放射線は危険でない」という誤った誘導になっている。
3 人権に反する「高汚染地への帰還」政策の推進容認になっている。
4 「放射線被ばくの被害」を軽く見せる意図になっている。100ミリシーベルト以下の被ばくの影響について改訂前(2014年版)に記された「はっきりとした結論は出ていない」の記述が削除されている。
5 「食事の発がんリスク」と「放射線によるがんリスク」の比較は科学に反し、不適切である。
6 福島で、子どもの甲状腺がんが多く見付かっている事実や低線量被ばくに関して一切触れていない。
これらのことからして、児童生徒に正しい内容となっていないからである。