ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらし・手続き > 教育 > 広島市教育委員会 > 教育委員会 > 教育委員会のご案内 > 平成26年第7回教育委員会議(6月定例会)会議録

本文

ページ番号:0000017029更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

平成26年第7回教育委員会議(6月定例会)会議録

平成26年第7回広島市教育委員会議会議録

 平成26年6月5日(木曜日)、平成26年第7回教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  •  開会 午前 9時30分
  •  閉会 午前10時35分

2 出席委員

  •  委員(委員長) 井内 康輝
  •  委員 溝部 ちづ子
  •  委員 藤本 圭子
  •  委員 栗栖 長典
  •  委員 鈴木 由美子
  •  委員(教育長) 尾形 完治

3 事務局等の出席者

  •  教育次長 川添 泰宏
  •  青少年育成部長 熊田 一雄
  •  学校教育部長 隅田 一成
  •  指導担当部長 湧田 耕辰
  •  総務課長 橋場 忠陽
  •  教育企画課長 西原 寛行
  •  教職員課長 梶田 英之
  •  学校安全対策担当課長 池脇 雅彦
  •  指導第二課長 登 民夫
  •  特別支援教育課長 児玉 安司
  •  生徒指導課長 開 英治

4 傍聴者等

 1名

5 議事日程

  •  議題1 島市立学校児童生徒数等(平成26年5月1日現在)について(報告)
  •  議題2 平成27年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について(議案)
  •  議題3 平成27年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について(議案)
  •  議題4 訴訟について(報告)【非公開】
  •  議題5 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について(代決報告)【非公開】

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から、教育委員会議定例会を開催します。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、栗栖委員と鈴木委員にお願いします。
 それでは、議事に移ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりですが、本日審議予定の議題4及び議題5につきましては、広島市教育委員会会議規則第7条第1項第6号及び第7号の規定に該当することから、審議を非公開としたいと思いますが、御異議ありませんか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認め、議題4及び議題5については、非公開と決定しました。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「広島市立学校児童生徒数等(平成26年5月1日現在)について」を議題といたします。
 本件は報告案件でございます。内容につきまして、総務課長から説明を受けます。

総務課長

 それでは、議題1「広島市立学校児童生徒数等(平成26年5月1日現在)について」御説明いたします。
 2ページをお開きください。
 この度、本年5月1日現在の広島市立学校の児童生徒数等をまとめましたので、御報告いたします。
 まず、1の幼稚園です。
 園数20園、園児数1,347人、学級数55学級で、古市幼稚園及び口田幼稚園を平成26年3月31日をもって閉園したため、前年同期に比べ、園数は2園減少、園児数は23人減少、学級数は3学級減少しております。このうち、2園の閉園によるものは、園児数は44人減少、学級数は2学級減少でございます。
 次に、2の小・中学校です。
 小学校につきましては、学校数142校、児童数6万5,410人、学級数2,504学級で、前年同期に比べ、児童数は104人減少、学級数は10学級減少しております。
 児童数については、大町小学校ほか72校で減少し、学級数については、高須小学校ほか40校で減少したことなどによるものです。
 中学校につきましては、学校数64校、生徒数2万9,009人、学級数968学級で、前年同期に比べ、生徒数は203人減少、学級数は4学級減少しております。
 広島中等教育学校の設置に伴い、安佐北中学校の生徒募集を中止したことなどにより、生徒数については、安佐北中学校ほか35校で減少したこと、学級数については、井口台中学校ほか18校で減少したことなどによるものです。
 次に、3の高等学校です。
 全日制につきましては、学校数7校、生徒数5,608人、学級数150学級で、前年同期に比べ、生徒数は51人減少しましたが、学級数には増減がありません。
 また、定時制につきましては、学校数2校、生徒数334人、学級数12学級で、前年同期に比べ、生徒数は15人増加しましたが、学級数には増減がありません。
 次に、4の中等教育学校です。
 本年4月広島中等教育学校を開校し、学校数1校、生徒数118人、学級数4学級となっています。
 最後に、5の特別支援学校です。
 小学部につきましては、児童数96人、学級数27学級で、前年同期に比べ、児童数は10人増加、学級数は3学級増加しております。
 中学部につきましては、生徒数100人、学級数22学級で、前年同期に比べ、生徒数は26人増加、学級数は5学級増加しております。
 高等部につきましては、生徒数261人、学級数41学級で、前年同期に比べ、生徒数は26人増加、学級数は4学級増加しております。
 学校全体では、児童生徒数457人、学級数90学級で、前年同期に比べ、児童生徒数は62人増加、学級数は12学級増加しております。
 以上で、議題1の説明を終わります。

井内委員長

ただ今の説明について、御質問等はございませんか。

鈴木委員

 三つお聞きしたいことがございます。
 小学校、中学校のところで、40校について10学級減ったということですが、学級数より学校数が多いのはなぜかというのが最初の質問です。
 次に、小学校も中学校も減になっていますが、長い目で見た時に、大体変わらない程度の減少なのか、急に変わりつつある減少なのかということをお聞きしたいのが二点目です。
 三点目は、特別支援学校のことで、生徒数も学級数も増えているということですが、これに対応した対策というか、充実していくためにどのようなことをされているのかを教えていただければと思います。

総務課長

 一点目の質問の御趣旨をもう一度お願いします。

鈴木委員

 小学校について、40校で学級数が10減ったということですが、単純に40校で減ったら40学級は減少すると思っただけです。

総務課長

 これについては、40校で減っていますが、増えた学校もありますので、結果的に10学級減ったということです。
 二点目の児童生徒数につきましては、緩やかに減少している状況です。

特別支援教育課長

 平成24年度の特別支援学校の移転開校に向けまして、平成21年度に、児童生徒の推計を作成し、教室等の整備をしてまいりました。
 しかしながら、特別支援教育に対する理解が浸透したこと、特別支援学校への評価・期待が高まったこと、小中学校の特別支援学級の在籍児童生徒数が増えたことにより、急激に児童生徒数が増加しております。
 このことを受けまして、現在、推計の見直しを行っております。
 その推計を確定させるとともに、その推計に基づいて、学校及び関係課と検討を重ねまして、今後とも児童生徒にとって、安心で安全な教育環境となるように、検討していきたいと考えています。

井内委員長

 全体的に減っていく小・中学校のところで、小学校、中学校の児童生徒数の減というのが見えるのですが、中学校の方が多くて、小学校が少ないというふうに、減少というのが止まっているようにも感じるのですが、そのような理解はできるのでしょうか。それともたまたま年々の変動が大きいというふうに見るべきなのでしょうか。

総務課長

 年々によって変動の幅はありますが、長い目で見ると、緩やかに減少しています。

栗栖委員

 特別支援学校の生徒が増えているというのは、移転されて、その取組とかが評価されたことによるものという理解でよろしいのでしょうか。

特別支援教育課長

 先程、三つほど要因を述べさせていただきましたが、どれか一つに特定できるというものではなくて、それぞれが関連しながら、全体として児童生徒数が増えているものと理解しています。

栗栖委員

 反面どこかで生徒が減っているとか、通常の学校の特別支援学級の生徒が減って、特別支援学校にシフトしているとかという傾向というのはあるのでしょうか。

特別支援教育課長

 小中学校における特別支援学級に在籍する児童生徒数も増加しており、特別支援教育の対象者が全体的に増えています。

井内委員長

 全体の傾向の把握というのは大事だと思います。

藤本委員

 先程から話に出ていますが、子どもが減っていく中で、特別支援の子どもが増えているという傾向が顕著に出ていると思います。発達障害という診断名が変更になると新聞にも出ていましたが、学習症などの子どもの割合が増えてきているという現状の中で、教員一人一人に対する研修を行うなど、将来を見据えた上で、特別支援の対応を手厚くしていく必要があると思います。今後の計画の中で、この点に配慮していただければと思います。

井内委員長

 他に御質問等はございませんか。
 (質問等なし)
 次に、議題2「平成27年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を議題といたします。
 本件は審議案件で、第17号から第19号までの3件あります。3件の議案について、指導第二課長から一括して説明を受けた後、審議を行うこととします。

指導第二課長

 資料3ページ、議題2「平成27年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を御覧ください。
 本議案は、「1 議案第17号『平成27年度広島市立高等学校入学者選抜の基本方針』」、「2 議案第18号『平成27年度広島市立安佐北高等学校入学者選抜の基本方針』」、「3 議案第19号『平成27年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針』」について3件の審議をお願いいたします。
 4ページを御覧ください。
 「広島市立高等学校入学者選抜の基本方針」について説明します。
 この基本方針は、中学生の進路選択に混乱をきたさぬよう、本市教育委員会が、広島県教育委員会と連携・調整の上で策定しております。各学校は、この方針に基づいて実施要項を定め、入学者選抜を実施することとなっております。
 「第1 全日制の課程」では、「1 選抜(1)」について「(1)選抜の方法」、「(2)合格者の決定」、「2 選抜(2)」について「(1)選抜の方法」、5ページは、「(2)合格者の決定」、「3 選抜(3)」について「(1)選抜の方法」、6ページ、「(2)合格者の決定」、「4 帰国生徒等の特別入学に関する選抜」について定めております。
 「第2 定時制の課程」では、「1 選抜(1)」、「2 選抜(2)」、「3 選抜(3)」について、「第3 秋季入学のための選抜」などについて定めております。前年度からの変更点を説明させていただきます。
 資料8ページ、「平成27年度広島市立高等学校入学者選抜の基本方針の変更点」を御覧ください。
 平成27年度入学生は、中学校1学年から新学習指導要領に準拠した学習を行っていることから、それに併せた表記に改めています。下線部が前年度からの変更点となります。
 次に、9ページを御覧ください。
 議案18「平成27年度広島市立安佐北高等学校入学者選抜の基本方針」について、説明させていただきます。
 「1 選抜」について「(1)選抜の方法」、「(2)合格者の決定」、「2 帰国生徒等の特別入学に関する選抜」、「3 その他」について定めております。
 資料10ページの「平成27年度広島市立安佐北高等学校入学者選抜の基本方針の変更点」を御覧ください。
 「平成27年度広島市立安佐北高等学校入学者選抜の基本方針」については、先程説明しました議案17の「平成27年度広島市立高等学校入学者選抜の基本方針」と同様に、学習指導要領の改訂に伴い表記を改めております。その他の部分については、前年度の基本方針から、変更しておりません。
 最後に、11ページの議案19「平成27年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」について、説明させていただきます。
 広島市立広島中等教育学校は、平成26年4月1日に開校し、広島を代表する中高一貫校として魅力ある学校づくりを進めております。
 選抜の基本的な考えは、中高一貫教育の特色に配慮しつつ、広島市立広島中等教育学校に対する意欲・適性等を判断して行うものとしております。
 「1 選抜の方法」は(1)から(4)までございます。
 「(1)適性検査」は、適性検査1、適性検査2の2種類がございます。適性検査1は、テーマに基づいて文章等で表現する検査で、適性検査2は、資料等をもとに、課題を解決する検査となっております。
 「(2)面接」は、中等教育学校6年間の教育に対する意欲や適性を判断するために実施いたします。
 「(3)志望理由書」は、中等教育学校6年間の教育に対する意欲や適性を判断するための資料とする目的で、提出を求めるものです。
 「(4)調査書」についても、指導要録に基づき、作成されたものとします。
 「2 合格者の決定」は、1の(1)から(4)の結果を総合的に判断して行います。
 「3 帰国児童等の特別入学に関する選抜」は、多様な人材を受け入れる機会を設けるという観点から、実施いたします。
 「4 入学定員」は、120名とします。
 「5 その他」において、入学者選抜の結果に係る簡易開示については、別に定めるところによることとしています。
 資料12ページの「平成27年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針の変更点」を御覧ください。
 「平成27年度広島市立中等教育学校入学者選抜の基本方針」については、年度の変更のみで、その他の部分については、前年度の基本方針から、変更しておりません。
 以上、議案17、議案18、議案19について、御審議の程、よろしくお願いいたします。
 なお、参考資料として、高等学校入学者選考に関わる法令及び平成26年度広島市立高等学校及び広島中等教育学校の入学者状況を添付しております。

井内委員長

 それでは審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問御意見等はございませんか。

溝部委員

 質問が二点あります。
 全日制の方の課程の中の「学力検査」の問題はどこが作成しているのでしょうかというのが一点目の質問です。
 二点目は、今どれくらいの開示請求が行われているのかということを教えてください。

指導第二課長

 まず、一点目ですが、基本方針の5ページを御覧ください。この5ページの上の「(エ)」のところに、「検査問題は、広島県教育委員会が作成する。」と定めております。
 次に、二点目ですが、開示請求の26年度選抜の状況ということでお答えさせていただきます。
 全ての高等学校の合計で13件の開示請求がございました。

溝部委員

 今の「どこが作成していますか」という質問ですが、5ページの真ん中辺りの「エ」に「自校作成問題による学力検査」とありますが、ここの説明をお願いします。

指導第二課長

 まず、学力検査そのものは、広島県教育員会が作成して5教科で実施されますが、平成23年度から、この学力検査に加えて、各高等学校が特色を出して選抜をすることができるようになりました。26年度の選抜を見ますと、県内で10校程度、新たに、例えば数学の問題を作成し、学力検査に加えて実施しているという現状があります。市立高等学校については、自校作成問題による学力検査は行っておりません。

溝部委員

できるということですね。

指導第二課長

そうです。

溝部委員

 これは感想ですが、高校入試というのは、小中学校の義務教育の集大成かなと思います。すなわち、高校入試ということが中学校までに培われた学力の集大成として、子どもたちが学力を伸ばす大きな目標になっているべきものかと思います。是非、子どもたちの学習意欲が損なわれない、学力の定着がしっかり図れるような入試を、学力検査、選抜方法を含めて、今後も検討いただければと希望いたします。

井内委員長

 今のことに関連した質問ですが、広島市では自校作成問題はやってない、全て広島県教育委員会が作成した問題ということですが、広島県教育委員会が作成した問題と自校作成問題を混ぜている県の高等学校の場合、自校問題は何%くらい占めているかはわかりますか。すなわち、どのくらいの割合のものが自校で作成した問題なのですか。

指導第二課長

 26年度の選抜の中で、県立高等学校が、主に、「数学」又は「英語」を新たに加えた検査問題としているという状況です。

井内委員長

 合否の基準の時に加重点を付けることがありますが、もし理数を特徴としたいと思えば「数学」に加重点を付けるという方法もあると思います。
 質問ですが、市立の高等学校で、例えばコミュニケーション科では、もう少し英語の好きそうな子を取りたいというような形というのは考えておられるのか、それとも市の教育委員会としては、入試の段階ではそこはチェックしないというお考えなのでしょうか。

指導第二課長

 学力検査に限って御回答させていただきます。
 4ページの基本方針の下側の「(1)選抜の方法」の中の「ア 一般学力検査」の(ウ)で、「配点は、各教科50点満点で、合計250点満点とする。高等学校長は、各高等学校、課程、学科等の特色に応じ、特定の教科の配点に比重をかける傾斜配点を実施することができる。」ということになっています。したがって、先程の委員長がお話をされた、例えば数学に比重を置きたい、あるいは英語に比重を置きたいという場合には、各学校が実施要項に定めて、選抜を受ける生徒に示しています。すなわち、受け入れる生徒の入学者の方針、それぞれの学校の方針に基づいて、傾斜配点を行っている現状があります。

井内委員長

 それは市立の高等学校でも実施しているという現状はあるのですか。

指導第二課長

 あります。

井内委員長

 自校作成問題ではなくて、採点の傾斜配点によって調整をしているということですね。
 面接などで意欲を見るというのも大事だと思いますが、「この子が興味を持っているのか」というのは、ある程度学力の検査の段階で分かると思いますので、そこは一定の評価があってもいいのではないかと個人的に感じました。

栗栖委員

 14ページのところで、中等教育学校の倍率が「3.88倍」、募集定員が「120名」に対して入学者数が「118名」と記載があり、たくさん応募しているにもかかわらず、入学者は定員を割っているということですが、これは合格者に対して辞退者が出たということなのか、その背景を教えてください。

指導第二課長

 検査日は1月13日、合格発表日は1月24日で、120名の合格者を発表しています。その後辞退等ありましたが、最終的に1月31日に120名の合格者を決定しました。その後、家庭の事情等で、2名の生徒が辞退をしまして、118名が入学者となっています。

栗栖委員

 120名の合格者を1月24日に発表された後は、辞退者が出た場合には補欠という形で随時、定員に至るまで合格者を追加していくというやり方をしているということですね。

指導第二課長

 そのとおりです。実施要項の中で、欠員でそれを補充していくということを示していますので、数名、欠員補充しております。

井内委員長

 他に御質問等はございませんか。
 (質問等なし)
 それでは、議案第17号から議案第19号までの「平成27年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」について、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認め、本件は、原案どおり可決することといたします。
 次に、議題3、議案第20号「平成27年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」を議題といたします。
 本件は審議案件でございます。議案の内容につきまして、特別支援教育課長から説明を受けます。

特別支援教育課長

 議案第20号「平成27年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、御説明いたします。
 広島特別支援学校高等部におきましては、平成24年度の入学者選考より基本方針を定め、それに基づき高等部入学者選考実施要項を作成し、選考を実施しております。
 15ページを御覧ください。
 来年度の基本方針の変更点はありません。
 特別支援学校の入学者の選考は、普通科及び普通科職業コースの特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力、適性等を判定して行うものとしております。
 特別支援学校においては、受検者が入学後、個に応じた適切な教育を受けるための参考資料とすることを主たる目的として、この入学者選考を実施しています。能力・適正等を判定はしているものの、希望する者全員が特別支援学校に入学していることから、高等学校の入学者選抜とは若干性質が異なっており、「入学者選考」という文言を使用しております。
 「第1 入学者の募集」、「1 選考の方法」でございますが、「(1) 普通科(職業コースを除く。)」では、「ア 学力検査」、「イ 面接」、「ウ その他」としております。
 アの「学力検査」の実施教科は、国語と数学の2教科としておりますが、特別支援学校や特別支援学級では様々な教育課程が存在することから、中学校又は特別支援学校中学部において履修した教科に応じて、実施教科の一部又は全部を実施しないことができるとしております。
 「イ 面接」、「ウ その他」につきましては、御覧ください。
 また、「(2)普通科職業コース」については、「ア 学力検査」、「イ 作業・運動能力検査」、「ウ 面接」としております。
 「ア 学力検査」の実施教科は、国語と数学の2教科でございます。
 「イ 作業・運動能力検査」、「ウ 面接」につきましては、16ページを御覧ください。
 「2 合格者の決定」については、普通科及び普通科職業コースにおいて実施した学力検査などの結果及び面接の結果を総合的に判断して決定します。
 なお、平成26年度入学者選考の結果につきましては、19ページの「平成26年度広島市立広島特別支援学校高等部の入学者状況について」を御覧ください。
 以上で、「平成27年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」の御説明を終わります。
 以上、御審議の程、よろしくお願いいたします。

井内委員長

 それでは審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問御意見等はございませんか。
 例年と変わったところはありますか。

特別支援教育課長

 ありません。

溝部委員

 職業コースは、始まって何年になりますか。

特別支援教育課長

 今年で開設して3年目なので、今年度3学年がそろい、来年3月に初めて卒業生を送り出します。

溝部委員

 職業コースに入りたいという希望が多いと聞くことがあります。平成26年度の選考では、25名の受検者数のうち16名の合格者ということで、9名が不合格で、普通科に入っていると思います。この辺りは、落とさざるを得ないところもあるのかもしれませんが、希望者全員が職業コースには入れていないという状況について、その事情を説明してください。

特別支援教育課長

 選考試験というのは、職業コースに入って、職業コースの教育を受ける適性があるのかどうかを判断するために行うものです。今のところ、16名の定員だから仕方ないというのではなくて、その教育を受けるのに相応しい者が16名ということです。したがって、競争倍率ではなくて、その適性を有する生徒が増えてきたという分析が出たら、それに応じて学級数等を検討していかなければならないと考えています。

溝部委員

 出口のところが非常に大事ではないかと思います。来年3月に初めての卒業生を送り出すということで、職業コースだけでなく普通科の生徒さんたちも、その出口のところを心配されていますので、是非一緒に考えていきたいと思います。

井内委員長

 今のに関連した質問ですが、職業コースは25名応募されて16名が合格されたということですが、その配点を見ると、国語、数学で200点、作業・運動能力検査200点、面接100点となっており、その合計得点の上位から16人を合格とするという方法で判定しているのですか。

特別支援教育課長

 基本的には、合計点で判断しています。

井内委員長

 最近の学校の入試では面接重視という考え方もありますが、これは配点どおり行っているのですか。

特別支援教育課長

 現在のところは配点どおり行っています。
 委員長が言われましたように、今回で3回終えて、次で4回目ということで、人物をもっと重視するとか、適性を重視するとかということは、これからもっと詳細に中身等について分析を行い、今後の課題として、どのようにしていくかを考えていきたいと思います。

井内委員長

 それから、集団面接と書いてありますが、どのような内容かということが少し気になります。つまり、全員が入れるのであればいいのですが、入れる子と入れない子がいるということで、なぜ入れないかということについては、何かお考えがあるのか教えください。

特別支援教育課長

 学校と協議を重ねて、どのようにしていくのがよいのかを検討していきたいと考えています。

井内委員長

 この3年間の入学者の追跡調査を見た上で、入学した時はこうだったが、何年か経ったらこうだったみたいなものがないと、このような競争的な入学になる段階での選考基準が良いか悪いかということは評価できないと思います。

特別支援教育課長

 今年で初めて3学年揃って、初年度に入った生徒が来年卒業していくということで、そこら辺りを追跡、分析しながら、どのようにしていくのがふさわしいのかを検討していきたいと考えています。

井内委員長

 特別支援学校だけに、そういった細かい評価をしてあげてほしいと思います。

尾形委員(教育長)

 特別支援学校の職業コースを開設した際には、高等部全体の教育課程の見直しを行いました。ですから、高等部全体を見直して、社会的に自立できるところを強化していく、そのために全体に作業学習をもっと入れるとかというように教育課程全体を見直しています。特に、職業コースは、100%の生徒が企業への就職ができる力を養うために、入学時には最低限の学力が必要であるということで、こういう形で行っております。今後、卒業の状況を見ながら、入学時点で必要な力を再検討し、入学者選考をどういう形で行うべきかを検討していきたいと思います。

井内委員長

 一般論から言えば、「選抜」のように見えます。「選考」というのであるのならば、多角的な視点での評価があってもよいのではないかと思います。
 教育課程と入学者選考がうまく連動するように考えていただければと思います。

栗栖委員

 19ページのところで、職業コースの不合格者9名は、併願により全員普通科に合格ということで、全員受け入れになっているということですが、選考で不合格になるというケースはありますか。

特別支援教育課長

 これまではありません。

井内委員長

 他に御質問等はございませんか。
 (質問等なし)
 それでは、議案第20号「平成27年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」について、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認め、本件は、原案どおり可決することといたします。

総務課長

 委員長すみません。
 先程の高等学校の入学者選抜の基本方針について、指導第二課長が補足説明をしたいということです。

指導第二課長

 先程説明しました自校作成問題について、今の状況について補足説明させていただきます。
 まず、平成15年度選抜から平成22年度選抜まで、普通科におけるコースあるいは国際科を設置する高等学校において、公募をかけて、自校作成問題を実施しておりました。私が先程申し上げました平成23年度の選抜からは、全ての高等学校の学科、コースにおいて、実施を希望する高等学校から提出された申請書について審査を行い、実施校を決定しておりました。平成24年度の選抜からは、申請書の審査を行わず、実施を希望する高等学校は、基本的に自校作成問題の作成に取り組むということで、これまで進めてきております。

井内委員長

 ということは、15年から22年の間は、一部の創造表現とかコミュニケーション学科では、自校作成問題を行っていた高等学校があったということですね。

指導第二課長

 市立学校では行っていません。

溝部委員

 現在も市立高等学校では、自校作成問題を行っていないのでしょうか。

指導第二課長

 行っていません。

井内委員長

 手を挙げればできるような仕組みにはなっているけれども、実際には行っていないということですね。

指導第二課長

 併設型の安佐北高等学校におきまして学力検査を行っていますが、ここにつきましては自校で作成した問題で学力検査を行っています。

井内委員長

 次の議題4及び議題5は、先程お諮りしたとおり、非公開となりましたので、傍聴人、報道関係、及び関係者以外の方は、退席していただきますようお願いします。

 (傍聴人等退席)

 (非公開部分省略)

井内委員長

 以上で予定の議題は全て終了いたしました。
 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は、7月9日(水曜日)午前9時30分からです。

ダウンロード

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

<外部リンク>