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ページ番号:0000016971更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

平成25年第10回教育委員会議(9月定例会)会議録

平成25年第10回広島市教育委員会議会議録

 平成25年9月26日(木曜日)、平成25年第10回教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午後2時
  • 閉会 午後2時50分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 藤本 圭子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 川添 泰宏
  • 学校教育部長 隅田 一成
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 生田 一正
  • 総務課長 橋場 忠陽
  • 指導第一課長 市川 昭彦
  • 生涯学習課長 林 達雄

4 傍聴者等

 3名

5 議事日程

  • 議題1 平成25年度全国学力・学習状況調査及び「基礎・基本」定着状況調査の結果について(報告)
  • 議題2 委員長選挙について
  • 議題3 広島市社会教育委員の委嘱について(議案)【非公開】

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から、教育委員会議定例会を開催します。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、溝部委員と藤本委員にお願いします。
 それでは、議事に移ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりですが、本日審議予定の議題3につきましては、広島市教育委員会会議規則第7条第5号の規定に該当することから、審議を非公開としたいと思いますが、御異議ありませんか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認め、議題3については、非公開と決定しました。
 それでは、議題に入ります。
 まず、議題1「平成25年度全国学力・学習状況調査及び『基礎・基本』定着状況調査の結果について」を議題といたします。
 本件は報告案件でございます。内容につきまして、指導第一課長から報告を受けます。

指導第一課長

 議題1、平成25年度全国学力・学習状況調査及び「基礎・基本」定着状況調査の結果の概要について、御報告いたします。なお、この2つの調査結果については、8月28日の教育委員会議の後で速報として御説明しておりますが、この度、両調査結果から見られる成果と課題を整理しましたので、本日は、その点を中心に御説明いたします。
 それでは、お手元の資料2ページの「1 全国学力・学習状況調査」を御覧ください。
 まず、「(1) 調査の目的」についてです。
 本調査につきましては、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立すること、また、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的としています。
 (2)から(5)につきましては、記載されているとおりです。
 「(6) 本市と広島県・全国の各教科の平均正答率」についてです。
 本市の小・中学校、それぞれの国語、算数・数学のA問題とB問題における平均正答率を国・県の状況と併せて掲載しています。
 まず、小学校について、太線で囲んでいる平成25年度のところを御覧ください。
 本市の調査対象校の状況については、太字で示しておりますように、小学校国語のA問題が63.8%、B問題が51.7%、算数のA問題が77.9%、B問題が59.7%で、いずれも国の平均正答率を上回っています。
 次に、中学校について、太線で囲んでいる平成25年度のところを御覧ください。
 中学校については、国語のA問題が75.6%、B問題が68.0%、数学のA問題が63.7%、B問題が41.7%で、各教科のB問題が、国の平均正答率を上回りました。
 続いて右側の資料3ページの「2 『基礎・基本』定着状況調査」を御覧ください。
 まず、「(1) 調査の目的」についてです。
 1点目は、学習指導要領に示されている目標及び内容に基づき、「読み・書き・計算」などの基礎的・基本的な知識・技能の定着状況とともに、思考力、表現力などの状況を把握すること、2点目は、児童生徒の生活や学習に関する意識や実態及び各学校における教科指導等の実態を把握すること、3点目が、各学校が全県的な結果と比較・分析することを通して、自校の課題を明確にするとともに、指導内容や指導方法の改善・充実を図ること、最後の4点目が、調査結果を基に児童生徒の学習の到達度を明らかにし、教育行政施策に生かすことという趣旨のもとで、平成14年度から毎年、広島県が独自に実施しています。
 (2)から(4)は、記載されているとおりです。
 「(5) 調査問題の類型」についてですが、今年度から、各教科の学習内容の定着状況調査を、教科で身に付けておかなければ、後の学年等の学習内容に影響を及ぼすこととなる基礎的・基本的な内容であるタイプ1の問題と、教科で学習した知識・技能を実生活や学習の様々な場面に活用する力などに係るタイプ2の問題に分けて、初めて実施しています。
 昨年度までの調査で出題した内容は、基本的にはタイプ1の問題と同等のものとしています。
 続いて、「(6) 本市と広島県の各教科の平均通過率」について、説明いたします。
 小学校の国語、算数、理科、中学校の国語、数学、理科、英語における平均通過率を県の状況と併せて掲載しています。
 まず、小学校について、太線で囲んでいる平成25年度のところを御覧ください。
 本市の児童の状況については、国語のタイプ1が73.2%、タイプ2が33.8%、教科全体では66.0%となっています。算数のタイプ1が66.7%、タイプ2が66.4%、教科全体では66.7%となっています。続いて、理科については、タイプ1が60.2%、タイプ2が53.8%、教科全体では57.9%となっています。
 次に、中学校について、太線で囲んでいる平成25年度のところを御覧ください。
 中学校については、国語のタイプ1が70.6%、タイプ2が61.9%、教科全体では68.8%となっています。数学については、タイプ1が68.8%、タイプ2が47.8%、教科全体では65.1%となっています。理科については、タイプ1が42.4%、タイプ2が23.8%、教科全体では36.8%となっています。最後に英語については、タイプ1が70.1%、タイプ2が59.0%、教科全体では67.8%となっています。
 続いて、4ページを御覧ください。
 この定着状況調査については、通過率ごとの児童生徒の割合を掲載しています。
 各校種、教科において、通過率80%以上の児童生徒の割合、通過率60%以上の児童生徒の割合、通過率30%未満の児童生徒の割合を表に示しています。
 まず、小学校について、網掛けで示している平成25年度のところを御覧ください。
 本市の児童の状況については、通過率80%以上の児童の割合は、国語43.7%、算数26.1%、理科16.7%、通過率60%以上の児童の割合は、国語78.4%、算数65.8%、理科51.3%、通過率30%未満の児童の割合は、国語3.7%、算数4.6%、理科10.8%でした。
 続いて、同じく中学校についてです。
 まず、通過率80%以上の生徒の割合は、国語41.2%、数学37.3%、理科3.9%、英語42.8%となっています。続いて、通過率60%以上の生徒の割合は、国語74.4%、数学68.3%、理科21.3%、英語69.8%となっています。最後に、通過率30%未満の生徒の割合は、国語3.3%、数学8.0%、理科36.2%、英語6.1%という結果がでています。
 次に、「3 全国学力・学習状況調査及び『基礎・基本』定着状況調査に見られる成果と課題」について整理しています。ここでは特に主なもののみを記載しています。
 まず、「(1) 基礎的・基本的な学習内容の定着」についてですが、国語、算数・数学、英語については、両調査において平均正答率が60%を超えていることから、基礎的・基本的な学習内容は概ね定着していると考えられます。
 しかしながら、理科については、「基礎・基本」定着状況調査において、中学校の平均正答率が60%を下回っていることや、通過率30%未満の児童生徒の割合が、小学校で10.8%、中学校で36.2%であることから、基礎的・基本的な学習内容の定着に課題があると考えられます。
 具体的には、そこにありますように、直列つなぎの回路のつなぎ方の理解や、堆積岩を判別する技能、有機物の理解などに課題が見られました。
 続いて、「(2) 学んだ知識や技能を活用し、思考・判断・表現する力」についてですが、全国学力・学習状況調査において、小・中学校ともにB問題の平均正答率が国の平均正答率を上回るなど一定の改善が見られますが、基礎的・基本的な学習内容の定着と比較すると、十分とは言えない状況にあります。
 具体的には、国語では、目的に応じて複数の文章を読み比べたり必要な情報を読み取ったりすることや、取り出した情報を根拠に自分の考えを表現することに課題が見られました。
 算数・数学では、具体的な事象について数学的に解釈することや、事柄が成り立つことを筋道立てて説明することに課題が見られました。
 理科では、基礎的な知識を実生活に適用して思考することや、実験結果を分析・解釈し結論を見いだすことに課題が見られました。
 最後に、英語では、文章を読んで必要な情報を取り出し、その情報をもとに、自分の考えを伝える英文を書くことや、まとまりのある一貫した文章を書くことに課題がありました。
 以上が、今回の調査結果の主な成果と課題でありますが、今後、各学校においては、児童生徒に調査結果の個人票を返却するとともに、教育相談や事後の補充指導等により、児童生徒への適切な指導を行っていきます。
 また、調査結果をもとに自校の生徒の学力・学習状況の分析及び検証を行い、自校の課題や改善策をまとめた改善計画を作成し、「確かな学力」の定着に向け、教育指導の改善に取り組んでいきます。
 さらに、保護者や地域に対して、調査結果及び教育指導に関わる改善計画などについて、懇談会や学校だより、学校協力者会議等で説明し、学校・家庭・地域が連携した取組を行っていきます。
 教育委員会としても、今年度の調査結果について、さらに多面的に詳細な分析を行い、各学校における日々の授業改善等に向けた取組が充実するよう、各学校への支援及び教育施策の改善に取り組んでいきたいと考えています。
 以上、平成25年度全国学力・学習状況調査及び「基礎・基本」定着状況調査の結果の概要について報告させていただきました。

井内委員長

 ただ今の報告について、御質問等はございませんか。

鈴木委員

 まずは意見ですが、理科の得点があまりに低いのではないかと思いました。その点についてですが、2週間くらい前に、オーストラリアの小学校で、14歳の子どもの理科の時間を見学しました。そこでは、食育ベースの理科教育、すなわち、アイスクリームを作るのに、脂質が何パーセント、タンパク質が何パーセント必要であるとか、凍らせるために液体窒素をかけたりするなどして、最終的に自分でレポートをまとめていました。理科を知識的にすると、自分の生活から離れてしまい、覚えることになって面白くなくなるので、毎回というわけにはいかなくとも、授業を行った後にでも、生活ベースのような内容を取り入れてみてはどうかと思います。
 質問としては、4ページを見ると分かるように散らばりがあって、国語とか算数は真中が高い散らばりになっていて、下を上げていくことが大事だろうと思います。下を上げるということについて、これまでに取り組まれていたことや、今後新たに取り組まれるようなことがあれば教えてください。

指導第一課長

 御意見については、今後の検討に生かしていきたいと思います。
 次に、御質問についてですが、以前も御報告しましたが、昨年度、学力向上推進評価委員会から提言をいただいた中に、30%未満の児童生徒の割合をどう減らしていくかということがありました。すなわち、小学校までで勉強嫌いをつくらないという取組をやっていくべきだということで、具体的には、各中学校区に小中連携教育研究会を設置し、そこで子どもたちの底辺の学力をどのようにして上げるかというように、学力に視点を当てた取り組みをすべきではないかという意見提言をいただいています。そして、今まさにこの研究会の在り方をどのようにし、それをどのように予算に反映するかを当課で検討しています。そういうところに焦点を当てながら、底辺の学力の底上げをしていきたいと考えています。

鈴木委員

 前回の調査を見て思ったのですが、人の話を聞くとか、表を読み取るというような受動的なことはできるのだけど、自分の意見を書くとか、データを読んで表にするというのが弱いと指摘されていたと思います。学力が低いとされる児童生徒は、書くことが苦手であったり、時間が掛かったりしているうちにどんどんできなくなっていくのではないかと思います。十分時間を取って書き切るとか、やり切るとか、低学年の子どもなどの前で発表するとか、主体的に何かを誰かに伝えるような活動などを取り入れられると、力が付いていくのではないかと思います。時間を保証していくということ、すなわち、時間が掛かる子どもには時間を掛けるということを、義務教育のところで保証していくことが大事かなと思います。
 提案としては、時間を掛けるということと、何か機会をとらえて、自分が主になってやらなければいけないような体験活動を取り入れられてはどうかと思います。

井内委員長

 他にありますか。

栗栖委員

 5月に報告を受けた学力向上推進評価委員会は、学力テストの改善・課題に対して対応を行うために設置されたものですか。

指導第一課長

 平成20年3月に、当時は広島市検証改善委員会を設けて、全国学力・学習状況調査の結果を踏まえて、どう改善するかということを検討し、その中で取組の方向性が示されました。その中の一つには、「ひろしま型カリュキュラム」があります。それから5年経ったので、それを検証するために、2か年にわたって、今の評価委員会で検討していただき、今後の進むべき方向として、7つの新たな提言をいただきました。現在は、その具体化を当課において検討しており、最終的には教育委員会にお諮りするようにしています。

栗栖委員

 5月の報告では、学校改善支援プランが平成20年から24年までということになっていて、昨年で終わっています。是非お願いしたい大事なことは、課題に対してどういった手を打っていくかということで、課題解決に向けては二つの大きな柱があると思います。一つは、教育委員会として何をしなければいけないかということ、これについては、学力向上推進評価委員会で取組をされて、教育委員会として対応すべきものをアピールしてやっていければと思います。もう一つは個別の学校についてです。個別の学校の課題はそれぞれに違うと思いますが、それぞれ校長が中心となられて、個別の学校で計画に織り込まれると思います。そして、個別の学校の計画に織り込んでいった後、その進捗状況を教育委員会としてフォローして、個別の学校のPDCAをきちんと回し、実際に実効性が上がるように運用していただければと思います。

溝部委員

 長いこと全国学力・学習状況調査と「基礎・基本」定着状況調査の経過を見て、随分と教育現場では努力していると思っています。今回理科という科目が「基礎・基本」の中に入ってきて、理科の結果を見て大変びっくりしています。小学校の通過率30%未満の割合が10%、中学校は36%もあるということに驚いています。
 理科の具体的な課題を見てみると、知識理解に課題があるということだと思います。しかし、直列つなぎや並列つなぎというのは、1年間のわずかな授業時間で勉強したもので、その知識を子どもたちがいつまでも覚えていることは考えられないですね。算数の掛け算、割り算であれば、それが定着していったものが重なって学力に繋がっていきます。したがって、問題作成の観点からも課題が見えてくると思います。
 次に質問です。「ひろしま型カリュキュラム」も随分と長い間進めていますが、英語を小学校で勉強するようになったということで、中学校の英語に学力的に反映がなければならないと思ってみています。中学校1年生について平成21年度から見ると、「ひろしま型カリュキュラム」の成果が見えにくいと思いました。その理由は、「書くこと」に大きな欠点があるのではないかと思ってみたりします。その分析をしっかり行って、「ひろしま型カリュキュラム」においてはどういった力は付いたが、書く力は付いてこなかったなど、細かい検証が必要ではないかと思いました。
 もう1点、各学校では行っているとは思いますが、他の学校や全体と比較して、それぞれ自分の学校独自で分析を行って、その結果、自分たちはどのような指導方法を持って、又はどのように指導方法を変えていって子どもたちに学力を付けるかということを話し合わなければいけないと思いました。その話し合った結果についても、どういう方向で行くこととしたかを地域や保護者や子どもたちとも話さなければいけないと思いました。そのことを是非教育委員会議の中でも、例えば、ある学校はこのような分析をして、このような方向で改善を図ることとしたというようなことを情報提供してもらえたら、もう少し具体的な話し合いができるのではないかと思いました。そして、校長会や教頭会や教育研究会などの先生方が集まる場で、自分たちの学校の指導方法はこうであるが、どうやったらもう少し見える学力が上がるのかなどについて、話し合いの議題の一つに必ず設けるというような方法はどうかと思いました。

指導第一課長

 ただ今の御意見の理科の件についてですが、福山市も加えて、広島県と共同で、年3回、中学校の理科の先生を集めて研修をすることを、今年から始めています。これまでも理科の課題は指摘されていましたが、さらに、今回、小学校にも課題が見られますので、教員研修などの充実に向けた取組を進めていきたいと考えています。
 英語については、御指摘のとおり、「ひろしま型カリュキュラム」により小学校5、6年生から英語を始めましたが、6年生から中学校1年生に進学する時の接続の部分で、これまでの取組がどうなったかをきっちり見ていかなければならないと考えています。特に、評価委員会の提言の中にもありますように、小学校と中学校の英語の連携のための環境整備という御指摘をいただいております。6年生から中学校1年生にどう繋いでいくのかということについては、当課の検討の中でも、問題提起を行っていますし、そこを今後どう検証していくかも含めて考えていかなければならないという課題意識も持っています。
 最後に、研究会等への紹介については、非常に大事な視点でもありますので、そういう場を借りてそれぞれに働き掛けるとともに、教育委員会議においても紹介させていただきたいと思います。

藤本委員

 まず、理科を調査の対象に入れることになった背景があれば教えてください。

指導第一課長

 理科については「理科離れ」ということが以前から指摘されていて、「理科離れ」を防いでいくために、国においては、数年前から小学校において理科実験のアシスタントを派遣して、実験の手助けをするなどといった取組を行ってきました。そういった「理科離れ」が言われている中で、今回、客観的な数値として見ていこうということで導入されたものです。

藤本委員

 今、学校では、理科の授業の中で、実験をするということはなかなか難しいというように聞いています。限られた時間の中で、先生方のノウハウということもある中で、また、人手も足りないという中で、そこの部分が手薄になっていると聞きます。それをどうやって補うかということですが、実験というのは非常にインパクトがあるし、子どもにとっては非常に印象に残るので、非常に勉強になると思います。私事ですが、学校でなかなか実験が難しいということがあるので、例えば、こども文化科学館や江波山気象館で週末や夏休みに実験を行っているのを探して、子どもを連れて行ったりします。先日も爆発実験やシャボン玉実験とかを見に行ったのですが、子どもは目を輝かせて興味を持ち、また、喜びました。こども文化科学館にしても江波山気象館にしても、限られた予算の中で努力して行っておられるのだと思います。日本の国全体で考えた時に、技術力の低下は国レベルの問題だと思いますので、その辺りのことをしっかり考えていただきたいと思います。
 あと、平均通過率3割未満の学習状況の部分については、以前から課題として申し上げているところですので、引き続き重点を置いて取り組んでいただきたいと思います。何か月か前に新聞で見たのですが、学習障害の子の視点から見た教材を作っている民間機関もあるようで、それは具体例も多く載せていて、小学生低学年のレベルには合っているのではないかと思いました。いろいろなやり方はあるとは思いますが、是非重点を置いて取り組んでいただきたいと思います。
 それと学習支援ということで、今、放課後の絆プロジェクトで学習支援をしているということがありますが、こういった学校について、今回の調査で学力の向上といったものが見られるのであれば、教えていただければと思います。

指導第一課長

 昨年度に指定した学校においては、この度の結果では、全て上がっています。昨年も、23年度と比較すると若干上昇傾向にありましたが、今回はそれをさらに上回っています。学校の状況も改善されつつある中で、学習に興味を持つ子どもも増えてきた状況もありますので、学習指導の一定の効果が出ているものと考えています。ただ勉強を教えるだけでなくて、地域の方との人間関係作りによって、自己肯定感も生まれ、このような結果に結びついたと考えています。もちろん今後、複数年見ていかなければいけませんが、数字としてはこのような結果が出ています。

藤本委員

 非常にうれしいお知らせをいただいたと思いますが、今の限られた授業時間の中で教師が工夫してもやはり限界があると思います。そういった意味で外部のボランティアの力を借りて補っていくということが有効であるということが分かったということであれば、その点を伸ばしていただきたいと思います。
 最後ですが、定着状況調査の中では、児童生徒の生活や意識といった部分も調査項目に入っているようですが、そちらについての結果はまた教えていただければと思います。

指導第一課長

 これについては、かなりのデータがありますが、11月の教育委員会議を目指して、今集計していますので、また特徴的なところを御報告させていただきます。

井内委員長

 最後に私の方からですが、2ページの平均正答率の表を見ると、広島県に比べて広島市の方が数点低いというのが事実ですが、ただ単にこれを問題とするのではなくて、なぜそうなのかということの分析が必要だと思います。先ほど溝部委員もおっしゃったのですが、各学校でいろいろ議論されるのでしょうし、校長さんレベルの協議にも上がってくるでしょうが、その結果を我々にも教えていただきたいと思います。どのような議論がされて、どう改善しようとしているのかについて教えていただきたいと思います。
 それから、4ページの(7)のところの「通過率ごとの児童生徒の割合」で気になったことですが、中学校では80%以上で通過する子と30%未満の子がかい離しているという印象を持ちました。すなわち、勉強嫌いの子と伸びていく子との差が開いているという印象を持ちましたので、この辺の分析も必要なのではないかという気もします。学校の役割はいろいろありますが、優秀な子をどんどん伸ばしていかないといけないという部分もあるし、一方で、落ちこぼれをできるだけなくして学力を底上げしていかないといけない部分もあります。そういった難しいところが出ているのではないかと思いました。是非細かい分析を教えていただければと思います。
 次に、議題2「委員長選挙について」を議題といたします。
 委員長選挙に関して、事務局から説明してください。

総務課長

 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第12条第1項は、「教育委員会は、教育長に任命された委員を除く委員のうちから、委員長を選挙しなければならない」と規定しています。また、同条第2項は、委員長の任期は1年とすること、及び、再任も可能であることを規定しています。
 平成24年10月4日に行われた選挙により、井内委員が委員長に選ばれましたが、先ほど申しましたとおり、委員長の任期は1年であることから、井内委員長の任期は平成25年10月3日をもって満了します。このことから、今回、委員長の選挙を議題としたものです。
 なお、この委員長選挙の方法について、本市教育委員会では、これまで指名推選の方法をとってきました。これによらない場合は、投票によることになります。
 私からの説明は以上です。

井内委員長

 ただ今の事務局の説明では、慣例として指名推選の方法をとってきたとのことですが、今回もその方法を採ることでよろしいでしょうか。
 (異議なし)
 それでは、候補者を指名推選することになりましたので、どなたかを指名いただきたいと思います。
 いかがでしょうか。

栗栖委員

 引き続き、井内委員長にお願いしたいと思います。

井内委員長

 他に指名はございませんか。
 (意見なし)
 それでは、私が委員長となることで御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしということですので、引き続き私が委員長を1年間務めさせていただきます。よろしくお願いします。
 なお、委員長職務代行者については、任期の定めがありませんので、引き続き溝部委員に務めていただくことになります。
 次の議題3は、先ほどお諮りしたとおり、非公開となりましたので、傍聴人、報道関係及び関係者以外の方は、退席していただきますようお願いします。

 (傍聴人等退席)

 (非公開部分省略)

井内委員長

 以上で予定の議題は全て終了いたしました。
 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は、10月22日(火曜日)午前9時30分からです。

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