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平成25年第7回教育委員会議(6月定例会)会議録

平成25年第7回広島市教育委員会議会議録

 平成25年6月12日(水曜日)、平成25年第7回教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前 9時30分
  • 閉会 午前10時20分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 藤本 圭子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 川添 泰宏
  • 青少年育成部長 児玉 尚志
  • 学校教育部長 隅田 一成
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 生田 一正
  • 総務課長 橋場 忠陽
  • 育成課非行防止・自立支援担当課長 山根 善行
  • 指導第二課長 登 民夫
  • 特別支援教育課長 島筒 篤
  • 市民局生涯学習課課長補佐 松村 益江

4 傍聴者等

 2名

5 議事日程

  • 議題1 広島市立学校児童生徒数等(平成25年5月1日現在)について(報告)
  • 議題2 平成25年度ゆかたできん祭における暴走族等の状況について(報告)
  • 議題3 広島市公民館条例の一部改正議案に対する意見の申出について(代決報告)
  • 議題4 平成26年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校の入学者選抜の基本方針について(議案)
  • 議題5 平成26年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について(議案)

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から、教育委員会議定例会を開催します。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、溝部委員と鈴木委員にお願いします。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「広島市立学校児童生徒数等(平成25年5月1日現在)について」を議題といたします。
 本件は報告案件でございます。内容につきまして、総務課長から報告を受けます。

総務課長

 それでは、議題1「広島市立学校児童生徒数等(平成25年5月1日現在)について」御説明いたします。
 2ページをお開きください。
 この度、本年5月1日現在の広島市立学校の児童生徒数等をとりまとめましたので、御報告いたします。
 まず、1の幼稚園です。
 園数22園、園児数1,370人、学級数58学級で、前年同期に比べ、園数は5園減少、園児数は99人減少、学級数は7学級減少しております。
 次に、2の小・中学校です。
 小学校につきましては、学校数142校、児童数6万5,544人、学級数2,514学級で、前年同期に比べ、児童数は350人減少、学級数は1学級減少しております。
 中学校につきましては、学校数64校、生徒数2万9,220人、学級数972学級で、前年同期に比べ、生徒数は70人減少、学級数は5学級増加しております。
 次に、3の高等学校です。
 全日制につきましては、学校数7校、生徒数5,659人、学級数150学級で、前年同期に比べ、生徒数は6人減少、学級数は1学級減少しております。
 また、定時制につきましては、学校数2校、生徒数319人、学級数12学級で、前年同期に比べ、生徒数は16人増加、学級数は増減がありません。
 最後に、4の特別支援学校です。
 小学部につきましては、児童数86人、学級数24学級で、前年同期に比べ、児童数は12人増加、学級数は3学級増加しております。
 中学部につきましては、生徒数74人、学級数17学級で、前年同期に比べ、生徒数は6人増加、学級数は1学級減少しております。
 高等部につきましては、生徒数235人、学級数37学級で、前年同期に比べ、生徒数は36人増加、学級数は6学級増加しております。
 学校全体では、児童生徒数395人、学級数78学級で、前年同期に比べ、児童生徒数は54人増加、学級数は8学級増加しております。
 以上で、議題1の説明を終わります。

井内委員長

 ただ今の報告について、御質問等はございませんか。

溝部委員

 特別支援学校高等部の生徒がとても増えていますが、今後の見通しはどうですか。

特別支援教育課長

 今の3年生は48名と少なめですし、職業コースは平成24年度からですので、来年度も増えるのではないかと思います。

井内委員長

 次に、議題2「平成25年度ゆかたできん祭における暴走族等の状況について」を議題といたします。
 本件も報告案件でございます。内容につきまして、育成課非行防止・自立支援担当課長から報告を受けます。

育成課非行防止・自立支援担当課長

 議題2「平成25年度ゆかたできん祭における暴走族等の状況について」御説明します。3ページを御覧ください。
 「ゆかたできん祭」の開催期間中、市民局と共同で「暴走族対策本部」を設置し、延べ80人の職員が対応に当たりました。
 1の期間中の状況を御覧ください。
 初日の6月7日は、午後8時30分頃から、アリスガーデン内において、祭り客同士の揉め事が発生しましたが、警戒中の警察官が対応し、大きな混乱には至りませんでした。また、面倒見や暴走族OBの姿を確認しましたが、集会などの特異な動向はありませんでした。午後10時35分頃から、アリスガーデン及び付近一帯において、県警とタイアップし一斉清掃を実施したところ、祭り客は三々五々いずれかに立ち去ったため午後11時に監視体制を解除しました。
 2日目の8日も、アリスガーデン周辺において、面倒見、暴走族OBや暴走族の姿を確認しましたが、特異な動向はありませんでした。午後11時に監視体制を解除しました。
 最終日の9日は、アリスガーデン周辺において、前日と同様、面倒見、暴走族OBや暴走族の姿を確認しましたが、特異な動向はありませんでした。若干の降雨もあり、祭り客もまばらとなったことから、午後10時40分に監視体制を解除しました。
 2の総括ですが、開催期間中、アリスガーデン付近において、面倒見、暴走族OBや暴走族の姿を確認しましたが、集会などの状況はなく、また特攻服、統一ジャンパーを着用した者の出没も見られず、3日間を通じて広島市暴走族追放条例に基づく中止命令を適用する事案の発生はありませんでした。
 期間中に警察と合同で行った清掃活動は、ゴミの散乱を防止するとともに、アリスガーデン内の滞留者の移動を促し、特異事案の防止につながっています。
 また、警察の発表によりますと、祭りの期間中、主なものとして喫煙、深夜徘徊などで、延べ
 73人の少年が補導されており、昨年に比べて9人の増加となっています。
 3のその他として、当課職員及び非行防止相談員は、期間中アリスガーデンや本通商店街などにおいて、喫煙や飲酒、服装や髪型が目立ったものなどの少年70人に対し、声掛け活動を実施しています。内訳は資料に記載したとおりです。
 次に、中学校と連携し実施したものとして、近隣7中学校の教職員、PTA等が自主的に実施した街頭補導活動に広島市教育委員会職員が同行し、アリスガーデンや本通商店街などにおいて合同で見回りや、声掛け活動などを行いました。
 このように、今後とも、警察、学校など関係機関との連携を密にしながら、新たな暴走族を生まないための対策に、粘り強く取り組んでまいります。
 以上で、「ゆかたできん祭」における暴走族等の状況についての説明を終わらせていただきます。

井内委員長

 「い集」とありますが、何かの略なのですか。

育成課非行防止・自立支援担当課長

 たくさんのものが集まるという意味で、「蝟集」の「蝟」の漢字が難しいので平仮名となっているだけです。

井内委員長

 ただ今の報告について、御質問等はございませんか。

鈴木委員

 3の「その他」の(1)で声掛けをした対象として、高校生相当の年齢の人となっていますが、中学生までは義務教育なので、先生方が学校内で指導をすることができると思いますが、高校生相当という人たちは普段はどのようなことをしていて、声掛けをした後の指導はどのようにされているのですか。

育成課非行防止・自立支援担当課長

 高校生相当の人は、有職少年、無職少年、高校在学生とに分けられますが、この度声掛けをした者はほとんど有職少年でした。有職少年の場合は、建設業が多く、その勤務先に伝えるということになりますが、この子たちは自称なので、名前、住所が本当でないかもしれず、その後の指導は難しいところがあります。

鈴木委員

 難しい問題だとは思いますが、声掛けで終わるのではなく、後につなげていくことが大事だと思います。

育成課非行防止・自立支援担当課長

 当課としても、その中で扱えるものは支援対象者として指導助言をしています。

井内委員長

 次に、議題3「広島市公民館条例の一部改正議案に対する意見の申出について」(代決報告第14号)を議題といたします。
 本件は代決報告案件です。内容につきまして、市民局生涯学習課から説明を受けます。

市民局生涯学習課

 4ページをお開きください。
 代決報告第14号「広島市公民館条例の一部改正に係る議案に対しての意見の申出について」でございますが、5ページの議案につきまして、平成25年5月16日、教育長代決により異議ないものと認め、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定に基づき、その旨市長に申し出ましたので報告します。
 改正の理由につきましては、段原東部土地区画整理事業の施行に伴い段原公民館を移転するため、その位置を改めるとともに、同公民館に新たに大集会室等を設置するため、その使用料を定めようとするものです。
 改正の内容は、5ページの「広島市公民館条例の改正議案」及び6ページの「新旧対照表」のとおり、位置を「広島市南区段原山崎二丁目7番4号」に改め、大集会室等の使用料は他の公民館と同額としております。
 施行期日は平成25年11月1日としております。
 以上で議題の説明を終わります。

井内委員長

 ただ今の説明について、御質問等はございませんか。
 ないようですので、次に、議題4「平成26年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校の入学者選抜の基本方針について」(議案第24号から議案第26号まで)を議題といたします。
 本件は、審議案件です。内容につきまして、指導第二課長から説明を受けます。

指導第二課長

 資料7ページ、議題4「平成26年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を御覧ください。
 本議案は、議案第24号「平成26年度広島市立高等学校入学者選抜の基本方針」、議案第25号「平成26年度広島市立安佐北高等学校入学者選抜の基本方針」、議案第26号「平成26年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」について3件の審議をお願いいたします。
 8ページを御覧ください。「広島市立高等学校入学者選抜の基本方針」について御説明します。
 中学生の進路選択に混乱をきたさぬよう、本市教育委員会が、広島県教育委員会と連携・調整の上策定し、この方針に基づき、各学校が実施要項を定め、入学者選抜を実施することとなっております。
 「第1 全日制の課程」として、「1 選抜(1)」について、(1)選抜の方法、(2)合格者の決定、「2 選抜(2)」について、(1)選抜の方法、9ページですが、(2)合格者の決定、「3 選抜(3)」について、(1)選抜の方法、10ページですが、(2)合格者の決定、「4 帰入国の特別入学に関する選抜」について定めております。続いて、「第2 定時制の課程」として、「1 選抜(1)」、「2 選抜(2)」、「3 選抜(3)」について、「第3 秋期入学のための選抜」などについて定めております。
 前年度からの変更点を説明させていただきます。
 資料12ページを御覧ください。これは「『平成26年度広島市立高等学校入学者選抜の基本方針』についての前年度との変更点」を示したものです。
 平成26年度入学生に関しては、数学・理科については新学習指導要領に基づいた内容を学んでおりますが、その他の教科については、1学年では旧学習指導要領に、2・3学年では新学習指導要領に基づいた内容を学習しております。ついては、それに併せた表記に改めています。下線部が前年度からの変更点となります。
 次に、13ページを御覧ください。議案25号「平成26年度広島市立安佐北高等学校入学者選抜の基本方針」について、説明させていただきます。
 前年度までは、広島市立安佐北中学校・安佐北高等学校を併記した入学者選抜の基本方針としておりましたが、平成26年度より年次進行で広島市立広島中等教育学校へ移行いたしますので、平成26年度は広島市立安佐北中学校の入学者選抜の基本方針を全て削除しました。
 「1 選抜」について、(1)選抜の方法、(2)合格者の決定を定めております。また、14ページに、「2 帰入国の特別入学に関する選抜」、「3 その他」について定めております。
 資料15ページの「平成26年度広島市立安佐北高等学校等入学者選抜の基本方針についての前年度との変更点」を御覧ください。
 この基本方針については、先ほど説明しました議案24号の「平成26年度広島市立高等学校入学者選抜の基本方針」と同様に、学習指導要領の改訂に伴う実施に伴う表記に改めております。その他の部分については、前年度の基本方針を踏襲し、変更を加えておりません。
 最後に、16ページの議案26号「平成26年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」について、説明させていただきます。
 広島市立広島中等教育学校は、平成26年4月1日の開校を目指し、平成25年12月1日に設置予定となっております。平成26年度入学者選抜は、平成26年1月に実施する予定です。
 選抜の基本的な考えは、中高一貫教育の特色に配慮しつつ、広島市立広島中等教育学校に対する意欲・適性等を判断して行うものとしております。
 「1 選抜の方法」は(1)から(4)までです。
 (1)の適性検査は、適性検査1、適性検査2の2種類があります。適性検査1は、テーマに基づいて文章等で表現する検査で、適性検査2は、資料等をもとに、課題を解決する検査となっております。
 (2)の面接は、中等教育学校6年間の教育に対する意欲や適性を判断するために実施いたします。
 (3)の志望理由書についても、中等教育学校6年間の教育に対する意欲や適性を判断するための資料とする目的で、提出を求めるものです。調査書は、指導要録に基づき、作成されたものとします。
 「2 合格者」の決定は、1の(1)から(4)の結果を総合的に判断して行います。
 「3 帰国児童等の特別入学に関する選抜」は、多様な人材を受け入れる機会を設けるという観点から、実施いたします。
 「4 入学定員」は、120名とします。
 「5 その他」において、入学者選抜の結果に係る簡易開示については、別に定めるところによることとしています。
 以上、議案24号、議案25号、議案26号について、御審議の程、よろしくお願いいたします。
 なお、平成25年度広島市立高等学校及び安佐北中学校の入学者選抜の志願状況、倍率、入学者数等の表を参考資料として添付しております。

井内委員長

 ただ今の説明について、御質問等はございませんか。

鈴木委員

 確認ですが、安佐北中学校の入試がなくなり、安佐北高等学校はそのままということで良いのですか。

指導第二課長

 26年度入学者選抜からは中学校がなく、広島中等教育学校となります。高校については、26年度の選抜をこれまでどおり実施します。

鈴木委員

 質問というより意見ですが、16ページにあります広島中等教育学校入学者選抜の基本方針の適性検査、面接、志望理由書、調査書など総合的に判断されるということで、大変良いやり方だと思いました。6年間、思春期の子どもたちが同じ所で過ごさなければならないということを考えると、単に学力調査だけではなく、その子どもの持っている意欲や適性を、面接などを通じてしっかり把握することが大事だと思います。何人合格を出したなどの出口に目が行ってしまうと思いますが、中等教育学校というのは、幅広い人材の人間教育を目指しているということでしたので、目的を堅持していただいて、選抜の方法や合格者の決定においても、今後ともしっかりやっていただきたいと思います。

指導第二課長

 広島市立広島中等教育学校につきましては、教育理念として、高い志を持ち、品格を備えたグローバル人材を育てることを掲げて、そのために、知的探求能力、コミュニケーション能力、アイデンティティ、リーダーシップの4つを大きな柱として、6年間、計画的継続的な教育を展開していくこととしています。そうした中で、選抜についても、6か年を見通した意欲や適性等の有無を、できるだけ多面的に見て、選抜していきたいと考えています。

井内委員長

 報道等によると、中等教育学校に対する期待が非常に高いと報道されています。
 18ページに、平成21年度からの安佐北中学校の入学者状況がありますが、平均2、3倍の率ですが、これが一段と上がりそうですか。

指導第二課長

 18ページにありますように、若干の変動はありますが、平成22年度から、年度を追うごとに倍率が高くなっています。3.5倍は中学校を設置してから最高倍率です。
 今後についてですが、安佐北中学校の場合には定員が80名でしたが、広島中等教育学校の定員は120名となっています。そのような状況ではありますが、魅力のある中等教育学校を発信して、教育の実績を積み、志願者が増加するように努めていきたいと思います。

井内委員長

 選抜の方法については、18ページに安佐北中学校で今までやってきた方法がありますが、これと基本的には変わらないということでよろしいでしょうか。面接のやり方等は変わりますか。

指導第二課長

 中等教育学校の入学者選抜に当たりまして、先ほど申しました中等教育学校の教育理念に基づきまして、評価の基準やどういう生徒を選抜していくかといことを、今後より詰めていく必要があります。
 そうした中で、昨年度から一つ付け加えたのは志望理由書です。これは面接とも関連する部分ですが、6か年の一貫教育を行うこととなるので、生徒がどのようなことを学びたいのか、6か年後の卒業後の進路はどのようなことを目指しているのかを、志望理由書と面接で、より深く見て選抜していきたいと考えています。
 さらに面接の方法についても、子どもたちの意見や考え方を聴ける時間を設定できるか、今後学校と協議していきたいと考えています。

井内委員長

 対象が小学校6年生ですが、面接して、どこまでそこを見抜くというか判断できるのかという気がします。
 モチベーションの高い子を入れる時の判断材料としては、志望理由書よりは面接の方がよりポイントが高いと思われます。そのためには、面接にも相当の工夫をされる必要がありますので、是非、学校と教育委員会が一体となって考えていただいて、特徴のある面接をしていただきたいと思います。

溝部委員

 確認ですが、来年度は中等教育学校ということで選抜が行われるということになると、来年の中学校1年生は広島中等教育学校中等部1年生ということですか。安佐北高等学校の選抜もありますので、1年生の呼び方はどのようになるのでしょうか。

指導第二課長

 現在の安佐北中学校・高等学校の学年は、1年生から6年生という呼び方をしております。
 したがって、安佐北高等学校に26年度に入ってきた生徒は安佐北高等学校4年生と呼ぶようになります。すなわち、安佐北中学校は1年生から3年生であり、安佐北高等学校は4年生、5年生、6年生ということになります。当面は、広島市立広島中等教育学校と安佐北中学校と安佐北高等学校が併設した形であるということになります。

溝部委員

 まず、お願いですが、今、過渡期ということで、子どもたちも先生方も大変混乱する状況でもありますので、先生方、生徒、保護者にも理念やこれからの方向性等をしっかり説明して、中等教育として完成度を上げていけるようにしていただければと思います。
 次に、一つ質問ですが、中等教育学校への期待が高ければ、16ページの5番にある入学者選抜の結果に係る開示、すなわち、どういう選抜の仕方をしているか、どのようにしたら合格するのかといった開示請求はあると思っていますが、どの程度の開示をするつもりで考えていますか。

指導第二課長

 これまで安佐北高等学校を含めまして、全ての入試結果は開示していません。ここでいう開示は、調査書の得点と学力検査の得点を、不合格者の方のみに、一定期間、同学校で開示するという形をとっています。
 この度の中等教育学校には、学力検査がございませんので、適性検査を含めて、どこまで開示できるかということは、学校の方と、今後協議していきたいと考えています。

溝部委員

 その結果についてまた教えていただければと思います。

栗栖委員

 お願いですが、大事なのは運用でありまして、可能であれば、選抜の方法について、他県からの情報収集を参考にして、本市の選抜に取り入れていただければと思います。
 もう一点は、17ページに25年度の入学者状況がありますが、例えば、大手町商業高校の昼間のビジネス創造科の倍率が高かったので、今後の対応検討が必要かと思いました。個別の問題と方針は切り離して考えたらいいのでしょうか。

指導第二課長

 まず一点目については、今回は、入学者選抜の基本方針ということで、この後、具体的な選抜の方法を検討することとなります。委員御指摘のように、他都市の状況の情報収集を行っています。また、併設型ではありますが、県内の広島県立中学校、福山市立中学校の情報収集も行っています。県内の併設型中学校では面接はございません。今後さらに他都市の状況を収集して、より効果的な方法を検討していきたいと考えています。
 2点目の大手町商業高校の志願倍率が非常に高いということですが、今回の選抜の基本方針としては、広島市立としての核を決めていただくこととなります。今後、夏にかけて、県の教育委員会と調整して、実施要項、さらに定員を検討していくこととなります。

藤本委員

 選抜方法は、この4つの内容を総合的に判断されるということですが、配点というかウェイトについては、教育委員会の助言の下に、学校の側で定めるということになるのでしょうか。

指導第二課長

 最終的には学校長の判断ということとなります。しかしながら、教育委員会としても、新しい学校が4月に開学するわけですから、選抜に当たって、適性検査と面接、その他の資料のウェイトの掛け方、総合的な判断など、指導の範囲内で、十分協議を重ねていきたいと考えています。

藤本委員

 場合によっては繰り上がり合格というのもあるでしょうし、客観的に合理性のある、説明のできる配点等についても検討していただきたいと思います。
 もう一点は、こういった過渡期で新しいものを作るということになると、先生方も期待を一身に背負って使命感を持ってやられ、負担も大きいものとなります。そのため、教育委員会としては、できる範囲で、先生方に対する配慮をしていただきたいと思います。

指導第二課長

 現在、広島市立中等教育学校の設立に当たり、まず調査研究を行っております。この4月には、探求的な学習というテーマで、著名な先生をお招きして、安佐北中学校・高等学校及び教育委員会の共同で調査研究を行っています。
 また、カリュキュラムについても、各教科が広範囲に渡りますので、教育委員会が一緒になって、調査研究をしています。
 さらに、選抜方法につきましても、再度、教育委員会と学校とで協議を重ねて、より良いものになるように進めていただきたいと思います。

井内委員長

 帰国児童の枠があるのですね。これは120人の内数でよろしかったでしょうか。

指導第二課長

 はい。120名の内数です。

井内委員長

 具体的な数字は挙げていないのですか。

指導第二課長

 まだ具体的な数字は決定していません。

井内委員長

 帰国児童の希望者が多いのではないかと想像しています。その枠についても慎重に判断していただければと思います。
 それでは、議題4(議案第24号から議案第26号まで)について、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認め、本件は、原案どおり可決することといたします。
 次に、議題5「平成26年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」(議案第27号)を議題といたします。
 本件も審議案件です。内容につきまして、特別支援教育課長から説明を受けます。

特別支援教育課長

 議題5(議案第27号)「平成26年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」御説明いたします。
 広島特別支援学校高等部におきましては、平成24年度の入学者選考より基本方針を定め、それに基づき高等部入学者選考実施要項を作成し、選考を実施しております。
 19ページを御覧ください。今年度の基本方針については昨年度のものを踏襲しておりまして、変更点はありません。
 特別支援学校の入学者の選考は、普通科及び普通科職業コースの特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力、適性等を判定して行うものとしております。
 特別支援学校においては、受検者が入学後、個に応じた適切な教育を受けるための参考資料とすることを主たる目的として、この入学者選考を実施しています。能力・適正等を判定はしているものの、希望する者全員が特別支援学校に入学していることから、高等学校の入学者選抜とは若干性質が異なっており、「入学者選考」としております。
 「第1 入学者の募集」、「1 選考の方法」でございますが、(1)職業コースを除く普通科では、「ア 学力検査」、「イ 面接」、「ウ その他」としております。
 アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科としておりますが、これは、中学校又は特別支援学校中学部において履修した教科に応じて、実施教科の一部又は全部を実施しないことができるとしております。
 イの面接、ウのその他につきましては、御覧ください。
 また、(2)普通科職業コースについては、ア学力検査、イ作業・運動能力検査、ウ面接としております。
 アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科でございます。
 イの作業・運動能力検査、ウの面接につきましては、御覧ください。
 「2 合格者の決定」については、普通科及び普通科職業コースにおいて実施した学力検査などの結果及び面接の結果を総合的に判断して決定します。
 なお、平成25年度入学者選考の結果につきましては、22ページの「平成25年度広島市立広島特別支援学校高等部の入学者状況について」を御覧ください。
 以上で、平成26年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針についての御説明を終わります。
 御審議の程、よろしくお願いいたします。

井内委員長

 ただ今の説明について、御質問等はございませんか。

鈴木委員

 先ほど、選考と選抜の違いということで、希望者については全員受け入れると言われましたが、今後入学希望者が増えていく可能性があると思います。今後増えていった時も、これまでと同じく、選考という方針を変えないということでしょうか。また、増えていった時に現在と同じように受け入れようとしたら設備等にも影響があると思いますが、それについてはどのようにお考えでしょうか。

特別支援教育課長

 これについては、広島市立だけではなく、全国的に増加の傾向となっています。特に高等部については希望者が増えてきている現状がありまして、それに対してどのような教育を行っていくかについては全国的な課題となっています。職業コースについては定員を設けて選考をすることは可能ですが、普通科については、全国的に見ても定員を設けているところはなく、希望者全員を受け入れているという状況であります。
 今は、新しい学校ができたばかりで、充実した施設もありますし、また、転用可能な教室もありますし、2教室を3分割することも可能ですので、それについては今後考えていきたいと思います。

井内委員長

 職業コースの定員を16名と定めて、そこで不合格となった者は普通科で受け入れているという状況ですね。この職業コースの定員を増やすことは、設備等の制約で難しいのですか。

特別支援教育課長

 今の倍率は2.06倍くらいですが、この倍率を見ながら、今後定員を増やしていくかどうかを考えていきたいと思います。設備というよりはバランスの部分です。

井内委員長

 全体枠の中でのバランスが変更可能であれば、希望者が半分しか受かっていないというのはかわいそうだなと思います。

尾形委員(教育長)

 職業コースは企業就職を最終目標として掲げていますので、それが果たせる適性能力を見極める必要があります。その数が増えていけば定員を増やしていかないといけないと思います。
 現段階では、今の定員で選考し、それに入れない者については、普通科で受け入れて、自立できるように、適性に応じたカリュキュラムを組んでいます。

井内委員長

 入学希望者は職業コースを望まれているような気がするので、そちらのキャパシティを上げていった方がいいような気がしました。

尾形委員(教育長)

 平成24年度から職業コースを設けましたので、今年が2年目、来年3年目で就職がありますので、その結果等を見ながら判断したいと思います。

特別支援教育課長

 就職率100%を目標としていますので、教育長からもありましたように、就職の状況を見ていきたいと思います。昨年度は1.5倍、本年度は2倍となっており、その倍率と就職の状況を見ながら定員を考えていきたいと思います。

溝部委員

 100%の一般企業就職ということから考えると職業コースの中にたくさんの学生が入れるということはなかなか難しいと思います。就職を100%とすることはできないし、現在普通科でもやっているとも思いますが、例えば、「職業訓練コース」というような名称で、一般訓練に力点を置いて、それが前面に出すような名称のコースがあれば、保護者も安心するのではないかと思います。

尾形委員(教育長)

 24年度には社会的自立を図るという観点から全教育活動を見直し、作業学習を充実させたものが、今委員が言われた「職業訓練コース」にあたるものになります。

井内委員長

 今、溝部委員が言われたように、「職業訓練コース」という方が、行かせている親も社会も受け入れやすいのではないかと思います。まさにこの学校の場合は、「普通科」という名称が適当かどうかと印象を少し持ちました。それは課題として考えてください。

栗栖委員

 100%の就職を目指しているということでしたが、受入企業への働き掛けはしていますか。

特別支援教育課長

 学校が出島に移りましたので、校長が南区の商工会などに出席して、「企業参観日」という形で、企業の方に子どもたちの様子を見ていただく機会を設けたり、毎日いろいろな方に学校を見に来てもらい、アピールを図っています。

栗栖委員

 企業の開拓というのは、校長一人の努力だけでは限界もあると思いますが、いかがでしょうか。

特別支援教育課長

 24年度から、JST、ジョブ・サポート・ティーチャーということで、県から週40時間の助教諭を配置してもらっています。その方は、マツダ出身で、企業と学校との連携を図るのに大きな役割を果たしていただいています。

井内委員長

 企業側の意識改革も必要ですし、こういう人たちを支えていくことを皆で考える風土を作りたいですね。
 それでは、議題5(議案第27号)について、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認め、本件は、原案どおり可決することといたします。
 以上で予定の議題は全て終了いたしました。
 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は7月23日(火曜日)午前9時30時からです。

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